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大人の童話【観音縛り】  作者: Love kana
1/1

大人の童話〔子供たちもなみだする〕

その名を呼べば火難からも水難からも救われると言う。


その名のものが自らを犠牲となりても救うからである。

【観音縛り】とGoogleで検索した。


ひとによればいかがわしと思える写真。〔その写真は後ろ手に手を合わせた形でしばれた裸体の女性の姿があった。

苦しみに歪めた顔に恍惚とした私は美しいと思った。

この小説の主人公と重なったのかもしれない。


この作品は実話を元に記載しました。

※宗教関係者の皆様には不愉快な文面があります。承知の上でのみ御覧ください。







【観音縛り】

観音さん正式名称は観世音菩薩といいます。

その昔は仏であったのですが仏が嫌になり菩薩に戻り庶民を全て仏国にと誓いを発てて活動しています。


しかし観音もは疲れていました。

もう何千年もお仕事をしています。


しかしこの世では相変わらす自分勝手な殺戮を繰り返し自分勝手な欲望を謳歌しています。


仏国でも人手不足です。観音に仏に戻れとの声も日増しに増えて来ました。


長い間観音は頑張って来ましたが、もうこの世での観音魔法も後一度しか使えません。


今回で観音としての仕事は最後にしようと観音は決断しました。


最後は何処にと考えていると小さな声が聴こえてきた「由佳を助けて」「観音様由佳を助けて」


珍しい大抵はお金がほしいとか素敵な彼を見つけられるようにとか自分勝手な願い事をするのだけれど


観音は一心に願う声は聴こえるのです。


その発信元は小さな島でした。


観音にはこの島には思い出がある。

この前は寝ている時に起こされた。


「八幡大菩薩、俺を何故に助けない」と怒鳴られた。この国では八幡大菩薩を観音だとこの頃の人々は思っていた。


観音はこの男を助けた。


後にこの男は仏とこの国では言われるようになった。苦い思い出でである。


しかしこの男は島に流され普通なら明日もわからない状況下で自暴自棄になるのだがこの男は無縁仏を人知れず供養したのだから仏と言われることに違和感はなかった。

しかし世の中は彼の預言のみに注目する。

観音は寂しく思った。


さて声の主を探ってみたら楽しそうに歌を歌っている。


「勘違いか?」と思った。


由佳と言われる者を探す。


楽しそうに笑っている。


ごく普通の会話を楽しんでいる。


やはり勘違いだ。


観音がその場をはなれようとした時に観音は異変に気がついた。


身体が強い力に縛られ動かないのだ。


観音は笑えてきた。


なんてことだ。仏でもそんなことは出来ない。



「こんな思議出来ないことははじめてだ。まだ時間は沢山ある」観音は由佳の心を覗くことにした。


心を覗いた観音は愕然とする。


心がないではないか?


正確には心が凍っている。


観音は慌てた。


この集まりの他の二人の心を覗ことにした。


【京子】

「よかった元の由佳に戻れた」

この女は由佳に感謝をしている。

「お金貸して」不良グループの京子が由佳を恐喝した。由佳は屈託ない笑顔で「いいよ」と気安くお金を渡した。

それからが京子の悲劇でした。


毎日「お金返して」「お金返して」

不良グループの京子でも中学生です。根負けしました。

「あんただけだよ」とお金を返しました。


これが間違いでした。


京子は由佳に負けたのです。


彼女は怒ります。京子の為に

お金を馬鹿にするな


親が必死に働いて。。。。


学年1の秀才由佳が正義を盾に怒り泣き説得します。


いつしか京子も一緒に泣いていました。


小さな京子のグループは大きなグループになりました。


小さな親切をするボランテァグループに



観音を呼んだもう1人は雅です。


雅は由佳とは幼なじみです。


由佳にあこがれ由佳をスターのように思っています。


由佳が雅の記憶に登場するのは幼稚園の年長です。

二人の家は隣り合わせで母親どうしが姉妹です。


雅の記憶では雅の持っていたガラスで由佳の目~を傷つけてしまった。原因は覚えていない。由佳の上まぶたのキズがなごりとして残っている。


由佳は大丈夫、このことは二人だけの秘密だと言って雅を抱き締めた。


失明の心配もあったようだが視力は回復した。


それ以来由佳は一度も目について触れたことはない。


由佳は美しい顔立ちで頭が良い。スポーツ万能で明るく人気がある。


それでいて優しい。雅にとって由佳はプリキュアなのである。


そんな由佳でも小学4年で登校拒否になっている。


原因は苛めである。

苛めた相手が担任の女教師であった。


彼女への嫉妬であったようである。

半年間の登校拒否

クラスが代わり彼女は登校拒否を辞めた。あんな教師でも習わないと勉強で解らない所が出来るから仕方がない。


既に彼女の能力は普通の生徒とは次元が違っていた。


彼女の成績は登校拒否の時期を除きオール五であった。


中学生になり放送部に在籍した。


小学生の頃からバレー部に在籍し注目を集めていた彼女は当然バレー部に入ると雅は思っていた。

雅は由佳に聴いた。「何故?バレーをしないの」

その時の由佳の答えは「これ以上デカくなりたくない。雅のように可愛い女がよい」と



放送でも彼女は全国制覇をやっている。


高校入試前に県下で2番目の学校から誘いがあったが彼女は蹴っている。


姉がその学校の教師だったからである。


彼女は県下で一番の学校を受験した。


滑り止めは受けなかった。

お金がもったいない。


「滑ったら就職しま~す。」


其が彼女であった。


彼女は合格したがその後は普通の人生を歩む


天才の集まる集団に入った彼女の成績は普通でる。

やればできた。

でも無理であった。独学の限界


彼女の家庭環境がそのようにさせた。


裕福ではなかった。


塾や家庭教師も与えられない。


大学は教育大へと進む

小さな時からの夢の実現

子供を守る教師になること


大学卒業後に結婚している。


大学の先輩と大恋愛の末での結婚であった。


世界中が祝福しているように雅は思った。


彼女は地元のミニ放送局に就職した。


ちょと立ち寄った。


開局前の放送局に先輩がいたから


暫くして先輩から連絡があった。ちょと寄ってほしいと


行った時に就職は決まっていた。


手伝ってほしいと


彼女は教師になる夢を捨てた。


「望んでくれる人がいるのだから一番それがよい。運命だから」


誰もが羨む幸せな日々が続く


旦那は中学の教師


男の子も産まれた。


10年の歳月が流れた。


何時ものように

「いってらっしゃい」と旦那を送り出した。

今も代わらず仲良し夫婦


今日から旦那は臨海学校


しかし2度と帰って来なかった。


何千回に一度あるかないかの大波に生徒がさらわれた。


助けようとして海へ


生徒が助かったのが救いであった。


美淡としてマスコミの餌食となった。


ネットでは誹謗中傷も


呆然としながらも彼女は喪主として耐えた。


そして心が壊れた。


カウンセラーも受けたが彼女は馬鹿にした。彼女は大学で人より沢山学んでいる。「私ならこのようにアドバイスを」不幸でった。


仕事も辞めた由佳は泣いて暮らしている。と噂を聴いた京子が雅に連絡をして今日の日になった。



一部始終を見た観音は涙した。

私の最後の仕事は彼女を仏国へ連れて行くことにしょう。


彼女は仏法を冒している。


このままでは地獄だ。

しかし例外がある。観音の魔法である。


仏国の約束事である。


彼女が何故?地獄へ


釈迦の教えを広める人々を馬鹿にしたからである。


自分達と違う教えだからと仏壇を壊し焼く人々を非難した。


火事で何度も焼かれた観音像を「自らも守れない仏像なんて御利益がない」と切り捨てた。

神に救いを求める神など似非だと言ってのける。


残念だか罪は重たい。


カラオケでの会話は続く

「由佳が元気でよかった」と京子


「当たり前よ。もうすぐ一年よ。私も女よ。いい男見つけないと身体だがうずくし(笑)今から難破しにいかない。逆ナンも楽しいかも」

止めどない会話は続く


雅はうつむき涙をこらえている。

彼女の母親から聴いている。「旦那の名前を聞くだけで涙がとまらなくなる」と


観音は雅に勇気を与えた。


雅の心のうちを言葉にさせた。


「由佳ダメよ。しっかりして子供の為に死ねないなんて思っちゃダメよ。何時も言ってくれたじゃない。かけがいないのない友達なんでも言って、心の悲しみを分けて、悲しみは半分になり喜びは三倍になるって」言葉にならず嗚咽の中で彼女は叫んでいた。


バグされる由佳の瞳から一筋の涙が零れ止めどない大河と代わった。


訳の解らないままの京子も一緒に泣いた。


3人は声を出しなき続けた。




心の溶け始めた由佳の回復ははやかった。


カウンセラーの臨時教員となり真正面から子供や保護者と向き合った。


深い悲しみを語ることが人々の心を溶かした。


子供が変われば保護者が変わる。保護者が変われば地域が変わる。


彼女は中学生時代の魔法を使った。


町の治安すら変えてしまったのだ。


地元の先生と呼ばれる人々が町がよくなったのは俺のおかげだと上段から叫んでいたが事実を知る人々はしらけた。


彼女のことを子供たちは天使のおばちゃんと呼んだ。

先生ではない。彼女の目線がそう言わせた。


彼女の目線の高さは子供たちと同じだった。


彼女を知る人は皆喜んだ。一番喜んだのが彼女の義母であった。「こうちゃんも心置き無く逝ける」と




月日は流れ由佳も四十代後半となっていた。


子供も成長して結婚して孫もできた。幸せな日々であった。


今日は息子夫婦が孫を見せに来てくれる。


息子とお嫁さんが話し合い名前は「こういち」とつけた。旦那と同じ名前


ウキウキして家路を急ぐ

けたたましいサイレンの音


彼女のマンションの前だ

7階の彼女の部屋に火の手が回り窓から火が噴いている。

半狂乱で叫ぶ女


「息子が部屋に」


由佳が眼を瞑る


「大丈夫生きている」


彼女はマンションに入って行く


誰も止めない。


いや誰も止められない。


身体が動かないのだ


彼女は真っ直ぐ只上に昇る


戸をあけると火が噴き出すが彼女を恐れるように火が避ける。


床に倒れているこうちゃんを抱き抱えベランダに進む彼女


下に向かいなにかを叫びこうちゃんを力の限り投げる。


こうちゃんは風船のように消防隊員の腕の中へ


拍手がおきた。


その瞬間に彼女は火に包まれ消えた。


観音は彼女の魂の横にいた。


「何故?私を呼んだ。もうお前を仏国へ連れていけなくなったじゃないか。何がカンチャンこの子を助けてだ」「何時から知ってた」


彼女は笑った。観音も笑った。


「あなたのことは何となく知ってたよ雅があんなことはいわないから」

「それに。。。。たぶん。。。いいや」「あっそうだ」

「前から気になってたの何故?観音像は何度も焼けたの?気になってたの」


観音は答える。


「お前と同じさ子供たちのためなら熱くもなんともないからね」


「そっか、やっとわかった」で「私はどうなるの」


「地獄に逝くよ。でも心配いらないから向こう岸から観音の名を呼んでおくれ直ぐに助けに行くよ。それが仏と私との約束事だから仲間も一緒に連れていけるから良い心根の人を頼むね」


「へぇ~凄いんだねカンチャンは・でも私はたぶん呼ばないよ。退屈そうだから、でもいきたい人がいたら呼ぶかもね。そして・誰も居なくなって寂しくなったらよぶからね。だから長生きしてね。あ!最後のお願い。私を赤ちゃんにしてくれない?天使のおばちゃんはちょとね」


そう言い残し彼女は地獄に旅立ちました。



その後の観音ですが彼女との約束を果たすため仏への依頼は辞退しました。


そして日々生命の泉で魂を磨き観音魔法を高めながら彼女のような不幸を繰り返さないように仏国の裁判所の顧問となったのです。


今日も1人やって来ました。


百まで生きた老婆です。


この老婆は仏を信じず科学絶対主義者です。


確かに人類は神仏の領域まで科学が進んでいます。


しかし老婆は異常です。


それを誰にでもいい自らの主張を押し付けます。


子供にとっては親は絶対です。


そして子供たちも

そしてその子供たちも連鎖はとまりません。


地獄行きの命令書に観音は筆を入れます。【浮幽霊】と


この女を地獄へ送ってはなりません。また人間界に戻り繰り返すので・仕方ありません。浮幽霊として漂わせます。

この女は気がつかないでしょう。


思い込みは彼女の得意技ですから




仏国の裁判所は忙しい。日々沢山の魂がやってくる。

魂は天使が連れてくる。


天使は産まれて直ぐになくったりまだ悪に染まらない子供たちが天使となり新たな生命を見守り一緒に成長するのである。

人間が生死を繰り返し成長し仏に近づくのと似ているのでした。天使の仕事は見守り最後に魂を連れてくる他は生きることが人間界で地獄と定められた子供たちを救いだし天使として育てるのも天使の仕事である。


ところが天使の嘆願書付きでやってきた魂があった。

あきらかに越権行為である。



その天使の嘆願書

には


「この男は小さな時から言葉の虐待を受けていました。本来なら天使として育てる存在だったかも知れません。

しかし男の可能性にかけました。この男の父親は個人商店を営んでいます。

だから跡取りとしての使命も背をっていました。

病弱の彼を父親は低能と呼び捨て蔑んでいました。

しかし彼は父親の命令に従い懸命にはたらきましす。彼の学歴は珍しい中学卒です。

働き者の低能は人々に認められましたが父親は道具としか考えていませんでした。


彼の結婚は40歳

訳は彼に結婚の話しがあれば父親が握り潰したからです。

しかし得意先の重役から娘を嫁にとの話しが


父親は困った。

全てがバレる。


仕方なく親戚に頼み結婚させた。


父親といえば高級車に乗り日々接待の日々


警察犬。欄栽培。高級熱帯魚。等趣味を楽しみ投資として割烹料理屋の運営をしたが全て失敗し全ては低能と呼ばれる彼の背中に背をわせていたのだから当然であった。


月日は流れ借金は返済されたころ彼が倒れます。父親は父親によくにた弟を彼の代わりに経営者とします。

しかし店は傾き始めます。


低能は自らの引退を条件に会社を同業者に譲ることに決めます。


弟と両親の生活の保証を条件に。

同業者は彼の残留を望みましたが彼は断りました。それは弟が彼に暴力を振るうからです。低能は鍛えられた肉体の持ち主ですから返り討ちにできますがこれが両親にまた世話になる人々に向けられたらどうすることも出来ません。

弟を自らの手でクビに彼には無理な相談でした。


彼にはなん10年もかけた積み立ての保険がありまし

た。


だから当面の生活には不安はなかった。

給料ない彼の代わりに両親が退職金として年金なんてあてにならない。年金すら彼はありません。


しかしウソでした。保険は低能が死んだら後々両親が老後を楽しく


受け取り可能になった退職日に両親から言われます。そして受け取り人の変更手続きまで


結局彼は全てを奪われ立ち去ります。


しかし彼の不幸は続きます。


癌です。


高度医療なら助かると医者は言います。


しかし彼にはお金がありません。


子供も幼い妻にも苦労をかける。


彼は死を選びました。


死因は自殺


重罪です。仏さえ死ぬまで裁かないのに。


しかし彼の魂は少年のまま汚れていません。どうか寛大な裁きを」


読み終わった者たちは口々に話します。


確かに気の毒だ軽減して7つある一番軽い地獄にしては?嫌ルールは返れないのでは?

人間界にもどしては?


観音が採決を取ります。


地獄8人間界2菩薩界1よって彼は菩薩界に決定します。


観音は静かに語ります。「釈迦は腹を減らした虎にそのみをあたえ菩薩となった。虎は人の味を覚え人々を襲うようになったにも関わらず。慈悲深い行いが評価されてのことです。


彼がいなければいったい何人の犠牲者が出たことか?


もう獣たちは人の肉を食らわないでしょう。奴らはもうお金というもので一生暮らしていけるし年寄りである。


釈迦より慈悲深いこの男が逝くのは菩薩界しかない」


皆は納得しました。




今日は仏国のお祭りです。

新しい仏が誕生したからです。


新しい仏は釈迦の教えを広め沢山の塔を建てました。


皆は新しい仏の話しをします。

よげんなら彼が弥勒か?

しかし全ての人々を救ったのだろか?

見た目も下品だ。

だが釈迦の推薦なら間違いないだろう全員一致での仏の誕生である。

釈迦と共に座る仏には風格があった。

その身体じゅうには世界各国の勲章で飾られ・きらびやかである。

新しい菩薩も無数にいる。

彼は新しい仏にひれ伏している。

今までにない姿だ。


新しい仏は美味しそうに赤い飲み物をのんでいる。

仏の権威が高まったのか?

それとも。。。観音は静かに席を立った。




地獄に行った由佳

を観音は気にしていた。


あれから15年地獄からは観音を呼ぶ声すら聞こえない。

年に1・2度は呼ばれていたのにである。

由佳からの連絡もない。


観音は地獄を覗く

そこにはあってはならない光景がある。


地獄から天に向かい光りが射しているのである。


観音は地獄に飛んだ


しかし地獄がない。

あるにはあるが一階から六階が平面となり針の山には木々が育ち鳥が囀ずる。


魔物を焼く鉄板は橋になり血の海はマリンブルーで魚たちが心地良さそうに泳いでいる。


いたまれない匂いは消え爽やかな森林の香りである。


多くの美男美女が寄り添い


暖かい雰囲気に包まれている。


観音は人々に尋ねる。「これはいったい。。。」


人々が親切に答える「マリア様のおかげです。アラーの神の。キリストの。観音様の。弥勒様の。」次々としかし語る名前は違っている


1人の心美しい女性が近寄ってくる。

「あなたもさぁあの一番端にお並びください。あなたの心をお救いになる女神様がいらっしゃいます。」


観音は驚いた。そして閻魔を呼んだ。


閻魔は直ぐに跳んできた。


「これは?いったいどのようになったのだ」


閻魔は困った顔をしながら何故か満面の笑みだ。


「一緒に参りましょう。みていだかなければ理解出来ません」


観音は閻魔の後に従った。


やはり地獄の端に着くと異臭がながれている。

しかし亡者たちは争うことなく順番待ちをしている。


観音は亡者に尋ねる。

「何故?ちゃんと争わず並んでいる」

亡者が答える「だって姫様に叱られるから」他の亡者も頷く。


「何処に行くのだ?」


「はい。無間地獄でございます。」


確かに光りは無間地獄からだ。


「他の地獄は消えました」


観音は閻魔に案内され無間地獄へ飛んだ。


やはり無間地獄だ鼻に異臭がつく


その中を亡者たちが並んでいる。


足下には清流がある。奇妙な光景だ。


閻魔が小さな祠を指差す。


地獄の火が優しく照らす。


祠から水がながれている。不思議なことに美しい光りも水中から発している。


祠から美しい心の持った青年が出てきた。

〔成仏している〕


「弥勒の奇跡」

観音は思ったが打ち消した。菩薩や仏ごときが出来ることではない。


祠から声が聴こえる。「閻魔ちゃ~ん何か飲み物をくださ~い」


閻魔はニタッと笑い「は~い」といそいそ水を持って祠に消えた。


観音はそっと祠を除く。

少女が亡者をしかり。そして抱き締めている。亡者の目から涙が溢れ少女の目からも涙が溢れる二人の涙が重なっ瞬間に涙は七色に光り亡者を癒した。


「美しいでしょ」いつの間にか閻魔が近くにいた。


「不思議ですね。

奴らは成仏しているのに地獄を離れないのですよ」


観音は当たり前だと思った。「やつらの浄土は」といいかけやめた。


そして閻魔に言った。「おまえが一番知ってるよな!はなれられないのだから」


「確かに」閻魔は笑った。


あの恐ろしい閻魔の顔はそこにはなかった。












彼の名を聴くだけで涙が止まらなくなる。


恋愛小説といえば笑う人もいるでしょう。


しかし私は恋愛小説を書きました。


しかし全ては読んでくれる人にお任せします。


実はこの頃私は癌患者を預かっていました。

心身ともにボロボロにその方の宗教が観音でした。

それで観音を話しを合わせるために少ししらべたのです。

結局はその方は狼狽え惨めに亡くなり汚い遺産相続を目の当たりにしました。


そんな時に彼女の旦那の死を知り彼女のボロボロの状況を知りました。


その時になんてくだらいことに振り回されていたとはじめておもいました。


ひとそれぞれです。


あなたはどのように感じましたか?


あなたしか読まないと思いますので感想などもらえたら喜びます。

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