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7話


家に帰るとエマに買った物を冷蔵庫や棚にしまってもらい、俺は店に顔を出したが別に問題なくいつも通りで俺が出張る仕事は無かった。配送業務の注文も普段と変わらず問題ないので社員に告げて今日は休むことに決また。


それで翔子さんが俺に今日は何をするのか聞いてきたので「久々にシチュー作ろうかと」と伝えるとお裾分けが欲しいと言い出した。毎度のことだが従業員の分も作らなければならなくなった。


しかも既婚者の家族の分まで従業員9人+その家族5人+俺とエマの16人分を作はめに、年に2回くらいしか作らないけどかなり好評だから毎回大量に作ってる。


しかし今日は材料がそろうかな、そんなことを思いながら家に戻ると、エマが冷蔵庫の前で悩んでるようす。


「エマ、どうしたの?」


「えーと、冷蔵庫に入れる物と入れない物が分からないです」


「ごめん、そりゃそうだはな教えてあげるね、とりあえずアイスと冷凍食品を冷凍庫に入れるね、冷凍庫は冷凍保存ができるから凍ってる物はここに入れるんだよ」


色々エマに教えながら収納していく。


「エマ、シチュー作るのに材料が足らないから商店街行くけどエマはどおする?」


「右京さんが良いなら行ってみたい」


しかし、エマは身長170cmくらいのモデル体型でしかもEカップ、髪は金髪で腰まで伸びたサラサラストレート、顔は若干あどけなさが残る芸能人顔負けの美人、俺はと言うと身長184cm商売上天然の筋トレでゴリマチョでは無いがかなり筋肉質で短髪なんで一見厳つく見える、そんな俺がエマを商店街に連れて行けば、騒ぎ気なるのは火を見るより明らかだ、でもいつかは紹介しないといけないしエマを閉じ込めても置けない。


エコバックを2つ持ちエマと店の方から商店街に出た。店を出って歩き始めて行き成り洗礼を受けた。

家の隣の美容院からエマを見つけて店長が店を飛び出し行き成りエマに声を掛けた。


「すみません、カットモデルになって貰えませんか?」


「・・・・」


「こら、店長人の連れに行き成りナンパしてんじゃねー」


「あ、大家さん・・・」


「あ、じゃねーよ」


「ナンパなんかじゃないですよ、カットモデルになって貰って店内に写真を飾りたいだけです」


「今は忙しいからダメだ」


「時間がある時で良いので」


「エマ、どおする?」


「カットモデル?」


「カットモデルはただで髪を切ってくれて、出来上がりを写真に撮ってくれることだよ」


「髪は切りたくない」


「てっことで残念だけど諦めてくれ、エマ行こう」


「切らずにセットだけでも」


俺は店長を無視してエマを連れてまずはパン屋に行くことに、パン屋は家の店の反対側で商店街を横断しなければ行けない、気が重いがパン屋を目指すことにした。


覚悟していたが、予想と反してガン見されるが声を掛けられることも無くパン屋に到着。


「エマ、食べたいパンが有ったら言ってね買ってあげるから」


「ありがとうございます」


エマにトレーとトングを渡しパンを選ばせる。パン屋の店主も俺が入って来たことを気づき、俺とエマが気になるようだがお昼前で忙しいのかガラスの向こうでなにか言いたそうにしてる、取り合えず見なかったとこにしてエマとパンを選ぶ。


「明日の朝のパンも買うからね」


「右京さん、このパンはどんな味?」


パンのところにポップで説明がかいてあるがエマには読めないから、俺が説明するが上手く伝わらないので最終的に甘いかしょっぱいかしか伝えられなかった。


バケットや食パンとおやつ用にパンを選びレジに並ぶ、奥さんが俺とエマを気にしていたがお昼前で混んでいたのでもくもくと仕事をしていた。


俺の番になると待ってましたとばかりに俺に顔で訴える。


「あーこいつエマ、ちょっと日本のこと勉強にきたから家で預かってる」


「エマです、よろしくお願いします」


「日本語上手ねー、パン屋の木本明です夫婦でパン屋やってるからいつでも来てね、今日はおまけにラスクあげちゃう」


「ありがとうございます」


「俺おまけなんか貰ったことないよ」


「男は私の笑顔を上げてるから十分」


「どっかのファーストフードかよ」


パン屋を出て肉屋に向かうがすごく視線が刺さるが忙しいのか絡まれることは無かった。


「勝也、すじ肉とモモとテールをシチュー作るからくれ」


「それより前に紹介しろよ」


「エマだ、話しかけるな近寄るな」


「エマです、よろしくお願いします」


「こいつとしゃべるとバカが移るから無視していいよ」


「ふざけんなよ右京、初めまして勝也です」


「勝也仕事しろよ」


「うるせーな挨拶くらいさせろよ、テールは今無い」


「用意しとけよ」


「テールなんて買う客滅多にいないから、頼まれないと仕入れないよ」


「じゃあ、いいやすじ肉1キロとモモ2キロ、すじはシチュー用に切ってくれ」


「そんなサービスやってない」


「良いだろ、今度エマの歓迎会に呼んでやるから」


「絶対だぞ、テールは無いけどタンなら良いのがあるぞ」


「おお良いね、じゃそれもくれ」


「分かった」


「八百屋に行ってるから用意しといて」


結局、八百屋でおばちゃんに捕まりエマのことを根ほり葉ほり聞かれて、エマと誤魔化す内容を決めていなかったのでとっとと買い物をすませ家に戻った。


俺たちはお昼を食べながら、取り合えず話を作り誤魔化すことにした、その時初めてエマの年齢を聞いて俺は驚いた。








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