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6話


「お腹がたぽたぽです」


「当たり前だよ、いくらお替り自由って言ったて8杯も飲んだらそりゃなるさ」


「分かっていたんですがコーラですか、あれはダメです薬草の味もしたから中毒性があるかもしれません」


「ねーよ、もしかしてエルフにはあるのかも?」


「そーですよ、絶対そーですシュワシュワしてちょっと薬草の味がして甘くてやばいです」


(こいつに一回ドクターペッパー飲ませたらどうなるのか知りてー)


「でもよく炭酸飲めたな、変じゃなかった?」


「シュワシュワしてるだけで平気でした」


「そうか、ドリンクサーバーからだから炭酸が抜けて弱いのかもな、店にもコーラあるから飲みたかったらいつでも言いな」


「はい、あのー右京さん・・・」


「なに?」


「おしっこしたいんですけど」


「またダイレクトだな、もうちょっとでスーパー着くから我慢できる」


「耐えてみせます、辺りに草むらもないし大丈夫です」


「頼むからトイレ以外はしないで」


「・・・・はい」


なんとか無事スーパーに着いて事なきを得た。


「すごい全部食糧なんですか?」


「食品売り場だからね」


「日本ってすごいんですね」


「おいおいはぐれると迷子になるぞ」


「はーい」


(俺のシャツを掴んでるやばい、おいそこの店員睨むな)


「右京さん?」


「おおぅ、行くぞはぐれるな」


「大丈夫、右京さん捕まえてますから」


(やばい、心まで捕まれそう)


「野菜と肉と魚は商店街で買うからそれ以外を買おう、お菓子も買って良いぞ」


「やったー」


(スゴイ美人なのにこの子供っぽさギャップがすごい)


「今日の晩御飯は牛のすじ肉とテールを使ったビーフシチューを作ろうか」


「すごい美味しそう、今度私のも料理教えて?」


「良いけど俺の料理は男の料理だから大雑把だぞ」


「うん、でも覚えたい」


「ネットも使って一緒に覚えよう」


「すごい楽しみ」


「パンも商店街でバッケト買ってガーリックトーストを作ろう」


「よく分からないけど、美味しそう」


調味料やインスタント食品などもカゴに入れ、塩が切れそうなのでカゴに入れると。


「この真っ白いのはなに?」


「塩・・・・」


「どおした?」


「私、本当は塩が欲しくて魚人族の村に行こうとして、失敗して異世界に来てしまったんです。友達には行くことを話しているけど、両親には内緒で来てしまったんです。帰ったら怒られるなー」


「しょうがないよ心配かけたんだから、何とか帰れると良いね」


「大丈夫です、村にポイント付けてありますし、マナも一か月くらいでたまりそうですし」


「そっかーさびしいなー、一か月だけでも日本を楽しんで行ってね、お土産に塩をいっぱい持って帰れば両親も許してくれるよ」


「えっ、右京さん雇ってくれるんでしょ、私は恩を返すまで右京さんの側を離れませんよ」


「大丈夫なの?」


「大丈夫ですエルフは100年くらい帰らない人はいっぱいいますから、母も100年近く村を出て冒険者をしてましたから」


「冒険者?」


「はい、村は結界で守られて安全ですが外の世界は魔獣がいっぱいいて危険なんです、でも母は一番危険なのは人間だって言ってました、でも右京さんは優しいし側に居るとなんか安心でします」


「そっか」


(そんなこと言われたら絶対に手が出せないだろ)


「村で他に必要なのないの?」


「本当は砂糖と小麦と油が欲しいけどお金払えないし」


「そんなこと気にするな、業者に頼んで100キロでも用意してやる」


「働いて返しますね」


「大丈夫だ、これでも社長だし内は儲かっているから」


「じゃあお菓子買いに行こう」


「はい」


お菓子売り場の広さに目を輝かせている。


「これ全部お菓子なんですか?」


「ここ3列全部お菓子だよ」


今までシャツに掴まっていた手が離れ、子供のようにお菓子を眺めてる、俺はちょっと残念な気持ちがしたが微笑ましくエマを眺めていた。


どうやらエマは甘いお菓子が良いらしく、いろいろ俺に聞いてくる。


「右京さん、このお菓子なにが違うの?」


エマは好みが二分するチョコレート菓子を持ってきた、そうキノコよタケノコだ。


「それは味が違うんだ、キノコの方がクラッカーでタケノコの方がクッキーなんだ、ちなみに俺はタケノコ派だ、でもどっちも美味しいから食べ比べてみればいいよ」


どうやらエマは字が読めないので見た目で選んでるようだ、手に取って俺を見る「良いよ」と答えるとニコって笑い嬉しそうにする、その笑顔見たらいくらでも買ってやりたくなる、ブランドバッグを強請る女とは大違いだ、もうキャバクラなんか行かないぞ。


結局カゴの大半がお菓子になってしまった、最後にプリンとアイスを買い店を出る、結構遅くなってしまったのでお昼には早いがお弁当屋さんによってから帰ることにした、いちを店に電話入れて問題ないかの確認とお弁当要る人の確認を取る。加藤さんは愛妻弁当が有るので要らないが翔子さんはなぜか俺のおごりで買ってくることに、勘違いしたのは翔子さんなのに何故俺がお詫びしなければいけないのか謎だ、しかし花園酒店の裏ボスには逆らえないパートなのに。


「結構買ったな」


「荷物ストレージに入れておけば良いのでしまいますね」


「ストレージ?」


「荷物を魔法でしまえるんです、マナもほとんど使いえせんし」


「ちょっと待て、人前では絶対に使うな、バレたら大変なことになる」


「そうですか残念」


「でもちょっと見たいから、そこの階段の影で使ってみるか」


「はい」


エマが手に持った荷物が一瞬で消えた。


「すごいな、どれくらい入るんだ?」


「分からないです、私魔力が多い方なのでまだいっぱいになったこと無いんで」


「今度実験してみるか」


「ただ、私はそんなこと無いと思うんですが、すごい人は山を丸ごと収納できたそうです」


「うんー実験はとりあえず止めよう」


「・・・・はい」


それから弁当屋さんによって、またエマが目を輝かせて弁当屋のおばちゃんに彼女と聞かれて「はい」と答えたらしいけど、俺はサラダをよそっていたので気づかなかった。


それがのちに商店街を巻き込む騒動に発展することに右京は知る由も無かった。


ちなみにエマはおばちゃんに女性かと聞かれたと思い答えただけだった。












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