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2話

とりあえず言われるがまましたくをして下に降りると、すでに翔子さんが加藤さんたちに話を通し、エマまで自己紹介していた。


「まずは服をどうにかしなきゃいけないわね、店長車出してモール行くわよ、あそこなら若い子の洋服も日用品の手に入るから」


俺は言われるがまま車だした、エマは車に乗るときに不安な顔をしたけど、やっぱり誰かに追われてるのかな、もしそうであれば助けたい国に帰りたいなら協力しよう。


バックミラーで後部座席のエマを見ると楽しそうに外を見てる、でもおばちゃんのマシンガントークに落ち着いて眺めてもいられないようだ。


「あらあなたブラジャーしてないの、若い子がさらしなんてだめよ、形崩れちゃうわよ」


(めっちゃ気になる)


「店長ちゃんと前見て運転して」


「ちゃんと安全運転だよ」


無事に着いたけど翔子さんがせかすからまだ開店10分前、どうしてこのおばちゃんはせっかちなんだろう。


「この車禁煙でしょ、私タバコ吸ってるから、すこししたらエマちゃん連れてきて」


「わかった」


「ごめんね、ビックリしたでしょう翔子さん悪い人じゃないんだけど話始めると止まらないんだよね」


「大丈夫です翔子さんは優しいです、右京さんこそ仕事あなたあるのにすいませんご迷惑を掛けて」


「気にしないで、別に俺が店に居なくても問題ないし今日は商談の予定もないしね、これから買い物するけど遠慮しないでね」


「この御恩は必ずお返しします」


「いいのいいの、気にしないで」


「・・・・あのー」


「お、もう開店するから行こう、遅れるとうるさいから」


「あ、はい」


俺はエマさんを連れて翔子さんの元へ向かった。


「遅いわよ」


「いやいや、今開いたところじゃん」


「なに言ってんの他のお客さんがもう入っちゃったじゃない」


「別にいいじゃん」


翔子さんは文句を言いながらエマさんを連れてそそくさと店内に入ってしい、仕方なく二人の後ろについて行った。


エマさんはこういうところに来るのは初めてなのか、あたりをきょろきょろしてあんなに日本語上手なのにまだ日本に慣れてないんだな、せっかく勉強して日本語覚えたのに日本を嫌いにならないで欲しいな。


そんなことを考えながら二人について行くと、いつの間にか俺は場違いの場所にいた、辺りはカラフルな小さい布が所狭しとハンガーに吊るされている、そう女性用下着売り場だ。


「翔子さん、俺外で待ってますから」


「じゃあだれがお金払うの、まったく30にも成って小さい男だね今更下着くらいでなんでも無いだろ」


「まだ29です、とにかく外に居るので会計の時に声をかけてください」


まったく、まだ他のお客さんが居なかったからいいものの、下手したら警備員呼ばれる事案ですよ、たまに見えるから良いのであってあんなに大量にあるのは無理だ、俺は下着マニアじゃない。


まだ時間掛かりそうだから声かけて本屋でも行っているか。


「翔子さん、時間掛かるでしょ本屋にいるから電話して」


「だめよ、もう決まるから待ってなさい」


いやいや、選ばせてあげろよ。それから15分くらいで会計の声が掛かった。しかし下着で2万円超えるとは俺のパンツなんか1枚1000円くらいなのに高いな、しかも下着で2万とはカードがあるから良いけどいったいくら掛かるかな。


今までさらしで気づかなかったけどエマさんの胸大きい、翔子さんがこっそり教えてくれたけどEらしい。


いかんいかん、俺は善意の人助けで有って邪まな気持ちはこれっぽちも無い、心の中で叫んだけどたぶん俺一目惚れしたんだろうな、でもあんな美人俺みたいなアラサーオヤジに好意を持ってくれるはず無い、日本で良い思い出を作って本国の親元に返してあげよう。


取り合えず夜にでも日本に来た訳を聞いて、すぐ気帰りたく無いならうちで働いtもいいし、帰りたいなた大使館にあたっても良いどちらにしても俺が責任を持つ。


「ほら店長、ぼさっとしてないで会計」


「あ、はい」


洋服の方が手ごろなんだな、でもまだ服買うみたい。


しかしだんだんと人が増えてくるとエマさんは目立つな、そこら中からモデルとかスゴイ美人って声が聞こえる。


やっと洋服は終わり、お昼に成ったのでレストラン街に行って昼食を取ることに、とりあえずエマさんが食べたい物を選ばせるためにいろいろお店を見て回ることにした。


しかし洋服に着替えたエマさんはやっぱり可愛い、俺の手を引きお店の説明を求める姿は天使だ。


そんな俺を見つめる気配が、振り返ると悪い顔して笑みを浮かべる翔子さんが、これぞまさしく天使と悪魔だ。


「店長、なんか失礼なこと考えてたでしょう」


「そんなこと思ってませんよ」


「ま、良いはお昼は店長のおごりね」


いろいろ迷ったあげく本日の昼食はとんかつに決まりました。


衣を付けた豚肉を油で揚げるのが珍しいのかエマさんの興味を引いて決めました。


エマさんと翔子さんはヒレかつ定食で俺はロースかつ定食を頼みテーブルでお水を一口飲むと。


「右京さん、すみませんあんなにいっぱい買って貰って、必ずお金は返しますますので」


その言葉で回りのお客さんの視線が俺に突き刺さる。


「気にしないで良いよ、必要な物だからね困った時はお互い様だよ」


「いいのよ気にしなくて、店長お金持ってるけど使う彼女もいないから、それによく商店街のバカたちとドブにお金捨ててるくらいだからエマちゃんはそのお金を有効活用してると思って欲しい物はどんどん言ってね」


ババアー言いたいこと言いやがって。


箸の使えないエマさんはホークとスプーンをもらい、美味しい美味しいと食べていた横で翔子さんは。


「油物は胃がもたれるのよね」と文句を言いながら追加で頼んだおろしポン酢でバクバク食っていた。


それから生活用品を買いそろえ、化粧品も必要と言うことで化粧品のお店によったがほとんど買わずに試供品をそろえる手腕はさすがは翔子さん。


無事買い物を終え俺たちは帰ることにした。

















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