14話
灯台のところからエスカレーターで降りてきて俺はお土産や干物などを買っているがエマはなぜか元気が無い。
元気の無いエマを連れ車まで戻って来たが、俺は一生懸命エマを励ましていた。
「エマ、大丈夫だ絶対に帰れるよそれまで俺が面倒見てやる」
「ちがうの・・・・」
「どおしたんだ?」
「なんで答えてくれないの?」
「えっ、なにを?」
「私一生懸命頑張ったのに」
「エマは頑張ってる、慣れない日本でちゃんと頑張ってる事俺は知ってる」
「ちがうの、右京さんから言ってくれないから私から言ったのに何で無視するの?」
へぇ、目にいっぱい涙貯めてこれはやばい思い出せ慰めろ、何か俺言われたのか全然記憶にない、いつ言われたなんだ考えろ・・・全然分からないやばいどうしようまず謝ろう。
「エマごめんなさい、全然分からないからもう一度言って」
「私頑張って言ったのに、どおして・・・」
「ごめん、泣き止んでもう少し分かりやすく説明して」
「私頑張って言ったのに・・・・」
「ごめんごめん」
「私は右京さんを愛してると伝えたのに何で無視するの?」
「へぇ、ごめんなさい俺聞いてなかった」
「右京さんは聞いてたけど誤魔化しました」
「いつ?」
「展望台で私が勇気を振り絞って言ったでしょ」
「ごめん、頑張って言ったのに聞いて無くて、俺もエマのこと好きだよ、でも何時かは向こうの世界に帰ってしまうんだよね、だからエマのこと好きだけど別れが決まっていることだからこのままじゃダメかな、上手く言えないけど」
「私村が心配だかた一回は帰るけど、右京さんも私のこと愛してくれるなら絶対に離れない」
「でも・・」
いきなり俺の唇をエマの唇でふさがれた。
「エルフの愛は重いわよ、エルフは一生同じ相手と添い遂げるから、右京さん覚悟してね」
「ええぇーー」
「嫌なの?」
「嫌じゃないけど、エマは良いの?」
「初めて会った時から好きだもん」
「マジで」
「そおだよ、毎日一緒に寝てるのに何もしてこないから」
「迷子で困ってる子を襲えないでしょ普通」
「でも、胸がいつも見てるし、ちょおっと触ったでしょ」
「それは誤解だ」
ガン見してた事は事実だ、だがしかし触ってはいないはずだ。
「それにもう私右京さんのいび・・寝息を聞かないとねれないかも」
今、いびきって言おうとしたよね、俺いびき掻いてるのか。
「俺も正直に話すけど、エマが俺の側に居てくれたら良いなと思ってた。でもエマはエルフだし・・」
「私がエルフだからダメなの」
「いやダメじゃないけど、俺もそろそろ真剣に結婚を考えてるし、それに酒屋の跡取りのことも有るし・・」
「エルフは付き合う事は番になることだし、でき難いけどちゃんと子供も作れるよ」
「そうなの?」
「うん」
「まだ色々問題は有るけどエマの気持ちも分かった。俺もエマを放したく無い」
「ホントに良いの」
「ああもちろんだ」
それら、エマが行った言葉は「月が綺麗ですね」だって、どんななぞなぞだよ、そんなんで分かる訳ないいよな。
エマが言うには日本では愛してると伝える時に使うと言われたけど、俺は文学少年じゃないし、子供のころは読書感想文の宿題なんか本読まないであとがきを丸写しで出してたくらいなんだから、分かる訳ないよ。
それから俺たちは夜景を見るために横浜周りで帰り、高層ビルや羽田空港から離発着する飛行機に驚きはしゃぐエマを見ながら、俺はエマと日本で暮らす方法を模索していた。
「日本てすごいね、村から出たこと無いからよく分からないけどすごい楽しみ」
「そおかーそれならいっぱい色んなところに連れて行ってあげるよ」
「やったー」
「それより、お腹空いてないか?」
「泣いたらお腹空いちゃった」
「エマは何か食べたい物有るか?」
「テレビで見て食べたかった物が有るんだけど」
「なんだ?」
「ラーメンが食べたい」
「ラーメンなんかで良いのか?」
「分かったテレビでやってる美味しいラーメン屋は知らないけど、いったん高速降りてよく行くラーメン屋が有るからそこ行くか?」
「行きたい行きたい」
それから東京タワーや新宿の高層ビルを見てエマに登れることを伝えたら、頑張って登るって斜め上な発言をするもんだからエレベーターのことを教え、日本一高いスカイツリーに連れて行く事に成った。
「ここがラーメン屋だ、ほんとに良いのかもっと高級な物でも良いぞ」
「ラーメンが良い」
エマはメニューを見ても分からないので温かい物が良いらしいので豚骨醤油ラーメンを頼み、俺はごまだれ冷麺と餃子を頼んだ。
エマは麺をうまく啜れないがパンケーキ同様に美味しそうに食べてる、餃子も食べたいと言うのであげたところ止まらなくなり追加でもう一皿頼んだ。今度は俺の食べてるごまだれ冷麺が気に成るのか。
「右京さん、それ一口ちょうだい」
「エマのも一口くれ」
結局一口どころか交換したまんま完食。
「ラーメンってすごく美味しいね」
「店に当たりはずれが有るけどな」
結局気持ちはお互いについたが、エマが日本で生活する為にはまだまだ乗り越えなければ成らない問題をどうするか目途が立たない。
困った時の啓介叔父さんに頼んでみるか、両親が死んだ時の相続や賠償交渉もやってくれて掛かった費用は実費だけで良いと報酬を受け取らないから頼みづらいけど、母さんの弟で唯一の親戚で弁護士だから先に本当のこと話さなければ後でバレた時に大変だから。
それから家に帰り、二人で寝た朝起きるとエルフの血も赤かった事をシーツが教えてくれた。




