10話
今日無事に歓迎会も終わりみんなにエマを紹介して、みんなもとても歓迎してくれた。
エマを預かっている身としては何かあってはいけないので、独身の男共には軽く釘を刺しておいた。
右京は気づいて無いが周りからは俺の女に手を出したらどうなるか解ってんだろうなと感じていてとても手を出すことなんか考えられる状態では無かった。
だた、一つ懸念があるとすれば勝也を誘うのを忘れた為、歓迎会に呼ばなかったことが伝わると一悶着有るだろう。
エマもこの生活に慣れて来ており、日本語や日本語日本での生活習慣などまるでスポンジが水を吸収するかの如く今ではタブレットで電子書籍など自分で選んで購入している。恋愛物とエルフが出てくる漫画を好み、小説は古い文学作品を好んで読んでいる。
エマが言うには異世界物の漫画に出てくるエルフには不満があるらしい、エルフは別に人間を見下して無いしあまり人間を受け入れないのは800年前に一度人間によって滅ぼされそうに成ったかららしい、それでも決まった商人や決まった人は村に入ることを許しているらしい。
それにドワーフとは物語と違ってとても仲が良い、お互いに交易が盛んなようだ。できれば新たな岩塩鉱山が見つかるまで塩を仕入れて援助しようと思ってたほど有効的な関係で、エルフとドワーフはお互い支え合うパートナーなどだとか。
俺もエマが戻る時に連れて行ってくれるらしいが行って良い物なのか、神に誓ってエマに何もしてないがエマが寂しいと言って一緒に寝てる。俺だってエマを襲いたい気持ちになるが弱ってるところを襲うまねはできない、エマと話し合って別に寝ると決めたが夜中に寂しくて泣きながら部屋に入ってこられて追い出すことなんか俺はできない、しかし俺も男だいくら分かっていてもモンモンとした気持ちを抑えて置くには限界が有る、そこで隣に寝ているのは妹だと思っても中々晴れない次にイメージしたのは翔子さん、これが効果覿面すっかり萎えてしまった。まあ翔子さんには死んでも言えないけどね。
それでも夜中にエマが抱き着いてきた時は翔子さんを思い描き般若心境を念じてる、この苦行はいつまで続くのかエマを襲ってしまうのが先か悟りを開くのが先か神のみぞ知る。
◇◆◇
その頃、エマの居た村では。
「ママ、エマが心配じゃないの?」
「心配症ね、あの子はちゃんとポイント設置して行ってるから大丈夫よ」
「それでもあの転移魔方陣は間違っていたんでしょ、だからどこに行ったか分からないし心配だよ」
「あなた、もうあの子は面白い大人なのよ、それにあの子は魔法が得意だから襲われたって返り討ちにしちゃうよ」
「でも心配だよ」
「まったくあなたはでももだっても無いでしょう、行先は分からないんだしその内帰ってきますよ」
「そおだ、巫女様にエマが今どこに居るか大樹様に聞いてもらおおう」
「あなた巫女様だって忙しのよ」
「こんな時くらい村長の特権使ったって誰も文句は言わねーよ」
エルフの巫女って聞くとなんか想像しちゃうけど、巫女様は900歳を超えるご高齢800年前にエルフ滅亡の時に大樹の助けを借り大樹の力で結界を張った伝説の様な人物だ。
しかも村の半分は巫女様の血筋という、なかなか子供のできにくいエルフにおいて多くの子供を残した人物としてもみなから崇められている。ちなみにその夫はもう亡くなっているが男共から絶倫の神としてこっそり崇められている。
「巫女様ー」
「うるさいねーエマなら大丈夫じゃ」
「ホントにホントですか?」
「お前ももうちょっと落ち着いたらどうじゃ、もうしこし村長自覚を持ったらどううじゃ」
「そんなことよりエマはいつ帰ってきますか?」
「巫女様申し訳ありません、あとでお義母さまと一緒にしっかり躾直します」
「えっ、それだけは」
「それより巫女様どおしてお尋ねする内容が分かったんですか?」
「大樹様からお告げがあったんじゃ」
「「お告げ」」
「良いかよくお聞き、あの子がどこに居るかは分からないが、あの子はエルフを助ける男を連れて来る。その男が新たなエルフの未来を運んで来る。そして今村で抱えてる問題を解決してくれる」
「男だと、エマが男など連れて来るはずが無い、エマに手を出したら八つ裂きにしてやる」
「おい、話を聞いておったか?」
「聞いてましたよ、エマが男に騙されて傷物にされるんでしょ」
「そんなこと一言もいっとらん」
「でも、エマが大きい男を連れて来るなんて騙されてるに間違いない」
「申し訳ありません、この人まだ子離れができていなくて」
「子離れってまだあの子やっと100歳の成人式迎えたばかりだよ」
「あの子は立派な成人です、いい加減いしてください」
「いやだーあの子は何歳に成っても俺の子供でいて欲しい、それにあの子は大きくなったらパパのお嫁さんに成るって言っていた」
「いつの話をしてるんだか」
「エルフの未来が掛かってるんだ、間違っても失礼な真似はするなよ」
「はい、この人を縛り付けてでもなんとかします、ただもう一人妹離れができないのが家には居ますから」
「間違っても失礼なことするんじゃ無いよ」
「はい、必ず息の根を止めます」
「何を聞いていたんじゃ」
「申し訳ありません失礼します、あなた帰るわよお義母さまにしっかり教育しなおしてもらいますから」
「へっ、なんで?えっ母さんがなんで出てくるの?」
そのあと、家に連れ帰られて村長は女性2人に正座させられ延々朝まで説教を食らった。




