初恋
『お前、名前なんて言うの?俺は、ケイスケ』
『ケイ?シュケ?ともちゃん···ふぇっ』
幼稚園が夏休みになってすぐに、俺は母さんに連れられてジジィが住む花津へ行った。
母さんは、ジジィと話があるとかで、暇になった俺は、『公園行ってくる!』とだけ言い残し、公民館の裏手にある御倉公園へと向かってる途中、道端でギャンギャン泣いてる女の子と出会った。
『こっちこい!いいもの見せてやるから』と泣いて、膝から血を流してる女の子の手を引っ張って、公園の水道で膝を洗ってから、
『や、やるから!』新しく買ってもらったジュキレンジャーのハンカチを膝に巻いてやると、その女の子は泣くのをやめたのかジッと俺がしてるのを見ていて、最後に笑った。
『トモ?男みてーな名前だな』真っ赤で白い水玉のついたワンピースに耳の上でクルクルとしたダンゴ髪がふたつついてて、さながら格好が、
『ミニーマウスだ、それ』
『うん!ともちゃん、ミニーしゃん、しゅき!』どこの家の子かは知らないけど、その日は母さんが迎えに来るまでその公園で遊んでいた。ともちゃんにも、腰を曲げたおばあさんとお母さんが迎にきていた。
次の日。
『紙飛行機?』
『うん。朝からテレビでやってたの。グイーンッて、おっきなお空飛んだの。パパ、お空から見たいって言ったの···』ともちゃんは、白い紙を二枚持って俺に手渡した。
それからふたりで、紙飛行機をなんとか折って、すべり台の上で飛ばしあいっこして遊んだ。
「そういや、俺写真どうしたっけ?母さーん!」
最近になって、自分が小さかった頃の夢を見るようになった。ディズニーいったからか?




