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七つの針に糸を通す

作者: 無口人

久しぶり。


元気だった?


千五百年も繰り返すのにな、まだ慣れないや。

まずは手を繋ごうか。

千五百回も繋いだ手だけど、少し緊張するよ。


今日のために、1年間デートプランを考えていたんだけど、1日じゃ絶対に叶わないから、絶対にしておきたいことを1つだけ考えてきたんだ。


それは君と抱き合うこと。


だから


今日はずっと、二人で抱き合っていよう。

今日はずっと、愛を伝えあおう。

今日はずっと、離れないでいよう。

今日はずっと、愛し合おう。

今日はずっと、幸せを分かち合おう。


本当はもっと、美味しいものを食べて、笑いあって、羽根つきをして、野原を寝転がって、空を眺めたかったけど、今では空を眺めることすら勿体無いと感じるよ。


結局、毎年こうなるよね。

千五百回も同じデートをするなんて、とんだバカップルだ。




今日という日が終わるまでは、離さない。


この何十億もの光の粒が織りなす川も、背景にすぎない。


足りない

足りない

足りない





今日という1日が最も短い一冊となり

誰かの願いを叶えてしまう。



お願い今日だけは

降り続け星たちよ

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