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ある意味覚醒?

初めて魔法を使ってから、早半年ひたすらクレイゴーレムに○リーズ・○ートキャンプを躍らせた成果か、かなり魔力の総量が増えてきた。



その間畑の手伝いをしたり、友達と遊んだり喧嘩したり、自警団でアレイド兄ちゃんや他のお兄さんたちに剣術を教えてもらったり

(そうそう、両親に成人したら冒険者になるって宣言したら自警団に剣術やサバイバル知識(薬草の見分け方や、食べられる草・茸の知識)を教えてもらえるように、わざわざ頼みに行ってくれたんだよなぁ)


あと、ばっちゃの家に色々珍しい物があったんで、鑑定してみたりもしたなぁ。

見本があると依頼も出しやすいから、少しずつサンプルとして残してるらしいんだわ。


たとえばファンタジーの定番の

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名称:妖精銀 別名:ミスリル


説明:銀鉱石と銅鉱石が土中の魔力によって融合した合金

   通常の金属と異なり、軽量だが高い魔力伝達率を誇る

   地の精霊と月の精霊によって作られていると信じられている為、

妖精銀の名がつく

   防具に用いれば高い魔法防御が期待できる。


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とか

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名称:緋々色金 


説明:高圧化でチタン・アルミ・バナジウムが魔力を媒介として

   高密度に結合した、超硬合金

   結合時の魔力変質により、炎に対する耐性が非常に高くなっている。

   仄かに、揺らめくような緋色をしているのが特徴


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だったりと、なかなか面白いよな。

ファンタジーなんだか、化学なんだかよく分からん説明だったぜ。


でだ、そんな日々を過ごしていた俺が今何をしているかって言うとだ………なぜか、人形を作ってるんだなこれが。



思い起こせば、一月前の事だった。

我が妹であるアリアの5歳の誕生日が目前に迫るなか、俺は何をプレゼントすればいいか悩んでいた。


アリアってあんまりあれが欲しいとか、これがしたいみたいな我侭を言わないから分かりづらいんだけど、そこは兄として気づいたわけよ。

お友達のリーニャが、街の親戚のお土産としてもらったという人形をちらちらと見ているのを!!


確かに家は、生活にあまり余裕はないし村で生活する分にはお金が必要じゃない事もあって人形が欲しいとは言い出せなかったんだろう…………ならば作るしかあるまい!!


前世じゃ、大工だったし木工はお手の物よ。


父からナイフといくつかの薪を貰った後、全身のパーツを削りだしていく。

体は、胸部・腹部・腰部に分け、腹部を球状に作ることで可動するように仕上げる。

足や腕も各関節部を球体にした球体関節人形になるように各部位を作り上げていく。

特にこだわったのは指だな、きちんと五指が開くように作るのはなかなか大変だったぜ。


頭のほうは、昔見たフランス人形をベースに顔を仕上げてみた。

目は地魔法を使ってガラスを精製してはめ込んだんだが、虹彩部分や白目の部分の色には鉱石を原料にした染料を精製して混ぜ込んでみたら、いい感じに碧眼が出来たのでなかなかの物だと自画自賛してみた。

試してみて分かったことは、鉱石や希土類なんかを原料とする工業製品や加工品も、魔力とイメージがあれば意外と作れるって事だな。


表面の処理はこれも地魔法の応用で、サンドペーパー状の膜を作り上げ全体を研磨した後、同じく染料を使って塗装し、木工職人のおっちゃんとこで分けてもらったニスで表面を仕上げた。ちなみに髪の毛は俺のを使ったので、現在俺は坊主だったりする。

俺の髪は母に似ていてサラサラとした銀髪なので、人形によく似合っていた。


ただここで問題になるのが、人形の服なんだよなぁ。

裁縫なんてしたことねぇから作れるわけがねぇしどうするかと悩んでいたら、フィーリ姉ちゃんが俺が作った人形を見て服作りを買って出てくれた。

(ちなみにデザインは、同じくフランス人形のイメージでゴスロリぽいドレスを書いてみたら、余計ノリノリで作ってくれた)



出来上がった人形を誕生日にアリアにプレゼントしたら、びっくりしたのか暫く動かなくてな。心配になった俺が声をかけたら、満面の笑みで「ちぃ兄ちゃん、ありあとー」って言ってくれたんだよなぁ。




危なく悶え死ぬかと思ったぜ。



で、なぜ今も俺が人形を作ってるかって言うとだ、アリアはあれからどこに行くにも人形(シュマルって名づけてた)を連れているらしく、先々で俺が作ってくれたと自慢してたらしい。そしたら、お礼をするから作ってくれと注文が来たわけなんだ。

いくら小さい村とはいえ子供の数もそれなりにいるからな10体ほど予約が入ってて、なかなかに忙しい日々を送ってる。



あと、自分のステータスを見て疑問だった前世で培った技術が表示されていない件についてだが、どうやらこっちの肉体で実際に作業するまで表示されないみたいなんだよなぁ。


さっき見たらステータスがこうなってたし


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Name:ロック

Sex:男

Age:6


Lv:0

Job:無し


Str:6

Agi:8

Vit:6

Int:45

Min:25

Dex:40

Luk:12


Talent:

地の才能 LV5

武の才能 LV3

気の才能 LV2

魔力 LV5

肉体成長 LV3

精神強化 LV3

成長率UP LV5

職人(木) LV3


Skill:

精密操作

鑑定

健康体

完全記憶

地魔法 LV31

気魔法 LV12

剣術 LV9

格闘術 LV3

木工 LV55(+20)


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能力値があがってるのは、走ったら体力がつくみたいな感じでLVが上がら無くても鍛えることは出来るらしいね。

LVについてはいまだよく分からん。そもそもLVについてこの世界の人たちは認識があるのかも分かってないからな。


あと地魔法がやたら高いのは、才能による成長率補正が大きいらしい。

なんか自然とこうすればいいみたいな感じで、やりたい事が出来ちゃうんだよなぁ。


木工は前世でも親父や先輩方に一人前だと認められたくらいだからな、ただスキルは兎も角なんでタレントの方も増えてんだ?普通こっちはかわらねぇもんだと思ったんだけどなぁ?


まぁ、悩んだところで分かるわけもねぇしそう言うもんだと思うことにするかねぇ。

ミスリルやヒヒイロカネの成分は割りと適当です


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