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記憶がもどったぜ

よう!久しぶりだな!鉄男改めロックだ!


予定通り6歳の誕生日に記憶が甦ったのはいいんだが……まさかそのきっかけが友達とのチャンバラごっこ(通称:冒険者と魔物)で、脳天に木の棒がめり込んだこととはなぁ……


あまりの痛みに思わず泣き叫びながら家に帰っちまったぜ。まぁあれだ……精神的には大人になっても体はまだ子供だからな……痛みにまだ耐性が付いてないんだよなぁ。



泣きべそかきつつ布団で今までの人生を確認してみたんだが、今の場所については住んでる村の名前くらいしか分からなかった……一度も村の外に出たこと無いから当たり前ちゃ当たり前なんだが、どんな国があるとかそんなのもわからねぇし、滅多に外から人もこねぇから情報に触れるチャンスがほとんどねぇみてぇなんだよなぁ。

この事から鑑みるに、この村って滅茶苦茶田舎なんじゃなかろうかと推測されるわけだな。


次に家族についてだが、まず両親だな。


父は長年の野良仕事のせいか、浅黒く日焼けしていて全体的にがっしりした体型をしている。顔はすげぇのほほんとしてる、小動物系の顔だから余計に体とのギャップがすげぇんだわ。


母はあれだな、なんで親父と結婚したの?ってくれぇ美人だ。親父と一緒に野良仕事してるのに日焼けしてない真っ白な肌に、透けるような銀の髪、すっきりとした目鼻立ちも相まって野良着じゃなけりゃどこの貴族だよ!ってくらいだ………


あと兄弟についてだが俺は4人兄妹の3番目、次男坊って奴だな。


一番上のフィーリ姉ちゃんは、見た目は母そっくりで村一番の美人だ。

まぁ人口も少ないからあんまり自慢にならないかも知れねぇけど、きっと街に行っても美人度は高いに違いないと思う。唯一の母との違いはその髪の色だな、これだけは父そっくりの真っ赤な髪をしていて髪の色のイメージそのままの熱血ぷりだ。よく村の揉め事の仲裁とか、下の子の喧嘩を止めて説教したりだとか、俺たち年少組みには恐怖の対象として恐れられている。


二番目が長男でもあり跡取りでもある、アレイド兄ちゃんだ。

アレイド兄ちゃんは10才だけどもう畑の手伝いの他にも、村の自警団の見習いとして剣術を習ったり、雑用をしたりしているらしい。たまに俺や妹の面倒を見るときも色んな遊びを考えてくれたり、昔からの遊びを改良して退屈させなかったりと、頭もいい。さらに父に似て小動物系の癒されフェイスに頼りがいのあるリーダーシップで、村の女の子のターゲットになっている。


んで、4歳になったばかりの妹がアリアだ。

兄ちゃんとおんなじ小動物系の愛され顔でもある我が家のアイドルです。ああ……俺も前世でこんな妹が欲しかったぜ。毛織物の仕事をしているフィーリ姉ちゃんや、自警団の仕事があるアレイド兄ちゃんは、なかなかアリアの面倒が見れないから畑仕事の忙しい午前中や、予定が無い午後何かは俺が必然的に面倒を見ることになる。まぁ、年少組みは皆で集まって遊ぶことが多いからあまり変わらないといえばそうだけどな!


家族についてはこんなもんか、金は無いけど兄妹仲も良いし、割と幸せな感じだが一つだけ問題があるんだ。それは…………俺が次男だからいずれ出て行かないとだめってことだな!!


畑とか家はアレイド兄ちゃんが継ぐから、俺はこの村にとどまっても仕事がねぇんだ。自警団は給料が出るわけじゃないし、狩人のほうはこの村では決められた家が代々引き継ぐらしいし。後は血の拡散も兼ねてるらしくて、できるだけ次男以降を外に出して外から来た若い血を取り入れて、新しい家を興すようにしているらしい。

この間も3軒先のシャリ姉ちゃんが街でゲットした男と新しい家を建ててたしな。


なので、成人する15歳までに自分磨きをしないといけねぇってのが現状って奴だな。



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