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脳の疲れには糖分がいい

作者: 卯田手石

「悠人、知ってるか?」

 リビングでコーヒーを飲んでいると、父さんが僕に話しかけてきた。

「勉強に疲れた脳には糖分がいいんだと。なんでも脳は糖分だけをエネルギーにしているんだそうだ」

「へぇ、そうなんだ。それじゃ、僕も糖分をたっぷり摂らなきゃ」

 父さんの自慢げな顔を見ていると「受験生にとっては常識だよ」とは言えなかったけど、そのおかげで父さんはちょっと気を良くしたみたいだ。

「という訳で、いつも遅くまで勉強を頑張っているお前に差し入れだ」

 そう言って、少し照れたような素振りで飴の袋を差し出してきた。

「珍しいね、父さんが差し入れしてくれるなんて。ありがとう」

 父さんの気遣いがちょっとうれしくて、賞状を受け取るときみたいに両手で受け取った。


「それにしても、飴にも色々あってビックリしたよ。それでな、あれこれと見ていたら"ダイエットに効果的!風邪の予防に!"ってポップに書いてあったから、ノンシュガーのノド飴にしたよ。あんまり無理するなよ」

「……あ、ありがとう」


今ひとつオチていませんかね。

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― 新着の感想 ―
[一言] 面白かったです。 私はあの終わり方でも十分良いと思います。 天然なお父さん、良いですね( ´ ▽ ` )
[一言] 息子がなんか気の利いたこと言えばオチるんじゃないでしょうかね。 でも何かこういうアットホームな雰囲気大好きです^^ 不器用なお父さんっていいですね。 素敵な時間をありがとうございました。
2011/11/07 20:07 退会済み
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