魔洞の森
「ここが魔洞の森か。怖いけど急ごう」
周囲を警戒つつ、早歩きで歩いて20分くらいが、経過する。
「俺としては、嬉しいが、何処か可笑しい。何で魔物が一匹も出ないんだ」
俺は足を止め音や気配など、周囲を探るため目を瞑ることにした。
[風で草が揺れる音、意外聞こえない。木と草の匂い人や獣の匂いはしない。でも魔力の気配がするということは、近くに相当強い使用者がいて、俺を監視している]
目を開け周囲を見回すと、がさがさという音が聞こえる方へ、進んでいくとそこには、身長はわずか50cmくらいの女の子が、宙に浮いてる少女はこちらをじっと見ては、話しかける。
「私の正体を見たからには、帰れるとは思わないことね」
「スイムやめなさい」
その声が聞こえとともに、木にごろごろと雷が落ちる。そしてスイムという小さな妖精らしき少女の前に現れる女性だった。
「ドリアード様、何故人間の前に来たのですか?」
「三崎吉孝君に質問があります。それはスライムの森に、三崎君そっくりな人物がいた噂あります。それは君ですか?」
「そ…それは違います」
「わかりました。信じましょでは、それで何故この森に来たのですか?」
ドリアードの問い掛けに対し、俺は零との出会いを含めて話すと、ドリアードは理解した様子で俺に話を戻す。
「零という人間は貴方の過去を知っていて、その零という女性が貴方そっくりになり、調査員達を襲ったから逃亡する羽目になったで、理解しますが宜しいでしょうか?」
「そうなります。だからこの森に逃げるしかなくなってしまいました」
「そういう事情なら、キールの森まで転移し、スイムも旅のお供に連れて行って下さい」
「え?何故私が人間なんかと、旅に行かないとならないのよ!猛反対!!」
反対するスイムは俺をじっとみては、俺の肩に乗りキックする隙に魔洞の森から、別の森へ転移するのであった。
「あっしまった。転移されてしまいました。ショックです世界の滅亡よりも先に私が壊されてしまうわ」
「そんなことはしません。スイムさんで良かったかな?」