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拙い文章ですが、読んで下さりありがとうございます。(ToT)
おもむろにプラ-ムは立ち上がると、自ら階段へと向かう。サ-シャを突き落とした場所だ。
すると、サ-シャが辿ったままに、プラ-ムは落ちていた。悲鳴を上げ、痛い痛いと言いながらも、プラ-ムは再び階段を登り、また階段から落ちる。
そんな中、サ-シャが血を流した場所から、火の手が上がる。
「な、何故だ!」
公爵が慌てた声がする。
「足が、動かんっ」
そう言うと、
「私もですわ。貴方どうにかしてくださいませ。」
慌てたように、婦人が言う。
その時も、プラ-ムは階段を登り、落ちるを繰り返していた。プラ-ムは火に巻かれ這いずりながら、
痛い、熱い、と嗚咽を漏らし、階段から落ちる。
屋敷から逃げられたのは、使用人達だげあった。屋敷を炎が呑み込むまで、さほど時間はかからなかった。
夫婦は火に巻かれ、悲鳴を上げ、
「痛い、熱い、」
と言いながら焼け爛れ、誰か判らなくなるほど燃え尽き死んでいった。
プラ-ムは階段から落ち、首を折り、火に焼き付くされて跡形もなく死んでいった。
後に、公爵家が再興されることはなかった。
たとえ生きていたとしても、処刑されることは決まっていたのだ。精霊に愛された子供に危害を加えることは、死を意味していたのである。