2
(嫌だわ、恥ずかしいわ、どうしましょう。)
サ-シャは、まだ赤い顔を両手で押さえている。そんな中、ドアをノックする音がする。
「はい」
サ-シャが答えると、静かにドアが開く。
「初めまして、お嬢様。」
そう声をかけられ、サ-シャは微笑む。
「私の事はサ-シャと、貴女は?」
「ありがとうございます、サ-シャ様。私はメイと申します。宜しくお願いします。」
メイに微笑む。
「メイね。これから宜しくお願いするわね。」
「はい。イザヤ様より、サ-シャ様はミルクティーがお好きと聞いております。今、いれますね。」
「ありがとう、メイ。」
微笑むサ-シャに、メイは、ほぅと溜め息をついた。
(お美しい。さすがイザヤ様ですわ。)
そう思いながら、お茶をサ-シャに渡す。
「美味しいわ。」
メイは、サ-シャの言葉に微笑む。
「ありがとうございます、サ-シャ様。」
茶器を受け取りながら、メイが言う。
「少し、お休み下さい。疲れたお顔をなさっておりますわ。」
「そう.....、そうね、少し休もうかしら。」
そう言うと、サ-シャはベッドに横たわる。すると、すぐに意識を手放した。
その様子に、少し笑いメイは部屋を後にした。