↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幻技者の征服記  作者: 青野恋夢
さまざまな秘境へ
PR
9/21

強硬の堅物

朝になり、いつもようにガルムの入り口付近へ集まっていた。

すると、

「あ、あのあなたたちはパーティなのだろうか?も、もしよければ拙者をパーティに入れてもらえないだろうか?」


急に来た。しかも拙者て。一人称拙者て。

俺らの前に現れたのは、ガタイがよく、大柄な男だった。


「とりあえず、あそこにあるベンチにでも座ってゆっくり話しましょ」


なんかこの展開見たことある!?

ファイスの時と同じだ。

俺らはベンチに座り、大柄な男が話し始めた。


「拙者は、何回もパーティから跳ね除けられてるんですよ。しかも理由が多種多様で、例えば、

『一人称がうざい』とか『真面目すぎる』とか散々言われてきたんですよ。なのでパーティに入れてください」


大柄な男から出てきた言葉は、どれも笑える話ではなく、俺らは、呆然としていた。


「ま、まあ別に入れてもいいんじゃないか?な、2人もいいよな?な?な?」


俺は絶対断られると思い、強引に押し込んだ。

2人は、苦笑しながら、軽ーく頷いた。

やはり仲間は多い方がいいと言う、浅はかな考えしか思いつかなかった。


「拙者の名前は、ガーズだ。よろしく頼む」


そして俺は、以前ファイスに言ったことと全く同じことをガーズに言った。


「そう言うことなら都合がいい。いや、都合が良すぎる。俺の専門職は、大盾なので、どんどん盾がわりにしてくれ!」


ここにきて盾役が来た。これはパーティが安定するかもしれない。

3人で話し合い、どんな実力か試してみることにした。


「じゃあ、これからゴブリンの森へ行くから、ついてきてくれ」


すると、


「わかった。それでは、今から念のため、回復薬の買い出し、それから盾の手入れ、あと鎧の手入れも必要なので、大体21時間後にここに集合という形でどうだろうか」


俺は、先を急ぐ真面目堅物を止めた。


「ちょいちょいちょっと待ってくれ。さすがに準備が念入りすぎないか?今日はただガーズの腕を知りたいだけなんだ。しかも回復のことなら、ワズがいる。大丈夫だ。もし、ゴブリン討伐に手こずったら、俺やファイスがいる。だから大丈夫だ。そうい

うことはまた、秘境へ行く時にしてくれ」


「そうか、わかった。先走ってすまない」


やっとわかってくれた。まあ、素直でいい奴だし、あとはどれだけやれるかだな。


そして、俺ら4人はゴブリンの森へと入っていった。


「じゃあ、早速自分なりにできる範囲でいいからしてみてくれ」


俺が軽い指令を出した。


「よし!どこからでもかかってこい!全て拙者が受け止めてやる。来ないなら俺が直接潰してやる!」


ガーズはゴブリン向かって一直線に体当たりしにいった。それを見たワズとファイスは、魂が抜けかけていた。あれ、盾役どこいった?

っていうか勝手に自分の道突き進んでるんですけど!?


しかし、破壊力は並外れていて、次々とゴブリンを薙ぎ倒し、ゴブリンが俺らに近づく暇もなく、あっという間に消し去った。


コイツ、いくらなんでも、自由すぎる。


「どうだった?感想を聞かせてくれ!」


ガーズの目はそれはとてもキラキラと輝いていた。


「そうだな、できる範囲のことをやれといったが、流石に自由すぎる。もうちょっと、仲間のことを優先してくれると、もっと盾役っぽくて、とても助かる」


「わかった。これからはもっと守りに徹するので、どうか...見捨てないでくれ」


ものすごい涙目で言ってきた。流石にワズとファイスも降参したのか、俺を優しい表情で見つめていた。もう、なんでもいいから、オッケーしといてくれという意味だろう。


「わ、わかった。見捨てないから。ああいう癖は冒険の間で直していったらいいんだし。これからよろしくな。

ちなみに俺はカエラ、青髪の子がワズ、赤髪の子がファイスだ」


ワズとファイスは一緒に頭を下げた。


ガーズはまた、目を輝かせていた。よほど嬉しかったのだろう。

しかし、これでわかった。ガーズはいくらなんでも、真面目で自由すぎんだろ!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。