第八十一話
2024/08/22 一部を修正、加筆しました。
[第八十一話]
夜の狩りもそこそこにして、今から晩ご飯だ。
今日の晩ご飯は総菜パンだ。夜はご飯派だが、パンもなかなかおいしい。
カレーパンとチョココロネを取り出す。残りは明日の朝用に取っておこう。
袋をしっかり閉じて、
それでは、いただきます。
※※※
夕飯も食べ終わり、入浴も済み、時刻は二十二時。
もうちょっと夜更かししたい気分だが、今日は月曜日。
週の初めに疲れを残してもいけないし、寝ようか。
明日やることをチェックして、特に今、急いでやることがないことを確認して、寝る。
おやすみなさい。
※※※
翌日、四月二十二日火曜日。
今日も高校に行ってしっかり授業を受けるぞ。
玄関を出て、高校に向かう。
さて、少し考え事をしよう。
来週は読書部の発表がある。読書を進めていかないとな。
また、アロハ短パンではないが、最近[AnotherWorld]に現を抜かしているような気がする。
もう少し勉強する時間を作らないとな。
そんなことを考えつつ、俺は校門をくぐった。
さあ、素晴らしい朝の始まりだ。
※※※
しばらく時間が経ち、四時間分の授業を終えてお昼休みになった。
いつものように食堂の一角に座り込んで話し合う。
「今日もお疲れ、皆。放課後の予定は何かあるか?」
「俺は陸上部の活動だな!今日も走り込みだ!」
「僕は何もないから[AnotherWorld]で遊ぼうかな」
「私はショッピングモールへ買い物に行ってまいりますわ」
三者三様だな。俺は、そうだな。
「俺は今日は……[AnotherWorld]だな」
「今日も、だろ!」
昇がわっはっはと笑いながら訂正してくる。確かにそうだな。
今日はまんてん書店が臨時休業の日なのでバイトはないし、やることといったら[AnotherWorld]くらいだ。
こんな中身のあるようなないような話をしながら、お昼の時間を過ごすのだった。
※※※
午後の授業もつつがなく終え、部屋に戻ってきた。
最近VRゲームばかりで体がなまってきているので、少し体操をする。
それだけで頭が冴え、目がシャキっとする。天然のエナジー注入ってわけだ。
「よし、準備完了だな」
さあて、今日は何をして遊ぼうか。俺は腕組みしながら[AnotherWorld]にログインする。
アラニアの中央広場でゲームを開始する。
今日は………調薬をするための準備をしよう。
具体的には、サソリとハチを狩りまくる。毒液をたっぷり入手しておこう。
戦闘にも十分使えることが前回の旅でも判明したことだしな。
そうと決まれば西門へ行こう。
てくてくと歩いて西門を目指す。
そういえば、この街のギルドに全然顔を出していなかった。四百万タメルの負債があることからも目をそらしていた。
旅の達成感でそういうのを全部忘れていたな。
………………………。
まあ後でいっか。今やりたいことをやるのが俺だ。
そう思いつつ、俺は西門のチェックに加わるのだった。
※※※
今日の検問はハロメさんじゃなかった。あの人もすごい強そうだったから、本来は門番に甘んじる人ではないのだろう。
考えごとをしながら走っていると、あっという間にネッサ砂丘に到着した。アラニア平原なんて最近はスルーしてばっかりだな。
時刻は十六時半。少し日が傾いてきた程度の時間だ。
本来の目的はサソリを狩りまくることだが、他の珍しい魔物なんかもできれば見つけたいな。昼にしかいない魔物なんかもいるだろうし。
そう思っていると、来た。
全身黄緑色のサボテン人間。体長はサンドゴーレムと同じくらいだろうか。
「ギヤアアアアアッ!」
お前は喋るのか。サソリは無言だったのに。
奇声を上げながらサボテン人間は針だらけの右腕を叩きつけてくる。
こいつはきっと火属性が弱点だろうなと思いつつ、
「『アクア・ソード』」
カウンターで右腕を切り取る。
「ギヤアアアアアッ!」
しかも痛覚があるのか。これは早く楽にしてあげないとな。
「はああああっ」
俺は小刻みにステップを踏み、サボテン人間の胸に刺突攻撃を叩き込む。
「ギヤアアアアアアアアアッ!!」
たったそれだけで倒れる。
これ、やっぱり俺のレベル帯がこのフィールドに合ってないな。早く砂漠に行きたい。
〇アイテム:ウォーキングカクタスの針
砂漠地帯に生息するウォーキングカクタスの針。鋭さ、細さはあるが、それほど耐久性はない。
〇アイテム:ウォーキングカクタスの葉
砂漠地帯に生息するウォーキングカクタスの葉。肉厚でジューシー、水分が多い。
サボテン人間、ウォーキングカクタスからは二種類のアイテムしか手に入らなかった。
とはいえこの魔物、乾燥する砂漠地帯では重宝されるだろうな。葉を調理すれば乾燥をしのげそうだ。
素早くアイテムを拾った俺は、手早くサソリを狩ってタラフク果樹林に行こうと思い直すのだった。
次回の投稿は12月12日(日)20時です。




