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無題6

作者: 0202abc

言葉は刹那。言葉は生きている。

外に出したとたんに死んでいく。まるでサンゴみたい。

あるいは箱詰めの猫。

ぼくの言葉はぼく以外の言葉になっていく。


生きるとは言葉を吐き出し続けることだ。

僕はぼくに向かって、自分を証明し続ける。


お風呂は言葉でいっぱい。

古くて色がなくなった言葉が、お湯と一緒に流れる。


部屋の中には言葉がいっぱい。

窓を開けると、ぴゅうと飛んでいく。


頭の中は言葉でいっぱい。

カメみたいにのろのろとただよう言葉もあれば、ひゅんひゅんと飛んでいて、見えない言葉もある。

心が指揮棒を振るけど、みんなお構いなしだ。


夜は言葉が冷たい剣になる。

剣は僕にどんどん突き刺さる。痛いけど血は出ない。だから「痛い」って言えない。

だけど、僕は知ってるよ。剣をおいしく食べる方法。


夜は言葉の舞踏会。

冷たい剣が踊りだせば優雅なロンドを紡ぎだす。







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