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076 僕、休ませてもらえない

 空が暗くなったと思ったら、それは天魚様でした。


 初めて見るが、その威容はお館様に勝るとも劣らない。

 主様はちょくちょく念話で会話されていると言いますが。


『そこまでじゃ』


 !!!


 僕にも念話が届来ました。

 隣ではコウもシュンもアイルたちも驚いています。


 どうやら天魚様はこの戦いを止めに来てくれたらしいです。

 ぶっちゃけ結界も限界だったので助かりました。


 そして天魚様はダイキ様に


「結界をずっとこのまま永遠に貼り続けるつもりか?

 結界を解いた途端に中に充満した魔素が溢れ出すじゃろうが!

 これ以上は大陸全土に影響を及ぼすレベルになりかねんじゃろうが!」


 と仰りました。


 主様が冷や汗を書いているところを見ると、主様はそのことについて考えてなかったみたいです。


 勇者リューンも海龍様も天魚様に怒鳴られて黙り込んでいます。

 この2人も天魚様には頭が上がらないみたいです。


 ついでに主様も黙らされました。


 ここでイェスタ様がこられました。天魚様の存在を感じ取り、我々を心配して駆けつけてくれたようです。

 やはり、蕎麦らしいお方です。


 そして、


『お前ら、全員正座じゃ』


 天魚様の念話が響きました。

 主様、勇者リューン、海龍様が並んで正座しています。


 なぜかイェスタ様まで一緒に正座させられます。


 それを見て、僕たちも急いで正座しました。


 しばらくすると、天魚様は不死者(アンデット)お館様に話しかけ、ダイキ様の頭にポンと手を置きます。


 すると主様が泣き出してしましました。


 やはり、お館様が亡くなられたことは主様の心にとってとても重たかったようです。

 普段は努めて明るく振る舞われておいでだし、バカみたいなことを率先してやっています。


 ですので、僕達も知らないうちにそこには触れずに見ないふりをしていたのでしょう。

 天魚様はそこをわかって、あえてお触れになった。


 僕は主様の心中を察すると気づくと涙が溢れていました。

 同時に情けなさがこみ上げて来ます。


 ずっとお側にお使えしていながら、実際には主様の御心を救えてはいなかったのかと思ってしまった。

 僕なんかがそんなことを思うのは烏滸がましいのですが、そう思わずにはいられませんでした。


「お前の自慢の国を儂にも案内してくれるか?」


 と天魚様が主様に聞くと、主様は吹っ切れたような笑顔になりました。

 僕はこの主様の笑顔をずっと守らなければと決意を新たにしました。


 そして、主様は天魚様、勇者リューン、海龍様、イェスタ様を伴って国に戻るようです。

 みなさんを連れて歩き始めました。


 帰りがけに主様は僕に声をかけました。


「サン、結界を解くと大変みたいだから、悪いけどしばらく張っといて」

「え?」


 僕だけ?


 僕は周りを見ると、コウ、シュン、アイルと旧魔王2人とドサが一斉に目を逸らしました。

 おい。


 コウたちは僕に目を合わせないようにして歩き去って行きます。

 ドサだけは一瞬こっちを見ました。


 流石ドサ。

 こいつだけは手伝ってくれるのかと嬉し泣きしそうになります。


 するとドサは、手を合わせて僕を拝んでから、結局歩いて行ってしまいました。

 ふざけんな〜!!!


 え? マジで僕だけ帰れないの?


 主様〜〜〜〜!!!


 僕は心の中で叫びました。

 そして、コウたちに後で絶対に仕返ししてやると心に決めました。


 僕はその後、延々と1人で結界を貼り続けました。


 結局、僕が休めたのはそれから1週間後でした。


 あいつら覚えとけよ!!!


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【世界最大の敵の元魔王、現在はウエイター見習い 〜人間の領地を侵攻中の魔王が偶然出会った町娘に一目惚れした結果、魔王軍を解体してそのまま婿入りしちゃった話〜】

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