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第90話 直感だ!

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

感謝です。


まずは1体のトロウルめがけて俺はダッシュした。

すれ違いながら、両腕を斬り落とす。

そのまま次のトロウルに向かって、この1体は確実に仕留めた。


3体目に向かおうとすると、優が最初に腕を切り落としたトロウルに向かっていく。

トロウルの胸辺りを突いていた。

・・・

なるほど、そこが急所なんだな。

でも、やっぱりスキルがないとわからない。

俺なんてめった突きだからな。


俺が変に言葉をかけなくても、優はきちんと連携できる。

そんなことを考えながら、残りのトロウル1体の片腕だけを切り落とす。

こちらはスピードで動いているので、トロウルは反応できていない。

切り返して残りの腕を切り落とそうとすると、優がトロウルに止めをしていた。

・・・

無駄な動きがない。

やっぱ、きれいに狩るよなぁ。


さて、残すはゴーレムだが大丈夫か?

トロウル、メイスを振る暇なかったな。

後で回収しておこう。


おそらく今ので、優のレベルは結構上がっただろう。

しかし、ゴーレムはどうかな?

あのパワーだからな。

再生するにしても腕を斬り落としておくか。

俺はそう思いゴーレムに向かう。

優も一緒に向かっていく。

俺が右腕を落とすときに、優はゴーレムの額のところに突きを入れていた。

ゴーレムはそのまま崩れて砂になっていく。

すごいな・・やっぱり急所がわかるんだ。

俺の方が驚く。


「優、よく急所がわかったな?」

俺はそう声をかける。

「うん、頭がやけに光ってる感じがしたんだ。 急所というより、おやじさんが言ってた核が光ってたのかな?」

そうなのか?

俺もハンターになりたいな。


「そうか、何にせよ無事倒せたな。 レベル・・かなり上がっただろう」

俺はそう聞きつつ、周りを警戒していた。

そして、うれしい反面少し悔しくもある。

子供じゃないんだからと思ってみるが、やはり少しうらやましい。

優はステータス画面を確認していた。

「おやじさん・・本当にありがとう」

お礼を言われた。


どうしたんだ? 

優、熱でもあるんじゃないのか?

俺はそう思ってからかってみた。

「いや、本当に素直にうれしかったんだよ」

あれ? 

つっかかって来ないな。

俺は少し拍子抜けしつつも聞いてみる。

「それで、変化はあったか?」

俺はあまり深くは聞かないようにしようと思っている。

親しき中にも礼儀ありだろう。

俺も、探られるのは嫌だしな。

隠し事とは違うと思う。


「おやじさん、レベルは30になってるよ。 それよりも職が・・」

優がやや戸惑ったような顔をしている。

レベル30ですか・・それはすごいな。

もう、ベテランクラスじゃないの?

俺は頭の中で思う。

え?

確か職って言ったよな・・何かあったのかな?

「職がどうしたって、優」

「うん、上位職が選べるんだけど2つあるんだ」

優がそう言って教えてくれた。

ハンターの上位職に「レーンジャー」と「コマンダー」というのがあるという。

レーンジャーは本当にハンターの上位版のようだ。

コマンダーは攻撃力が優位になるようだった。

どちらにすればいいのか迷っているという。

「俺もわからないな・・」

俺は素直に答える。


優が俺をチラっとみるが、こればかりは余計なバイアスを与えるわけにはいかないと思う。

俺が一言いえば、それが優の直感を無意識に迷わせるかもしれない。

俺が経験したことなら、言ってやれるが未知数だ。

それに、この選択で今後が関わってくるかと思うと、余計な言葉はかけれない。


「おやじさんはどっちがいいと思う?」

やっぱり聞いてきたか。

でも、答えないぞ。

「優、俺には答えられないよ。 俺の考えが、お前の選択を左右するかと思うと・・重すぎる」

俺は正直に答えた。

「それに、ゲームじゃないからリセットできないしな・・」

俺がそういうと、少し優が考えてから聞いてきた。

「おやじさんは、今の上位職をどうやって選んだの?」

「う~ん・・俺は・・直感だ!!」

それは強く答えた。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

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