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第78話 神の祝福

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

感謝です。


アニム王はとても喜んでくれた。

行動に移る前に、このあたりの魔物の説明をしてくれる。

バジリスクとスフィンクスは相手を石化させるスキル持っている。

どちらも睨まれると動けなくなり、石化が始まるそうだ。

ただ、2秒か3秒ほど静止する時間が必要で、動き回っていれば問題ないという。

石化を解くには魔法かアイテムが必要だが、どちらも今はないそうだ。


アニム王も転移した代償としてスキルがほとんど失われたらしい。

ただ、魔物との戦闘を重ねていくと、スキルが回復してきているという。

ガーゴイルは知っているのでパス。

ワイバーンについて教えてくれた。

ドラゴン並みの巨体で、そのカギ爪と尻尾に毒があるそうだ。

動き自体はそれほど速くないという。

個体差があるが、たまに超音波のような振動波を出すようだ。

それくらいが注意点で、後は力勝負みたいだ。


アニム王は微笑んでいるが、少し疲れてるような感じがした。

「アニム王・・お疲れではないのですか?」

結界を出る前に俺は聞いてみた。

「大丈夫だよ、テツ。 ありがとう」

そりゃ、疲れているなんて言うわけないよな。

さて、俺はこの戦闘の前に職業を選択しておこうと思った。

もしかして、レベルの高い魔物なので、得られるものも大きいと思ったからだ。

新しい職が選べればその経験値は大きいだろう。

とりあえず時間がない。

パッと思ったのは、「運び屋」だ。

アイテムボックス・・欲しいよな。

アニム王は持っているみたいだったし、絶対あるよな。

もし、なかったらどうしようかな・・やっぱ、聞いてみよう。


「アニム王・・」

アニム王はいつでも出動できる感じだ。

「ん? 何かな、テツ?」

「あの、実は・・戦う前に転職しておこうと考えているのです」

アニム王は即座に理解したようだ。

「なるほど・・そうか。 レベル差のある魔物だ。 すぐに上がるよ!」

「いえ、それもあるのですが、職業で運び屋というのがあるのです。 これって、異次元収納というか、アイテムボックスというか、そういうスキルはあるのでしょうか?」

俺は不安ながらも聞いてみた。

「あぁ、当然あるだろうね。 ほら、私も持ってるがこんな機能だよね?」

即答かよ!

そういってアニム王が見せてくれた。

何にもない空間に手が入って、物を出し入れしていた。

!!!

「そうです! その機能です!!」

俺は思わず大きな声を出す。

アニム王は微笑んでいる。


俺は即、転職を決意。

運び屋になった。

職業にタッチして上位職を選択せずに、スクロールするようにみれば前の職が表示される。

「運び屋1」が表示されていた。

固有スキルは全部残っている。

ホッ・・。


「テツ・・気になっていたのだが、その剣はいいものだね」

アニム王はそういうと刀に触れてもいいかと聞いてくる。

無論、断る理由もないのでアニム王に手渡す。

アニム王はじっくり見ている。

「ふむ、中級冒険者が持つようなものだね。 これ、作ってもらったのかい?」

「はい、私の父が鍛冶屋・・今では錬金術士になりましたが、作ってもらいました。 それでよく見ると☆の印が見えるのですが、どんな程度かわからないのです」

俺の回答にアニム王は少し驚いたようだった。

「テツ、君は☆の印が見えるのかい。 じゃあ、鑑定スキルを持っているね。 凄いことだよ。 それに、この付与は・・修繕できる感じだね」

アニム王はそういうと、今度は俺の方をジッと見つめる。


え?

俺を鑑定してるのか?

見ないでくれ~!!

「なるほどねぇ・・」

アニム王がつぶやく。

あれ?

もしかして鑑定終わったのか?

「テツ・・君は、神に愛されているね」

は?

神・・ですか?

俺は言葉が出なかった。

いきなりの言葉だったからだ。


「いや、別に驚くことではないのだよ。 結構な数はいるからね。 ただ、ステータスに関係なく、祝福が与えられているのだよ。 その目安が鑑定などのレアスキルなんだ」

アニム王は続ける。

「いろんな場面で生き延びる確率が上がると思うよ」


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

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