表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/426

第52話 じいちゃん、ほんとに何でも打つよな

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

感謝です。


お義母さんは、凛と一緒に遊んでくれていた。

留守番兼お守り役か。


じいちゃんが俺の方へ近寄ってきて、できたぞと言う。

刀の鞘だ。

俺は集中して鞘を見る。

☆が表示されている。

効果には ??? と表示されてる。

わからない?

なんだそれ?

さっきの指輪は経験値微増ってあったのに、鞘の効果はわからないのか。

しかし、☆があるということは、凄いものなのだろうと思う。

もしかすると、俺のレベルが低いから見えないのか?

まぁいい。


「じいちゃん、鞘に☆が表示されているからとてもいいものだと思う。 ありがとう」

じいちゃんはにっこりと顔をほころばせて、他に何か打つものはないのかと言う。

・・・

それほど疲れてないのか?

☆表示だぞ。

少しじいちゃんを放置して、俺は早速刀を鞘にしまってみた。

ぴったりだな。

何て言うのか、そういうじいちゃんのスキルなのだろうか。

凄いとしか思えない。


この鞘・・武士のように左側に吊ろう。

・・・

そうだ!

「じいちゃん。 電気を発電するようなイメージで、箱のようなものを作ってみてもらえる? それにコンセントを差し込むところもあるといいんだが。 その箱に魔石・・魔物の石を入れるんだ。 そうすれば、電力が確保できるってアニム王が言ってたけど、できそう?」

じいちゃんは少し考えていたが、作業場(畳の部屋)へ歩いて行った。

ダメ元だ。

じいちゃん、本当に無理させてます。

すみません、お願いします。


嫁が帰ってきた。

ご機嫌だな。

・・・

いろいろと戦果を話したいらしい。

お義母さんたちを囲んでにぎやかになった。

颯はスライムとたわむれている。

実験は終わったようだな。

時間は14時20分。

まだリポップまではしばらく時間がある。

・・・

嫁たちの話も終わったようなので、俺は今後の方針を伝えてみた。


まずは、どの家族もそれぞれがレベル5くらいになれば、安心だろうということ。

魔石が取れれば、一か所に集めて置く方法を提案したいということ。

ダンジョンは作れそうもない。

念を押して、じいちゃんとばあちゃんの職は口外しないように言った。

それと懸念も伝える。

家族以外信用するな、と。

何故か?

誰でもレベルが上がってくれば態度が変わるだろう。

お金と同じだ。

多く持てば豹変する。

嫁、お前のことだぞ。

心の声です、はい。

レベルが高くなれば、それに従って面倒なことになるかもしれない。

協力なんてしなくなるんじゃないか?

だから、ある程度距離を置いて付き合ってほしいと言った。

嫁はご機嫌だからか、別に大丈夫じゃない?

いい人たちばっかりだよ~と軽く言う。


俺は首を横に振りながら同じことを言ってみたが、嫁は聞いているのか怪しい。

お義母さんはさすが年の功、よくわかっているようだ。

そして最後に大事なこと。

少し落ち着いてくれば、俺はアニム王に会いに行ってみると伝えた。

ばあちゃんは何も言わなかったが、嫁が少し不安そうに家の安全度が心配だと言っていた。

優がレベル10だし、ご近所さんたちのレベルも上がるだろうから、大丈夫だろうと言ってみた。


俺は少し考えていた。

嫁が主軸なって案内人みたいなことをやっている。

ご近所さんたち・・あまり気分の良いものでもないだろう。

初めはわからないから、チュートリアル程度に追従してきている。

だが、レベルが上がり逆転したらどうなるか。

今度は自分たちのルールを押し付けたり、離れたり・・わからない。

最悪は争いが起こる。

それくらいのことは覚悟していて良いだろうと思う。

ゲームでも自分のレベルが上がってくれば、低いレベルの奴等は足手まといに感じることがある。

家族や友人なら笑って許せることが、他人ならわからない。

人なんてそんなものだと思うが、嫁などは理解しないだろうな。

アニム王の存在だって俺達以外知らないし、情報を漏らせばそのために俺達が縛られると思う。

だが、調子のいい奴らのためにこちらの時間がなくなる。

身を削って、最悪死んだとしてもいい人だったね、で終わりだろう。

・・・・

・・

「おやじさん!!」


優が呼んでいた。

「おやじさん・・疲れてるんじゃないか?」

眠っているように見えたらしい。

「いや、大丈夫だ・・ただ、考え事をしていてな・・」

俺がそういうと、みんな気を使ってくれた(嫁以外はな)ようで話は終わりになった。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

よろしければ、ブックマークなど応援お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ