表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
343/426

第343話 来るべきものが来た感じだが

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

感謝です。



「それがな、よくわからないのだ。 確かに身体は軽くなった感じがするし、魔力も増大したと思う。 しかし、今までシャドウエルフになど出会ったことがないからな」

そうか! 

そりゃ、わかるわけないよな。

「なるほどな・・あ、でも、ルナさんは知っているような感じじゃなかったか?」

俺がそういうと、シルビアも目を大きくして何度もうなずいた。

「そうだな! ルナ様なら何かご存知だろう、うん、うん」

シルビア、犬じゃないんだからな。


さて、シルビアも転職できたし、地上へ戻ろう。

時間は10時前だ。

シルビアに次の階層をカウントさせて、俺たちは地上へと戻って行った。

何の支障もなく地上へ到着。

時間は10時30分。

「シルビア、ルナさんは・・やっぱり、カフェかな?」

「さぁ・・どうだろうな?」

とりあえず、俺たちはそのままフレイアのカフェに向かって行く。


カフェの入口を開け、カラン、カランという音とともに入って行った。

「いらっしゃいませ」

フレイアの声だ。

「あ、お帰りテツ。 それにシルビアも!」

気持ちよく声をかけてくれた。

「あぁ、ただいま。 ルナさんはいる?」

俺はカウンターの席に向かいながら聞いてみた。

シルビアも店内を見渡しながらついてくる。

「今日は、まだ来てないわね。 いつもなら来る時間なのだけれど・・」

なるほど、毎日スイーツを食べに来てるわけね、あの人は。


「そっか。 それじゃ、仕方ないな」

俺がそうつぶやいていると、シルビアが俺の横に来てフレイアに報告をしていた。

・・・・

・・

「おめでとう、シルビア! 凄いわね。 私もシャドウエルフなんて見たことないわよ」

フレイアとそんなことを話しながら、ルナさんが来るのを待っていた。

時間は11時を過ぎた。


「・・おかしいわね。 いつもならこの時間までには必ず来るのだけれど・・」

フレイアが作業しながらつぶやいている。

このカフェもお昼には結構忙しくなるからな。

俺もそろそろおいとましよう。

「それじゃフレイア、俺は少しギルドにでも行って来るよ」

「そう? 待たせて悪かったわね」

フレイアが謝っている。

「いや、フレイアが悪いわけじゃないしな。 それに、ハーブティを飲ませてもらって身体が軽くなったよ。 ありがとう」

俺はカフェを後にする。

シルビアは、もうしばらく待ってみるそうだ。 

シルビアとのパーティは解消しておいた。


さて、ギルドへ向かう前にガルムのおやじのところへ魔石でも置いていくか。

そう思い、ガルムのおやじの店の前に来た。

入り口を開けると、

「いらっしゃい」

ガルムのおやじの声が聞こえる。

俺が店の中へ入って行くと、いつもなら明るい声に変わるのにおやじがゆっくりと立ち上がって俺を出迎えてくれた。

「テツさん、面倒なことになりましたね」

ガルムがいきなりそう言いだした。


俺にはさっぱりわからない。

「おやじさん、何が面倒なことになったんだ?」

「え、ご存知ないんですか?」

そういって説明してくれた。

・・・・

・・

どうやら地球人たちをメインにしたグループが帝都に圧力をかけてきたらしい。

今までの社会システムを維持したい連中が集まって、連合国家を組織しているという。

ガルムのおやじの説明だけでは、詳しくはわからないがどうもよくない感じだ。


俺的には、来るべきものが来たかという感じだ。

新しいものを獲得するには、出血は伴うだろう。

それに連合国家といっても、どうせ大国だったり、その属国だったところが魔法の力を得て調子に乗ってる程度じゃないのか?

そんなことを思っていた。


「・・そうか、おやじさん、教えてくれてありがとう。 おっと、これ・・魔石置いとくよ」

俺はそういって、シルビアとダンジョンで得た魔石をガルムのおやじに引き渡す。

ガルムのおやじからも不定期だが、俺のライセンスカードにギルが振り込まれている。

さて、後はギルドへ行ってシルビアに振り込もう。

ガルムのおやじのところを後にした。


ギルドへ到着。

扉がスムースに開いて中へ入って行く。

人は相変わらず多いが、リストバンドをした連中は一人も見かけない。

そんな状況を見ながら受付へ行く。

順番を待つことなく対応してくれた。 

アリアだ。

「テツ様、どういったご用件でしょうか? というより、こんなところに居ていいのですか?」

いきなりアリアに言われる。

「は?」

俺にはさっぱりわからない。

「ギルドマスターもエレンさんも、毎日王宮に行って大変そうですよ」

アリアが言う。

俺には余計にわからない。

「・・アリア、いったいどういうことなんだ?」

アリアが説明してくれた。

少し前から、急にリストバンドをした人たちを見かけなくなったそうだ。

先日、リストバンドをした5人くらいの人が王宮を訪れたという。

詳しい内容は聞かされてないのでわからないが、どうやらアニム王国と国交をしたいという。

だが、その内容はまるで属国になれというものだったらしい。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

よろしければ、ブックマークなど応援お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ