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第33話 ガーゴイル、レベル18だと?

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

感謝です。


俺が先行し、ロンリーウルフをすれ違い様、刀で一閃。

次のロンリーウルフに向かう。

今回、石はどうでもいい。

時間が惜しい。

そのままの速度を保ち、次のロンリーウルフも次のロンリーウルフもわけもなく倒した。

予定通りゴブリンを一気に仕留めると、ワーウルフへと向かう。

レベル9。

速度を緩めることなく接近、そのままの速度でワーウルフの身体を刀で薙ぐ。

ズバン!

じいちゃんの刀、凄いな。

きれいに真っ二つに切れた。


ワーウルフは身構える暇すらできなかったようだ。

しばらくして蒸発し、青い石が現れた。

その石だけを回収すると、変電所へと向かって俺は一気に走りだす。

ものすごいスピードだ。

だが、景色は良く見える。

障害物に衝突しそうな感じはない。

自分目線では普通に走ってる感じだ。

また、俯瞰図というか、そういうイメージも見える。

15秒ほどで嫁のお義母さんの家に到着。


インターホンを鳴らす。

ピンポーン・・返事がない。

まさか、死んだのか?

もう1度インターホンを鳴らす。

やはり返事がない。

俺の心が少しザワつく。

家を見ると荒らされてる感じはない。

インターホンは電池式だから、停電は関係ないだろうと思うのだが。

もう1回鳴らしてみる。

・・ゆっくりと玄関の鍵が開く音がした。

カチリ。

「あ、テツさん。 おはようございますというか、こんにちはですね、ハハハ・・」

お義母さんが眠そうな顔で笑う。

何か余裕だな、この人。


「テツさん、外が騒がしいのよ。 変な犬の鳴き声も聞こえるし・・まぁ、あたしはさっき起きたのよねぇ。 何かあったのかしら」

お義母さんが微笑みながら言う。

大丈夫だな。 

何というか、凄いな。

さて、どう説明したものだろう。

いきなり状況説明してもわからないだろう。

というか、この人、あんまり人の話を信じる人じゃないだろうし。

嫁と一緒に来た時に、改めて嫁から説明をしてもらえばいいかな。

とにかく無事が確認できただけでよしとしよう。


「お義母さん、私の方でも大きな犬がいたんですよ。 だから、しっかりと鍵をかけて家の中でいてください」

俺は、まずはそう言った。

そして続けて、

「梓に様子見てきてくれと言われたので、見に来ただけですぐ帰ります」

「あぁ、そう。 ありがとう。 じゃあ、家の中でいるわね。 それじゃ・・」

カチリ。

鍵をかけて、家の中へ入った。

・・・

まぁ、こういう時には、お義母さんの性格はありがたいよな。

しかし、叫び声が聞こえたということは、周辺部に魔物は現れたのだろう。

そういえば、俺の家の方でもそうだったが、あまり家屋が荒らされていない。

家の中にまで侵入しないのか?

スーパーエイトもそうだったが、人とかを確認したら襲っている感じだ。

感知して動いてる感じじゃないし・・。

う~ん・・やっぱ、よくわからないな。


さて、変電所へ向かおう。

足に力を込めて踏み出すだけで到着した感じだ。

まぁ、お義母さんのところから1キロも離れてないしな。

変電所の建物の横には、山の方から集まってきた送電線が地上へと向かっている場所がある。

そこから方向を変えて、いろいろな場所へ向けて送電線が走っている。

システムはよくわからんが、とりあえずここに電力が集まってくるのだろう。

到着して気づいたこと。

普段から職員もいない施設だが、これは誰でも気づくだろう。

各方面へ送られようとする送電線が集まってる場所に、ゼリー状の塊が無数みえる。


スライムだ。

レベル1。

マジでいたのか、しかし、何してるんだ?

スライムが団子状にただ集まっている。

送電線の上にはスライムはいない。

・・・・

俺は少し考えてみた。

スライムはその場から動こうとしない。

とにかく、モゾモゾしている。

気持ち悪いなと思いつつも、単体では案外かわいいのかもと思ってしまった。

颯が喜びそうだな・・いや、今はいい。


う~む・・なるほど・・もしかして、このスライムが電気の供給を妨害しているんじゃないのだろうか。

何匹いるのかわからないが、とにかくウニョウニョと辺り一帯に山ができている。

触りたくはない。

レベルは1だが、取り込まれたら息できないんじゃないか?

俺は近くで見ているだけだった。

あ、もしかするとスライムって、テイムできるんじゃないか?

レベル1なら問題ないだろうし・・今度は颯を連れてこなきゃな。

というか、異世界ものならスライムは定番のペットキャラだぞ。

残飯処理から要らないものまで、なんでも処理してくれる・・はずだ。


とにかく、このスライムたちが停電の原因の1つだろうと俺は推測。

テロみたいな感じじゃなくてよかったよ。

いや、スライムのテロと言えばテロになるのか?

ま、いいや。

帰るとするか。

・・・

ん?

索敵に反応がある。

上空からだ。


俺はその場で空を見上げる。

!!

遠くに小さい鳥のようなものが見えるが・・。

!!

マジか!

ガーゴイル、レベル18!

レベル18だと!

やばい!!

どこかに避難しなきゃ。

俺は急いで辺りを見渡す。

あそこがいい。

とりあえず変電所の建物のそばに俺は身を隠した。


かなりのスピードで近づいてくる。

地上が近いのに減速する気配がない。

ドーーーーーーーン!!!

そのまま地上へと激突。

地上には小さなクレーターのような窪地ができていた。

・・・

・・

え?

何?

ガーゴイルは落下した地点から動こうとはしない。

スライムは相変わらずその場でモゾモゾしている。


少しずつ様子を探りながら俺は近づく。

何せレベル18。

・・

ん?

どうも様子が変だ。

ガーゴイルの羽の片方部分がほとんどがれ落ちている。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

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