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仮面をコロコロ変える!?

作者: 七瀬

私は、子供の頃から両親に言われ続けてきた事がある!



『お前は! なんてブスなんだ~! 誰に似たのか?』

『お前、本当に俺の子か??』

『なんで! アンタだけこんなにブスなのかしらね?』


私は、3姉妹の真ん中なのだけど。

長女と末っ子は、、、可愛いのに...。

何故か、、、? 私だけ不細工なのでずっと【ブスのレッテルを張られている】



家でも、家族に【ブス】と言われ、学校でも同じだった。



『なんでお前は、そんなにブスなんだ~!』

『お前の、姉ちゃんも妹も可愛いのに、、、お前だけ! ブスだな~!』

『どうして...? お前だけブスなんだよ~!』


...毎日、家でも学校でもイジメられていた。


だから、、、私は大人になったら......?

『整形』しようと決めていた!


...この顔を変えたかったからだ!



そして、私は大人になった。

私の名前は 『北島 小夏』22歳、仕事は整形外科の受付をしている。


コツコツ貯めてきたお金で、一番初めに整形したのは、、、。

腫れぼったい目元だった。


『一重をパッチリ二重にした』



整形後...。


私は、友達の飲み会に参加した。

今までなら、絶対に一度も行かなかった場所に行くことにした。

そこには、数人男性がいた。


そうすると......?

生まれて初めて、、、男性から言われた言葉。



『小夏ちゃんって! めちゃめちゃ可愛いね!』

『俺もそう思った! 可愛いよ~小夏!』


私は、嬉しくてにやにやしていたと思う。

『可愛い』と言う言葉が快感になった。


こんなに嬉しい言葉はないと思うぐらい、本当に嬉しかった。


...帰りぎわ、一人の男性が私に連絡を教えてほしいと行ってきたが、、、。

生まれて初めての事なので、、、断ってしまった。



その後も、、、こんなに変われるならと思い、整形を繰り返した。

鼻にシリコンや歯の整形、顎の骨を削ったり、顔の皮膚を伸ばすために

メスを入れたりといろいろ。



はじめのうちは、、、積極的に男性が来ると言われれば行くようにしていたし

そこにきていた男性からも、、、。



『小夏ちゃん! 可愛いね!』

『美人さんだね! 小夏ちゃん!』


...とか言われていたのに......。

だんだんと言われなくなる。



ある時、飲み会に参加すると......?

一人の男性からこんな事を言われる。



『小夏ちゃんさ~! 【整形】してるでしょ?』

『俺も! そうかな~と思ってたんだけど...? やっぱりそうなんだ!』

『顔を整形してるの? わかるよ~! ヤリ過ぎじゃない!?』

『整形しすぎて! ちょっと怖いよ!』


...私はそう言われて、慌てて逃げるように家に帰った。



また、あの時と同じだ!

子供の頃にみんなに 『ブース! ブース! ブース!』と言われていた事を

思い出した。


せっかく、キレイな顔に生まれ変わりたいと思って! 整形したのに.......。

『これじゃ、また一緒じゃない!?』


...そんな風に思っていた。



その時の私は、もう自棄になっていた!

『どうにでもなれ! どうせキレイになれないなら...? 整形をこのまま

繰り返そうと思った。』



【それが失敗だった!】


今の私は、元の原形がない!

子供の時の私より、今の私の方が醜い!!!



『私は誰なのだろう?』

『私は整形を繰り返して、何になったのか?』

『本当は、どうしたかったんだろう?』


...今では、後悔しても元の顔には戻らない!

今が一番生きることが辛い!


整形は心まで変えられない!

一瞬、、、いい夢を見るだけ!


『整形は、、、私の転落人生の始まりだった!』



 

最後までお読みいただきありがとうございます。

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