精霊たちの庭
更新遅れてすいません、春休みという久しぶりの休暇に日々、グダグダとRPGしてました。
◆精霊たちの庭◆
パーティーの翌日、王城の庭園で精霊たちと戯れていた。
「乃蒼~」
「遊ぼ~」
「うん!!」
可愛い私の天使、もとい精霊たちと遊ぶ。精霊たちは、様々な魔法を見せてくれた。
「見て~、花冠作った~」
様々な色の花で作られていた。
「凄い、綺麗ね」
「乃蒼にあげる」
「ありがとう」
そう言うと、精霊たちは私の頭に花冠をのせてくれた。
そうして精霊たちと遊んでいると、後ろから声を掛けられた。
「巫女殿」
「何でしょう?」
振り返った私は、そこにいた人物があまりにも予想外の人物だったので驚きの声をあげた。
「ルーカス殿下!………何故、此処に?」
「王子が城の庭に居ては可笑しいか?」
「すみません、声を掛けられたことに驚いてしまって。」
苦笑した王子の隣に、もう一人男性がいた。
「あの、ルーカス殿下……そちらの方は?」
「あぁ、兄上だ」
「私は、エルヴィス・ジョージ・アルメリアと申します。以後、お見知りおきを、巫女殿」
「失礼しました!私は、乃蒼と申します。エルヴィス殿下」
暫し沈黙が続いた。私はそれに耐えきれなくなって、口を開いた。
「お二人は私に何か用があったのでは?」
「実は、頼みがあるんだ」
「何でしょうか?」
「俺たちが精霊と契約するのを手伝ってほしいんだ!」
そう言ってルーカスは頭を下げた。
「どうやってです?」
「昨日言ったろ?精霊は力は貸してくれるが、あまり姿は現さない。」
「つまり、精霊を呼べば良いのですね?」
そう問うと、二人は頷いてから、頼む、と頭を下げた。
――王子が頭を下げないでください、と私が頭を下げて頼みたいなぁ。
それから、王子たちと庭の奥へと進んだ。
そこには、先ほどまで遊んでいた精霊たちの他にもたくさんの精霊たちがいた。
「乃蒼だ~」
「「「遊ぼ~」」」
たくさんの精霊たちが集まってくる。私は、振り返って王子たちに問う。
「殿下、いかが……です…か?」
と、問いはしたが、王子たちが固まっているのを見て、それ以上言葉は続けられなかった。
しばらくして、フリーズがとけた王子たちは、「凄い」とか「こんなに」と呟きながら、精霊を眺めている。……因みに精霊たちは、
「乃蒼の友達~?」
「固まってる~」
「お~い」
などと、王子たちで遊んでいた。フリーズした王子たちは精霊たちにツンツンとされていた。
――私の天使………めっちゃ可愛い!!
と、それを眺める私と王子で遊ぶ精霊たち、遊ばれている固まった王子二人という何とも言えない構図が出来上がった。………傍から見れば、おかしかっただったろうなぁ。
「――というわけで、王子たちは、精霊さんたちと契約したいんだって」
ある程度、精霊たちと遊んだ後でそう言うと、
「「良いよ~」」
と言って、二人の精霊がそれぞれ王子と契約を交わした。王子たちは、……結構必死に感謝していたので、最後に一つお願いをしておいた。
――どうやって契約したとか、私が仲介のようなことをしたことは決して他言しないでください!!
と、言い含めておいた。王子は「(゜д゜)(。_。)ウンうん」と頷いて城の方へと戻っていった。
少し………いや、ほんのすこ~しだけ脅迫っぽかったのは気にしないでもらいたいものです。
その後王城の客間に戻った私は、青藍にこれからどこに行くかを相談していた。
「どうしようかな~?」
「女神さまに訊いてみてはいかがでしょう?」
「そっか、それもそうだね」
そうでした、私には女神という名の相談相手がいるのでした。利用しない手はないな。
「じゃぁ、明日は教会に行こうか」
「はい」
そう言いつつ、私は青藍の顔をまじまじと見た。
「主?どうかしましたか?」
「青藍、前から言おうと思ってたんだけどね、敬語やめない?」
思いもよらない私の言葉に、青藍は間抜けな顔でフリーズしてしまった。
しばらくしてフリーズがとけた青藍は、
「わかりまっ………わかった」
と、何とか敬語をやめてくれました。
ホントにお待たせしました。
一応精霊を登場させてみました。次話は、女神が久しぶりに出てきます。
できるだけ早く上げられるように頑張ります。