説明
くそ短いです。すみません。
気まぐれで長くなるかもしれません。(ほぼ確実に)
一作目を出す代わりに遅れると思います。
あと、一話修正しました。この小説は暇つぶしに書いたやつのリメイクなのでご了承をお願い致します。
でわ、くそ短い第2話をどぞ!
あの邪神とやらの暗い世界から転移して無事に元の王城に召喚されたらしい。
俺を含めた十一人の前に立つのは一人の姫らしき人とその護衛と思わしき女騎士、そして周りを常に警戒しながら俺たちをまだ信用していないと言わんばかりの視線をぶつけてくる騎士たち。
先ほどの声はこの姫が発したものだろう。ならばこの姫のいるこの国が俺たちを戦争の武器に考えてるということになる。こちらを良く思っていない者がいるが、それはこちらとしても同じことだ。
「ようこそいらっしゃいました。英雄殿。召喚時の影響でまだ記憶が混濁しているでしょう。私から説明をさせていただきます。どうぞこちらへ」
そう言われて連れていかれたのは玉座のある部屋だった。王都の謁見か…。さてどんな王が出てくるのか…。色々な性格の王がいるだろう。出来る限り話の分かる者にしてもらいたいが…。
「今から私のお父様に会っていただきます。そこで膝をついてください。それが礼儀なのでお願いします。あとはお父様の指示と私の説明を聞いてもらいます」
膝をつくねぇ…。
やりたくねぇな。まあめんどくさくなるから逆らいはしないが…。
そうこうしているうちに王様とやらが入ってきた。服装はあまり派手ではない。そこには好感が持てる。
その後ろには宰相と思わしき奴と数人の騎士の姿がある。
王が玉座に座るとこの国の現状を話し始めた。
「面を上げてくれ。召喚に応じていただきありがとう。異界の英雄殿よ。突然だが汝らにはこの世をはびこる悪魔たちを浄化してもらいたい。最終目的は悪魔王の討伐だ。こういうことを話すには訳がある。それは……」
王様と姫さんが言うにはこういうことだ。
悪魔が年々多くなっている。
悪魔王が復活したのかもしれない。
悪魔王は邪神を復活させようとしている。
そんなことをされてはお終いだから悪魔王を討伐しよう。
だが現在確認されているだけでも悪魔王の数は六体。
我々の力では何もできない。
そうだ!異界から召喚した英雄たちに倒してもらおう!
こんなところだ。反吐が出る。完全な他力本願だ。
これを聞いてふと思ったのが、邪神復活のために動いているというものだ。
俺の考えが正しければ、俺って悪魔王なんじゃね?ってことだ。
こういう世界にはステータスがある。
俺は意を決して口には出さずに念じる。
何故口に出さないかと言えば簡単な話聞かれたくないからだ。
『ステータス』
◇◆◇
名前:時代門宗明
能力:門・代償交換・時代門流武術[師範代]・潜遁
加護:女神ファルナ・邪神ファルス・双神の寵愛
◇◆◇
ほんとに出るんだな…。
ステータスには『悪魔王』の字は無い。まだなのか?それとも表示されないのか?まあ、なんにせよ今後分かっていくだろう。
面白くなってきた……。
俺は女神と邪神から二つの加護を貰った。名前からして多分『門』が女神の加護、『代償交換』が邪神の加護だと思う。
しかし、『潜遁』ってなんなんだよ……。
ただ俺は親父の修行で溺れ死にしそうだったから鍛えただけなのに……。
修行ってのは俺の家に代々伝わる武術の鍛練のことだ。俺の家は国に秘匿されており、そのかわりに格闘術を教えている。俺も何回か軍に連れてかれて教えさせられた。
異世界に来た今となっては懐かしいが……。
そんなことをしていると王様とやらと頭おかしい奴の会話が終わった。
あいつはどうやら悪魔王退治に行くらしい。俺は参加しないつもりにしてるが、頭おかしいやつにノせられたのか後三人位が付いて行くらしい。その他のやつらはどうするか決めかねているみたいだ。
話が終わり、宰相のような奴に蒼いガラス玉を貰った。
「その宝玉の中にはあなた様方の女神様から頂いた加護には劣りますが、三つの能力が入っています。その宝玉を足元に投げ叩き割ってください。その後あなた様方の『ステータス』にも記載され、能力が使えるようになるでしょう」
「すみません。『ステータス』とはどういったものなのでしょうか……」
頭のおかしい奴の取り巻き三人の一人が手を挙げて発言する。バカかこいつは?ゲームとかRPGとかやったこと無いのか?もう一度言うぞ?バカか?
「『ステータス』とは己の能力を測るためのものです。声に出してみてください。無色透明の薄い板がありますね?それは他人には見えません。個人情報なのであまり他人には教えることはおすすめ致しません。その宝玉を割って頂くとその能力欄に新たに自身が使用できる能力が記載されます。説明は以上です。割ってみてください」
他のやつはさっさと割っている奴もいれば、自分の『ステータス』を見て動かない奴もいる。はしゃいでいる奴はラノベのようなことを考えているのだろうか……。
さて俺にはどんな能力が入っているのか……。
勢いよく宝玉を地面に叩きつける。すると、割れた宝玉の中から光の帯が俺の胸の位置にスルスルと入っていくが、不思議と忌避感はない。女神の加護や邪神の加護を経験しているからだろう。
はてさて俺の『ステータス』はどうなっているのだろうか。楽しみだ。
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11月3日22時25分追加しました。