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怒涛の大乱闘編

女「きゃー、怪人がまた現れたわよー!」


男「うわー、早く逃げないと殺されるぞ!」


子「えーんえーん、お母さんどこー? こわいよー!」


敵「グハハハハ、人間どもよ、逃げまどえ! 今日も今日とて我ら悪の秘密結社『チキュウヲダイジニ』が活動中だ! 今日は公園の美化活動から始めてやるぞ!!」


「「「「そこまでだ!!」」」」


敵「その声は、まさか!」


「「「「とんずら戦隊逃ゲルンジャー!!」」」」


敵「現れたな、とんずら戦隊め! 今日こそ貴様らの命日だ! 一人たりとも逃さないぞ!! ……というか、すでに一人足らないようだが、赤いのが見当たらないぞ。どうした、奴はリーダーだろう?」


青「戦線離脱レッドはすでに逃走済みだ! レッドの逃げ足の速さを甘く見るな!」


敵「なんだとぉ!? 恐るべしレッド、戦線に立つことすらなく逃げ去るとは……では代わりにまず貴様から血祭りだ、現実逃避ブルー!」


青「血祭りだと? 祭り……夏の祭典……蒸せかえるような熱気と興奮の坩堝……今年はどこのサークルを見て回ろうかなぁ……フフフ」


敵「ぐぅ、もう目を虚ろにしてあっちの世界に行ってしまっている、さすがはブルー、こんな気持ち悪い奴近づきたくもない……!!」


黄「貴様程度の敵は、我々とんずら戦隊に敵うわけがないだろう!? この食い逃げイエローの実力を思い知るが良い!」


敵「フハハハハ! 貴様こそ甘いな、イエローよ。貴様のお得意の食い逃げ戦法は、食事がなければできないだろう!? つまり、今の貴様は逃げることすらできないのだよ! 食い逃げイエロー、破れたり!」


黄「だから甘いというのだ! いつから私が、まだ食い逃げをしていないと錯覚していた?」


敵「なに? 貴様はすでに食い逃げをしている、のか? ま、まさか!?」


黄「そうだ! 敵の襲来を言い訳にしてすでに食い逃げ済みだ! 大盛りカレー7杯ゴチになりました!」


敵「貴様は世のためさっさと捕まってしまえ! 警察に! ……次はピンクか」


桃「ええ、そうよ。私は駆け落ちピンク。とんずら戦隊紅一点の私を捕まえて逃がさないことなんて誰にもできないわ」


敵「そうか……もう私の下に戻ってくる気はないのか、桃子」


桃「……もうその名前で呼ばないで。私は新しい愛に生きるって決めたの。あなたに下の名前で呼ばれたくないわ」


敵「そうか、すまなかった……次はピンポンダッシュブラックか。ちょうどテンションが下がってたところだ、サッサと来い」


黒「HEY YO! Let's PingPong!」


敵「ぐっ、なっ、うわっ、くそっ、なんだこの俊敏で意味不明な動きは!? 私の身体をポチッと押して物凄いスピードで退却していく!? ヒットアンドアウェイと言う奴か!! 初めて戦闘らしい戦闘をした気がする!! ちょっと嬉しいぞ!!」


黒「Can I be absorbed about my speed?(私の速さについてこれるかな?)」


敵「ぐぅぅっ。ダメージはないが非常にうっとおしい!! ええい、もう良いわ! とんずら戦隊、さっさと切り札のロボットを出せ! 私も巨大化して決着をつけようぞ!!」


黒「いやー、それがですね……」


敵「どうした、ブラック。急に素に戻って……」


黒「それが困ったことに、ロボットのメンテナンスや開発を担当していたド●ンボー博士が、過酷な労働環境に嫌気をさして逃げちゃいまして。『ワシ一人に巨大ロボットのメンテを全部やらすなんてどうかしてる! できるわけないだろ!』って書き置きが……」


敵「……つまり?」


黒「ロボットは出せないッス」


敵「ほほぅ……」


ビキッ、ビキッ。ズモモモモモモ……。


黒「あれ、いきなり巨大化してどうしたんスか? うちらロボットないんスけど……」


青「巨大ロボットかぁ。あのアニメの新作はどうなるのかなぁ。なんか地雷臭するんだよなぁ。フフフ」


桃「あなた、いいえ、三郎さん! 落ち着いて! ちゃんと弁護士と相談して慰謝料払うから!!」


黄「……お腹減った」


敵「お前ら……全員吹き飛んでしまええええええええええええええええ!!!!」


ドガアアアアアアアアアアン!!!


「「「「俺たちが逃げそびれるなんてええええええええええ!!」」」」


敵「ふぅ、なんか色々すっきりしたわ……帰ろ」





男「なんか敵応援した方が良いような気がしてきた」


女「そうね、なんか吹っ飛んでくれてすっきりしたし。特にピンク」

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