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『5月31日』

作者: ねぎ

今日はあなたが

私たちの手元を離れた日

いかないでと言ったのに

どうしてそんなに

駆け足なの

何度も叫んだのよ

きっとあの人が

掻き消すくらいの大声で

あなたを呼んだのね

悔しくてたまらない


いつもは泣かないの

だってあなたが心配する

でもね今日だけは

泣かせてちょうだい

あなたを想って

泣かせてちょうだい

ねぇ逢いたい


お前は好奇心旺盛だから

向こうに興味を持ったのか

まだいいんだよ

知らなくていいんだよ

いずれいくんだから

今は一緒にいたかった

こうしてあげよう

ああしてあげよう

たくさん考えていたのに

悔しくてたまらない


いつもは泣かないさ

だってお前が心配する

けれど今日だけは

どうか泣かせてくれ

お前を想って

どうか泣かせてくれ

ただ逢いたい


あのとき私が止めていれば

後悔しては

何度も心引き裂かれる

あのとき俺がいれば

悔やんでは

何度も心苛まれる

あのときに戻れるのなら

身体を張って守る

あの人には絶対に渡さない


明日になったら

またいつも通り笑うから

せめて今日だけは

泣かせてほしい

想い出とともに

泣かせてほしい

あぁどうしても逢いたい


決して忘れない

心の中ずっと生きているよ

最愛の我が息子

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