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SHADE-I  作者: 青山 由梨
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EPISODEi-8




「まもなく、緑と水の国ランドクレスの上空です。お手元にございますランドクレスの簡易法律書にもう一度お目をお通しくださいますよう重ねて申し上げます」



機内アナウンスが流れる―――リュクシーは何時間か前に配布された簡易法律書には一瞥もくれてやらず、窓の外を眺めていた。



どうにも気になった言葉があるからだ―――リュクシーが何回目かの回想をすると、自然に眉間に皺が寄った。









「―――まずは死ぬなよ」


軍用機から民間機に乗り換える際、マディラはそう言った。




その言葉をどう捕らえるべきかと振り向いたリュクシーに、マディラは深く頷いたのだ。









「作戦の途中で死ぬな」という意味にも聞こえるが、何かが引っかかった。


そもそも作戦とはいえ、観光客のふりをして囮になれと言われただけで、いつどこで何を起こそうとしているのか、具体的な内容は一切知らされていないのだ。



そもそもリュクシーたちの取り合わせは、《観光客》にしてはあまりに不審だ。


ジンとヘリオンはヴィーツリー国の資産家親子、イチシはその親戚、リュクシーはエジヌスの地主の愛人というのが、メダリアが用意した肩書きだったが―――肝心のリュクシーが愛人役を努める相手の姿はない。



(―――最初の入国審査をどうするつもりだ。このまま…ランドクレスにすんなり入国できるとは思えない)




リュクシーは、他の乗客へと視線を投げかける―――



この民間機自体が、メダリアの用意した《偽》民間機には違いないが、どうやら何も知らされていないと思われる一般民も同乗しているらしい。

(何名かは、やはり観光客を装った捕縛士の二人連れのようだった)



周りを見渡してみれば、一般民も―――言葉の訛りや仕草が実に多様で、中には最下層に近い暮らしをしていると思われる人間もいた。


そう―――《中》の人間らしくない者もいる。

ジンやイチシのように、《外》で生活してきた者の臭い。


彼らはそれを取り繕う事もせず、地のままでそこにいた。




(この雑多な人選は何か意味があるのか?―――どう見ても、《観光客》なんかじゃない)




入国審査の段階で門前払いを食らいそうな集団で、本当にランドクレス入りが果たせるのか?




リュクシーたちは、《上流階級》の人間としての地位を用意された。

それはランドクレス内部で、イーバエルジュを歩く権利があるという事だ。


ランドクレスの国教であるイバ教へ一定価値のある供物を捧げた、優良国民だけが入れる高級居住地区。



浸水林にそびえ立つ美しい巨塔が見下ろすイーバエルジュは、白と青を基調とした美しい町並みが続く特定保護地域だ。

その周りを、一般階級の国民たちの住む居住区が取り囲んでいる。


とはいえ、優良国民と《それ以外》に対しての身分の格差があるわけではない。

実際の所、イーバエルジュに居住するのは、イバ教の関係者がほとんどである。


特別に信心深く、教団にお布施を収める財力のあるものだけが、住んでいるというだけの話だ。

(財力はあっても信心深くない者は、一般居住区にいくらでもいる)




そして《観光客》は、イーバエルジュへ滞在する。


ランドクレスに入る手段はいくつかあれど、こんなご大層な肩書きを用意したのは、ランドクレスの隅々を探索できる権利を得る為だったに違いない。

観光客でも自由に入れない場所があるとすれば、それは王家が所有する浸水林の中だけだ。



この国の治安は良く、例え真夜中に観光客が一般居住区をうろつこうとも、何かの事件に巻き込まれる事はないだろう。


ランドクレスでは犯罪は大罪に当たる。

観光客にも必ず配られる簡易法律書には、ランドクレスで罪を犯せばどうなるかという刑罰が延々と記されていた。

(リュクシーはメダリア時代に読んだ事があったので、大体は頭に入っていたがかなり特殊なものだった)


国民たちは、元々が正義感の強く純粋な人間が多く(文明危機をある程度放棄した国の特有だろうか)、国からの生活保護もしっかりと安定している為、犯罪を起こそうという者はほとんどいない。


彼らにとっての犯罪者とは、先天的に何らかの異常がある者か、外来の者―――完全に抹殺し、国外へ放り捨てて然るべき者なのである。




《ランドクレスの、イバ教の法律には逆らうな》


―――これが、ランドクレスを訪れる者にとっての最大の訓告である。

(もっとも、他国へ踏み入れるとは常にそういう意味の事であるが…)









「おい見ろ、ヘル!見えて来たぞ!!」

「ジンが邪魔で見えないって…」


すぐ後ろの座席からは、無邪気なはしゃぎ声が聞こえてくる。

リュクシーも窓を覗き込むと、眼下には透き通るような青の中に浮かぶ、緑の大地が見えてきた。





「―――見えるか?イチシ」


通路側に座っているイチシには見えにくいだろうと、リュクシーは身を縮める。



イチシもリュクシーの肩越しに、外の景色を覗き込んだ―――






そこには、一面の原生林が広がっていた―――汚染が続くスタニアス大陸の中で、未だ自然を多く残している国。


かつては国土の半分以上が森林だったランドクレスは、長い年月ほんの僅かずつ高さを増した海面のせいで、今では多くの森林が海水に侵された。


ランドクレスは元々いくつかの水上集落を持つ国だったが、いずれかに起きる事態に備え、全ての機能を水上都市に結集させる事にしたのだった。



国土の背面には高い山がそびえ、中心に原生林を残し、海との間を水上都市が取り囲む。

そして原生林の中央には《水神の住処》と呼ばれる幻想的な浸水林が在り、王族たちを守っているのだ。






触れただけで皮膚が爛れ、のた打ち回って息絶えるのを《海》だと認識している者から見れば、ランドクレスの情景は信じられないものだろう。



ランドクレスは《アクミナータ大陸》の海流が流れてくる清流の海に面している。

この地域は、海で泳ぐ事も可能だし漁業も行われている。



透き通る青い海の中に浮かび上がる緑を内に抱えた水上都市―――それがランドクレス。


その美しき情景を求め、各国の要人たちがバカンスに訪れる等、限られた者だけではあるが、人の出入りも比較的自由な国―――



この水神の住処で、これからどんな惨劇が待ち受けているというのか。

リュクシーはイチシを守り、ジンたちも守り、無事にメダリアから逃れる事が出来るのだろうか。



イチシは―――ジンたちを逃がし、リュクシーを生かし、そして―――彼女に振り切らせる事が出来るだろうか。

自分のシェイドを―――







「ねぇ、向こうから船が来るよ」


ヘリオンの声が聞こえ、リュクシーは視線を海面に落とした―――




「!!―――救命具を身に付けろ!」




―――遥か下の海上に漂っていたのは、客船でも漁船でもなかった。


甲板に据えられた大きなミサイルが、こちらに向けられているのを知ると、リュクシーは頭上の格納された救命具を引きずり出した。




「なっ、なんだ!?」

「メダリアめ―――乱暴な真似をする!!」


事態の把握できないジンの顔面に救命具を叩き付けると、メダリアのやり方に思い至らなかった自分に腹が立った。



「―――本気か」


手早く救命具を身につけたものの、イチシは半信半疑のようだ。


(……他の乗客は?)



リュクシーたちは、一等客席に座っていたのだが―――二等、三等席にも乗客は……いや、リュクシーたちには目の前の二人を助けるだけで精一杯だった。



「ヘリオン、こっちへ来い!!」



リュクシーが怒鳴ると、彼女は一瞬表情を固くした。

それは分かったが、今は拒絶されている事など気にかける暇はなかった。


ヘリオンを乱暴に抱き上げたと同時に、機体に衝撃が走った。











ドガアアァァァァンンン!!!!!









「っ!!!」




一瞬耳が聞こえなくなったような錯覚に陥り、全身めがけて飛んで来た破片からヘリオンを守る為にシェイドの防御壁を張る ―――だが次の瞬間には、落下している自分に気づく。



下は海面といえど、この高さから叩きつけられれば、人間の体など簡単に壊れてしまう。










「まずは死ぬなよ」










あの言葉の意味を噛み締め、込み上げる腹立たしさを糧にリュクシーは己のシェイドを解放した。



視界に、ジンの首根っこをつかんだ状態で落下していくイチシの姿も見える―――











ザパァァァンンンンン!!!!!
















ゴポゴポゴポ……………





かなり深海まで落下したリュクシーは、水を蹴って海面を目指す―――――




「っ、げほっ!!」



海面から顔を出し、腕の中にいるヘリオンを見れば、すっかり気絶してしまっているようだった。

ジンの娘らしく、中々気の強くしっかりした少女のようだったが、落下の体験など早々あるものではなかろう。




「イチシ!!どこだ!!!!!」






だが辺りを見回したリュクシーは―――言葉を失う。


―――そこには惨劇が広がっていた。





炎上しながら沈み行く機体―――その周りには無惨な姿に変わり果てた乗客たちが漂っていた。






(―――本物の死体だ。メダリアは本当に作戦の為に人を殺した)






彼らはどんな人間だった?

処刑されるべき悪人であったとでも言うのか?






―――そうは見えなかった。


リュクシーと同じ、ただの人間だった。

まだ生きている、死ぬ要因などどこにもない、まだ生きてゆける人間だった。






言い様のない怒りに襲われた。

―――メダリアの目的が読めない。何をしたいのか分からない。



いや、メダリアの意志は分かっている。

シュラウド以下の上層部の人間たちは、捕縛士を人間兵器として各国への侵略の駒にする気なのだ。



ただ、まだ実験段階であるというだけだ。

だから慈善事業などを手がけ、隠れ蓑にしているだけだ。






読めないのはシュラウドだ。


あの男は、捕縛士の養育への権限は行使するが、政治的権限は全て放棄している。

野心が原動力でないとするなら、何の為に捕縛士を―――そして今回のような理解不能な事をさせるのだ。






(この作戦にシュラウドは関知しない?そんな戯言が信用できるか!!!)






「ガボゴボゴボ……!!」

「おい、リュクシー」


突然、背後にあった水飛沫から声がした。




「何か捕まるものをくれ。ジンの奴、泳げねぇんだ。オレまで沈む―――」



「待ってろ」



溺れかかっているジンがイチシに必死にしがみついているのを見て、リュクシーは短くそう言うと、ヘリオンを抱えたまま浮きそうな残骸を探しに行く―――










「ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ、げほっ!!」

「大分水を飲んだな」


「ヘ、ヘルはどうしたんだ?まさか―――」

「大丈夫、気を失っているだけだ」


むせ返りながら娘を心配するジンを見て、やはりこの二人だけは何としても逃がさねばならない――― お互いがそう決意したのを、リュクシーたちは知らなかった。



「ひでぇ……!!」


海面に漂うさっきまでは人であった物体を目にし、ジンは呻いた。





「あ…!?」

「どうした、ジン」


突然、表情を変えたジンに、リュクシーは問いかけた。




「い、いや…まさかな…そんなはずは…」

「言え、ジン!なんだ!!」




「いや、オレの見間違いかもしれねぇ…」

「細かい疑問でも全て話せ!でないと―――!!」



(生き残れない!!)



そう続けようとしたリュクシーは、言葉を飲み込んだ。

ジンにそこまで背負わせてはいけない―――この親子だけは、何としても救うのだから。



「気づいた事は全て洗いざらい話せ―――でないと、メダリアを出し抜けない」


声のトーンを落とし、ジンを諭すように言う。



「気のせいかもしれないが―――そうじゃないかもしれない。だから話せ」

「分かった……イチシ、お前は記憶にないかもしれねぇが…」


ジンにしては珍しく、歯切れが悪い話し方だった。



「カレドにいた気がする。あの―――今オレたちの横を漂っていったヤツの顔が…何だか見覚えがある気がしたんだ」



「カレド―――お前たちの故郷だな」

「だがよ、普通に考えてこんな所にいるわけねぇ。オレたちと同じ貧乏暮らししてたヤツが、こんな飛行機に乗ってるはずないぜ」






(同じカレド出身者―――ジンの気のせいではないとしたら)




不吉な予感がリュクシーの中にあった。


カレド出身者が、メダリアの抹殺対象の条件の一つであったとしたら。

ジンたちは人質として連れて来られたのではなく、最初から抹殺対象であったとしたら―――



(待て―――まだそうと決まったわけじゃない。まずは、ジンから話を聞きだしてからだ…)




「おい、船が来るぜ」


イチシは船の姿を発見し、海面に漂う破片を大きく振りながら合図を送った。



「この話は後にしよう―――見ろ。ランドクレスからの救助船だ」



















結局、ランドクレスの救助船は爆撃から20分ほどで到着した。




ランドクレスは近隣の水質保護のため、遠洋500キロに渡り不可侵条約を各国と結んでいる。


とはいえ、このご時世だ。

口先だけで、そのような権利が保障されるわけがない。


ランドクレスは世界で有数の軍隊を有し、陸からも海からも侵略を受けないよう過剰なまでの警戒をしている。



今回の爆撃は、ランドクレスの海上国境付近で起きたが、警戒中の巡回船がすぐに事態に気づき、現場に駆けつけた。



巨大な軍艦は、救助ボートを降ろすと漂流していた人々を回収し始めた。




海上に漂っていた者たちは皆、口数も少なく疲労していた。


ランドクレスの軍人たちも、それを承知しているのか、控えめな労いの言葉をかけるのみで、リュクシーたちは軍艦の休息室へと通された。




(メダリアの思惑通りということか―――)






「リュクシー、眉間に皺が寄ってるぞ。もっと疲れた様にふるまえ」


頭から毛布をかぶり床に座り込んで、軍人からもらった飲み物を傾けていたリュクシーの背後から、知らない声が聞こえた。




―――振り向くと、そこには同じように毛布に包まった者たちがうずくまっていた。




(生き残ったのは皆、捕縛士たちか……)




死んだ者たちは、何故殺されたのだ―――?

彼らは一体、どういった人選で集められたのだ。


その中にカレド出身者がいたかもしれないという事実がリュクシーを更なる不安に陥れる。



あの光景を見て、眉間に皺くらい寄らない方がどうかしているというものだ。



ここにいる捕縛士たちは、アレを見ても何も感じないのか?

あの惨劇を見ても、自分たちは正義だと信じて疑わないというのか?





「―――もっと水はどうだ?」


ランドクレスの兵士が、水差しを持ってやってきた。




「…」


それはレアデスだった。



「もうすぐ港に入る。そしたらちゃんとした寝床も用意してあるから、それまではここで我慢してくれな」


レアデスはもっともらしい台詞を吐いてみせる―――まったくもって白々しい。

この場には、リュクシーたちの他には捕縛士しかいるまいに。


「ランドクレスでゆっくり養生するといい」




(ああ、こっちの兵士は捕縛士ではないのか―――)


レアデスの隣にいた男は、正真正銘ランドクレスの民のようだった。




―――今になってよく分かる。



捕縛士たちの独特の緊張感のあるシェイド―――自分は特別なのだという強い意志。

存在そのものが、捕縛士である証だった。


人込みで捕縛士を見かけても、リュクシーにはすぐに分かってしまうだろう。



自分がメダリアの中にいた時は、不思議と気づかなかった―――




「ランドクレスに着いたら、気分転換に酒場にでも行くといい。イバの楽団なんかが演奏しているからな」


レアデスは、リュクシーに酒場の地図が書かれたマッチを手渡した。


「おい、レアデス。お前、職権乱用はダメだろう…」

「やだな、先輩。こんな状況で、別に下心なんてありませんよ」


リュクシーを口説こうとしていると思ったのか、隣にいる兵士が苦言する。


「来て早々大変な目に合ったけど、きっと水神様が君を癒してくれるよ」

「行くぞ、レアデス。こいつ、いつもこんなんだから、あんまり気にしないで下さい…」



リュクシーは外国の要人の関係者、余計な問題を起こしてはマズイとばかりに、先輩兵士はレアデスをせっつく。


「本当に気にしないで下さいね」



だがリュクシーは返事をする事すらしなかった。


九死に一生を得て放心している女を演じるにはそれで十分だろう。






(―――まずは顔を覚える事からだ)


ルドベキアについて探るのに、監視がいてはやりにくい。






「イチシ―――」


レアデスたちが去ったのを見届けると、リュクシーは声を潜めた。



「捕縛士たちの顔を出来る限り覚えろ。生き残った連中は十中八九捕縛士だ」

「ああ―――」



「それと」



メダリアが用意した肩書き。

ヴィーツリー国の資産家の息子と、エジヌス地主の愛人。


二人はこの救助船で知り合い、恋に落ちた―――




「私たちはここで知り合った。いいな」

「オレはな。問題はジンだろう―――あいつに演技なんて無理だぜ」




「入国審査では、ジンたちからは離れておく。もしかしたら別の宿に送られるかもしれないが、そしたらイーバエルジュの時計塔の前で落ち合おう」

「わかった」



「それと―――気になる事がある。ジンとヘリオンから、くれぐれも目を離すな」



「さっきの死体の事か…」

「お前たちの故郷―――カレドの話を聞いておきたい。待ち合わせにはイチシ一人で来てくれ。あの二人は宿から出すな」




メダリアとの約束など全面的に信用ならないとは思っていたが…



―――ジンとヘリオン。

あの二人を端から生かすつもりがないとすれば、状況はまた変わってくる。




(水神が誰を癒すだと―――?神が何をしてくれると言うんだ)




誰もが一度は訪れたいと願う、美しく厳かな神の国―――


船が帰港の汽笛を鳴らす―――リュクシーにはそれが、不吉という名の黒い獣の遠吠えのように聞こえた。





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