表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

重い想い思い

作者: 詩音

「聞いてよ!!やのちゃん!」

「あ?嫌だ。」


俺はなんて冷たい友達を持ったのだろう。

部室には後輩が何人かいるが気にしない。

後輩達もまたかみたいな顔してるし。


「先輩またっすかー。」

「俺が言いたいよそれ!やのちゃんって、ば!」

「うるっせぇ。どうせいつもの愚痴だろ?いいよそれ、飽きた。」

飽きた!!友達の悩みを飽きたなんて。ひどい!!


「またよっちが男と話してたんすかぁ?よっちにだって権利ありますって。」


そうだけど、そうなんだけど。

「先輩って意外と重いんすね!」

「嫉妬深いの!!やのちゃんもよく言ったみたいな顔しないで!」


なんなのこいつら。ひどい集団だ!


「さっさと告白して振られてこい。」

「やのちゃんそれガチ辛い……。」

「先輩きっつー。」


告白ねー。しないとなぁ。

勇気がなぁ…。


「んちゃー。って何ですかこの空気……。」

「あ、よっち。どしたん。」

まさかの本人登場ですか泣きたいよ俺。

よっちこと、吉田ちな。俺の後輩であると同時に片思いの相手である。


「いや、近藤君サボってたでしょー。来週レポート提出だって。」

「うわぁマジかー。どんな感じ?」

「んとね。」


近い近い近い!距離が近い!


「てかお前サボってたんかい。」

「ダルいんすもん。」

「出てる私達の立場考えて。とりあえず来週までだから。」

「んーありがとうー。」


あぁ、一回もこっち見ないや。けっこう仲良くなったって思ったのになぁ。

「……よっち!」

「はい?」

「………お疲れ様デス。」

あぁ、やのちゃん何も言わないで。視線が痛いです。


「……お疲れ様です!では。」

あぁダメだって。そういうとこが好きなんだって。


「………今のねぇわ。」

「さすが先輩。」

「俺にまで嫉妬はやめてくださいね。」

「う、うるさい…。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 先輩がとても可愛らしかったです。
2013/02/19 02:12 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ