大東亜会議
### **1943年、東京での第1回⼤東亜会議開催**
#### **1. 国際秩序の再構築**
- **東アジア・太平洋地域の新秩序:**
⽇英同盟が継続し、アメリカが戦後の国際秩序形成に関与しない中で、⽇本
は地域主導でアジア太平洋地域の国際秩序を再構築する役割を担います。
⼤東亜会議は、この秩序形成を具体化するための場として機能します。
- **反植⺠地主義:**
⽇本は植⺠地主義の排除とアジア諸国の独⽴⽀援を掲げることで、国際社会
におけるリーダーシップを強調します。
#### **2. ⽇英同盟の⽴場**
- **協調的オブザーバー:**
⽇英同盟の存続により、⽇本と英国は共同でアジア太平洋地域の安定を図る
⽴場にあります。ただし、英国はアジアに植⺠地を保有しているため、⼤東亜
会議では「オブザーバー」としての参加に留まる。
⽇本は英国の参加を受け⼊れることで、欧州列強との協調姿勢を⽰し、会議
の国際的な正当性を強化します。
#### **3. 会議の⽬的**
- **独⽴と⾃治の促進:**
植⺠地から独⽴した国々の⾃治⽀援や、アジア諸国の連携を深めるための議
論が主要テーマとなります。
- **経済協⼒:**
アジア諸国の経済的発展を促進するため、⽇本主導の経済圏(⼤東亜共栄
圏)を構築し、欧⽶列強の影響を抑制することが⽬的です。
- **⽂化交流:**
アジア諸国間の⽂化的なつながりを再確認し、地域全体の⼀体感を強化しま
す。
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### **⼤東亜会議の参加国と役割**
#### **1. 主催国**
- **⽇本:**
アジアにおけるリーダー国として会議を主催し、議題設定や議論の進⾏を担
います。
#### **2. 参加国**
- **主要参加国:**
植⺠地から独⽴したアジア諸国や⽇本の影響下にある国々が中⼼となりま
す。
- **満州国:** ⽇英の保護国として経済協⼒や安全保障に関する議論に参加。
- **朝鮮:** ⽇英の保護国として参加。
- **ロマノフ公国:** ユダヤ⼈の受け⼊れを成功させたロマノフ公国が、東ア
ジアの⼀員として存在感を⽰します。
- **その他の参加国:**
独⽴を果たしたアジア諸国や、独⽴を⽬指す地域代表。
- タイ、フィリピン(独⽴国として積極参加)。
- インド独⽴運動代表(特に英印協⼒を議論する場として重要)。
- ベトナム、インドネシアなどの代表(⽇本の保護のもと独⽴に向けた議
論)。
#### **3. オブザーバー**
- **⽇英同盟:**
英国はアジアに植⺠地を持つものの、地域の安定化を⽬的とした⽇本の取り
組みを⽀持する⽴場でオブザーバー参加。
⽇本は⽇英同盟を基軸に国際的信頼を強調します。
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### **議題と議論の⽅向性**
#### **1. 独⽴と⾃治**
- ⽇本は,アジア諸国の独⽴と⾃治を⽀援するための具体的な計画を提⽰しま
す。
- **例:** 植⺠地から独⽴した国々へのインフラ⽀援や教育プログラムの提
案。
- ⼀部の地域では,⽇本が主導権を握る形での「準⾃治国」の設⽴が議論され
る可能性があります。
#### **2. 経済協⼒**
- **アジア経済圏の構築:**
⽇本が中⼼となり、アジア諸国間での貿易促進、技術移転、資源共有を推進
します。
- **具体例:** ⽇本の技術と資本を活⽤したインフラ整備(鉄道、港湾な
ど)。
#### **3. ⽂化連携**
- **アジア⽂化復興:**
各国の⽂化交流を通じて、アジア全体の⼀体感を醸成する。
- **例:** ⽇本の柔道や書道、アラブの詩や哲学、インドのヨガなど、⽂化的
共有を議論。
#### **4. 安全保障**
- **地域防衛協⼒:**
共産中国や共産主義勢⼒の脅威に対抗するための協⼒体制が議論されます。
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### **会議の影響とその後の展開**
#### **1. ⽇本の国際的地位の向上**
- ⼤東亜会議の開催により,⽇本はアジア太平洋地域でのリーダーシップを確
⽴します。
- ⽇英同盟を通じて欧州列強とも協調を保ちながら,独⽴と⾃治を掲げるアジ
ア諸国の⽀持を集めます。
#### **2. アジア諸国の発展**
- 会議を契機にアジア諸国が経済的・⽂化的連携を深め,共産主義勢⼒に対抗
する安定した地域秩序が形成されます。
#### **3. 英国との協調**
- 英国がオブザーバーとして参加することで,アジア太平洋地域での調和が図
られ,欧州列強との対⽴が回避されます。
#### **4. 今後の展開**
- 今後定期的に開催されていくことが決定。
- 初期は2年に⼀度だったが、後に毎年開催となる。
- 本部は満州国新京に設置される。
- 参加国もアラブ諸国や新興のトルキスタン、中華⺠国、⽶国太平洋州、オラ
ンダ、ベルギーなど年々増加。
- フランス、トルコ、独⽴後のインド、アフリカ諸国もオブザーバーとして参
加。
- GETTO崩壊後はウクライナ、ベラルーシ、ジョージアなど独⽴した旧ドイ
ツ占領地域や東欧諸国も参加。
- ポーランドは当初中⽴を宣⾔。独墺連邦の軍備増⼤を⾒て参加に⽅針を変更
したが、独墺の反発を招き、独波戦争が発⽣する。