北アフリカ戦線
(1) 戦略的重要性
• 北アフリカは、地中海の支配権と中東の石油資源確保のための重要な
戦場。
• 連合国の目標: エジプトのスエズ運河を守り、枢軸国の中東進出を阻
止。
• 枢軸国の目標: 英国の植民地支配を揺るがし、地中海を「枢軸国の海」
にする。
(2) 枢軸国の展開
• ロンメル率いるアフリカ軍団:
• 1941年初頭、ドイツ軍はロンメル指揮下で北アフリカ戦線に派兵し、
イタリア軍を支援。
• リビアを拠点にエジプトへ侵攻し、連合軍を圧迫。
(3) 日本の参戦決定
• 地中海戦域での海戦勝利を受け、日英同盟の一環として日本が北アフ
リカに陸軍部隊を派遣。
• 参戦目的:
• 英国を支援しつつ、ドイツの影響力を削減。
• 中東の資源地帯と連合国の補給路を守る。
• 派遣部隊:
• 日本陸軍: 精鋭の機械化部隊(第25軍:山下奉文中将)を派遣。
• 日本海軍: 輸送船団を護衛し、地中海での制海権維持を支援。
2. 主要な戦い
(1) トブルク攻防戦(1941年9月~12月)
• 背景:
• トブルクは北アフリカ戦線の要衝であり、連合軍の補給拠点として重
要。
• 枢軸国は1941年4月からトブルクを包囲し、英豪部隊が防衛中。
• 日本の参戦:
• 日本陸軍の機甲師団がスエズ経由で到着。英豪部隊と合流し、ロンメ
ル軍への反撃を開始。
• 日本海軍の護衛により、トブルクへの補給路が確保される。
• 戦闘経過:
1. 日本陸軍の奇襲:
• 日本の97式中戦車がロンメル軍の側面を攻撃。迅速な展開と火力でイ
タリア軍部隊を撃退。
2. 航空支援:
• 日本の一式戦闘機「隼」が英空軍と共同で制空権を確保。
• 九七式重爆撃機が枢軸国の補給路を爆撃し、ロンメル軍の進撃を阻
止。
3. 枢軸国の反撃:
• ドイツ軍は88mm対戦車砲を用いて日本の戦車部隊を迎撃。激しい戦
闘が繰り広げられる。
• 結果:
• 日本軍と連合軍の協力により、トブルクが包囲から解放される。
• 枢軸国は補給不足で撤退を余儀なくされる。
(2) ガザラの戦い(1942年5月~6月)
• 背景:
• ガザラはトブルクの西側に位置し、枢軸国が再度攻勢を仕掛ける重要
地点。
• ロンメル軍は連合軍を撃破し、エル・アラメインを目指す。
• 戦闘経過:
1. 日本軍の防衛線構築:
• 日本陸軍の歩兵部隊が英国軍とともに防衛陣地を築き、枢軸国の進撃
を遅滞。
2. 機甲戦の激化:
• 日本の戦車部隊がロンメル軍の主力部隊と交戦。97式中戦車と英軍の
マチルダ戦車が連携し、ドイツ軍戦車(III号、IV号)を撃退。
3. 航空戦の拡大:
• 日本の隼・鍾馗と英国スピットファイアが制空権を巡ってドイツの
メッサーシュミットBf109と交戦。
• 日本軍の爆撃機部隊がドイツ軍の補給拠点を破壊。
• 結果:
• 枢軸軍は大損害を受けて後退。ロンメル軍の進撃が完全に停止。
(3) エル・アラメインの決戦(1942年10月~11月)
• 背景:
• エル・アラメインはスエズ運河の防衛の最前線。連合軍は枢軸国の中
東侵攻を阻止するため決戦を挑む。
• 日本の第二艦隊が地中海で枢軸国の補給路を遮断する中、陸軍が地上
戦に参加。
• 戦闘経過:
1. 火砲と航空機の総力戦:
• 日本軍の野砲部隊が英軍の攻勢を支援。九六式十五糎榴弾砲がロンメ
ル軍の陣地を砲撃。
• 日本軍の航空支援により、枢軸軍の補給線が完全に遮断。
2. 歩兵と戦車の連携攻撃:
• 日本陸軍が英軍と共同で枢軸軍陣地を突破。日本の歩兵部隊が塹壕戦
で優勢を確保。
• 戦車部隊が側面攻撃を成功させ、ロンメル軍を壊滅的な状況に追い込
む。
• 結果:
• エル・アラメインの勝利により、枢軸軍はリビアへ撤退。連合軍が北
アフリカ戦線の主導権を握る。
3. 戦略的影響
(1) 北アフリカ戦線の終結
• 日本軍の参戦により、北アフリカでの枢軸軍の補給路が完全に断た
れ、ロンメル軍が崩壊。
• 1943年初頭、連合軍がチュニジアを占領し、北アフリカ戦線が終了。
(2) 日本の役割の拡大
• 日本軍の活躍により、英軍との連携がさらに強化。ヨーロッパ戦線へ
の日本の影響力が増大。
• 英国は日本への技術提供を進め、日英の協力が深まる。
(3) 枢軸国の困窮
• 北アフリカでの敗北により、枢軸国は地中海での戦略を見直し、ドイ
ツが単独での対応を余儀なくされる。




