地中海戦線
(1) 英国の防衛戦略
• 地中海は英国にとってスエズ運河を通じた中東・インド洋への補給路
を維持する生命線。
• 英国海軍(地中海艦隊)はマルタ島を拠点とし、北アフリカ戦線への
補給路を守るためイタリア海軍と対峙。
• マルタ島はドイツとイタリアの空襲に晒されつつも、連合国の航空・
海軍作戦の中心地となる。
(2) イタリアの「Mare Nostrum」計画
• ムッソリーニは地中海をイタリアの内海(「我らの海」)にすること
を目標とし、レジア・マリーナ(イタリア海軍)が北アフリカ戦線への
補給路確保を担う。
• イタリア海軍の主力戦艦「リットリオ級」「カヴール級」、ザラ級巡
洋艦、潜水艦部隊が英海軍と激しい戦いを展開。
(3) 日本の参戦理由
• 日英同盟の強化: 日本は日英同盟の義務として地中海戦域に派兵。
• 地中海への参戦は、ヨーロッパ戦線での影響力を強め、英仏からの信
頼を獲得する戦略的意図も含む。
• 戦力投下: スエズ運河を経由して、日本の第二艦隊(巡洋戦艦富士型4
隻、高千穂型4隻、空母翔鶴・瑞鶴)が投入される。
2. 主な戦闘の流れ
(1) シチリア海峡の遭遇戦(1941年9月)
• 背景:
• 日本艦隊はスエズ運河を通過し、地中海東部で補給を受けた後、イタ
リア本土に接近。
• イタリア海軍はシチリア海峡に艦隊を展開し、日本艦隊を迎撃。
• 戦闘経過:
1. 前哨戦:
• 日本の軽巡洋艦部隊がイタリア潜水艦隊を発見。爆雷攻撃で3隻を撃
沈。
• ザラ級巡洋艦が日本艦隊を襲撃するが、艦載機部隊の空襲により撤
退。
2. 主力戦闘:
• イタリアのカヴール級戦艦2隻が接近し、富士型巡洋戦艦との砲撃戦が
勃発。
• 高千穂型巡洋戦艦が高速機動で側面を攻撃し、イタリア戦艦1隻を撃
沈。
• 結果:
• イタリア艦隊は撤退。日本艦隊は軽微な損害で勝利を収め、地中海中
央部への進出を確保。
(2) タラントの海戦(1941年10月)
• 背景:
• タラント港にはイタリア海軍の主力艦艇が集結。日本と英国の連合艦
隊が港湾攻撃を決定。
• 翔鶴・瑞鶴の艦載機と英国海軍の雷撃機部隊が共同作戦を展開。
• 戦闘経過:
1. 航空攻撃:
• 九七式艦攻が魚雷を投下し、リットリオ級戦艦「ヴィットリオ・ヴェ
ネト」を大破。
• 英国のフェアリー・ソードフィッシュがカヴール級戦艦「ジュリオ・
チェザーレ」に命中弾を与える。
2. 地上砲撃:
• 富士型が長距離砲撃を実施。イタリア海軍の港湾施設や弾薬庫を破
壊。
3. イタリアの反撃:
• イタリアの高射砲が応戦し、日本艦載機5機が損失。ただし、主力艦隊
への影響は限定的。
• 結果:
• タラント港のイタリア艦隊は壊滅的な損害を受け、制海権は連合国側
に傾く。
(3) ティレニア海の決戦(1942年1月)
• 背景:
• イタリア海軍残存艦艇がティレニア海に集結し、反撃を試みる。ドイ
ツ空軍も航空支援を提供。
• 日本艦隊はマルタ島を拠点に進撃し、決戦に挑む。
• 戦闘経過:
1. 空母戦力の投入:
• 翔鶴・瑞鶴から発艦した零戦と九七艦攻、九九式艦爆がイタリア艦隊
を攻撃。
• リットリオ級「ローマ」に命中弾が相次ぎ、大破沈没。
2. 砲撃戦:
• 富士型が長射程砲を活かし、イタリアの巡洋艦部隊を殲滅。
• 高千穂型が高速機動でドイツの補給船団を襲撃、敵の補給能力を削
減。
3. 潜水艦の脅威:
• イタリア潜水艦隊が奇襲を試みるが、日本の駆逐艦が爆雷で迎撃。被
害は最小限。
• 結果:
• 日本と英国の連合艦隊が完全勝利。イタリア海軍の戦力は壊滅し、地
中海の枢軸国支配が終焉。
3. 戦略的影響
(1) 連合国の優勢確立
• 地中海の制海権を確保したことで、北アフリカ戦線への補給路が安定
化。
• 日本の参戦により、英国はマルタ島の防衛を強化し、ドイツとイタリ
アの攻勢を封じ込める。
(2) 枢軸国の敗北感
• イタリア海軍の壊滅により、ムッソリーニ政権の威信が低下。
• ドイツはイタリア海軍の喪失を補うため、Uボートと空軍を増派する
が、限定的な効果しか得られない。
(3) 日本の存在感の増大
• 日本の第二艦隊は地中海戦域で連合国の勝利に貢献し、ヨーロッパ戦
線での存在感を高める。
• 英国は日本への信頼を強化し、日英同盟のさらなる強化を提案。




