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ヴィンデミアトリックス銀河群発展史

■ ヴィンデミアトリックス銀河群発展史(UE53700〜56200)

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【UE53700〜54000年:戦後復興・信頼醸成期】

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UE53705年

• キッテナン=チャグマ和平予備協定成立。

• 「記憶回廊」設置事業開始(旧戦場の文化遺構整備プロジェクト)。

UE53760年

• ヴィンデミアトリックス総督府正式設置。

• 両文明の準加盟自治区域(キッテナン自治文化圏・チャグマ協和領

域)認可。

UE53820年

• **多文明教育プログラム(VINEP)**開始。

• 各文明子弟がカオモリン内「多文明共鳴校」で初の合同教育を受け

る。

UE53900年

• **初代共鳴大学(University of Resonance)**設立。

• ミメリアンによる「形態記憶模倣法」の公式カリキュラム導入。

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【UE54000〜54500年:初期拡張・多文明融合期】

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UE54030年

• カオモリン第二スウォームリング完成。

• 追加建設される居住区に、各文明独自設計の区域(キッテナン詩都

市、チャグマ算律区など)を導入。

UE54100年

• ミメリアン記憶記録館(The Archives of Silent Voices)開館。

• 模倣不能文明の歴史再現展示が一般公開され、大きな反響を呼ぶ。

UE54150年

• ミメリアンとの遭遇記念式典開催(連邦全体の祝日となる)。

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【UE54500〜55000年:科学技術・探査発展期】

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UE54520年

• **共鳴探査団(Resonant Expedition Corps)**結成。

• キッテナン、チャグマ、ゼレフ、タキノエ=ヴァル、アト=メロイ各

種族から探査士官を選抜し、

周辺恒星系の無干渉探査を本格化。

UE54630年

• 探査先遣隊が未接触文明(小規模意識結合体)と遭遇。

• 「静かなる接触の哲学」に基づき、接触せず観察と記録に留まる。

UE54750年

• 連邦技術共鳴センター開設。

• タキノエ=ヴァル由来のデータ圧縮技術と、ゼレフ族の光音響通信技

術の融合に成功。

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【UE55000〜55500年:自治強化・連邦への役割拡大期】

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UE55010年

• カオモリン文化憲章制定。

• 多文明合同による「共鳴の倫理」成立:文化侵略・変容強制の禁止、

記憶翻訳権の相互承認、種族間共鳴教育の義務化。

UE55220年

• ヴィンデミアトリックス評議会創設。

• 総督府からの段階的自治移譲が開始され、各文明代表が議席を持つ連

邦内小議会体制へ。

UE55350年

• **「沈黙協定」**締結。

• 他文明との遭遇時、相手からの明示的招待がない限り接触行動を禁止

する連邦規範が再確認される。

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【UE55500〜56200年:成熟安定期】

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UE55510年

• **共鳴都市群ネットワーク(CRCN)**完成。

• カオモリンを核として半径100光年内に多文明共生型エキノスフィア都

市群が連結。

UE55800年

• ミメリアン共鳴網の自律進化。

• ミメリアン同士の共鳴が独自に自己更新を開始し、文化通訳能力が次

元的に深化。

UE56000年

• 連邦文化記憶会議開催(アライェド本星)。

• ヴィンデミアトリックス代表団が中心となり、文明間記憶保全方針の

改訂を主導。

UE56200年

• ヴィンデミアトリックス銀河群、完全成熟宣言。

• 平均幸福指数・文化多様性指標・星間教育指数が連邦標準の2倍を超え

る。

• 探査・外交・教育の拠点銀河群として、連邦内における文化精神の中

核を担う存在へと成長。

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◉ 総括:

争いの記憶から、共鳴の記憶へ。

ヴィンデミアトリックス銀河群は、ただひとつの民族ではなく、

ただひとつの形ではなく、

共に沈黙を聴き、共に声を編む者たちの故郷となった。

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