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大銀河連邦の全体像

【UE51100年代初頭】

大銀河連邦(Great Galactic Federation)の全体像

---

1. 組織と統治体制

• 正式名称:大銀河連邦(Great Galactic Federation)

• 設立:UE0年(西暦38100年)

• 首都機能所在地:アライェド(中央銀河連邦・ヨコマー星域エキノス

フィア)

• 象徴元首:天皇(制度的権限を持たない文明象徴。議会認証・儀礼・

道徳権威のみ)

• 統治機構:

• 大銀河評議会(Galactic Council):各銀河連邦の代表+制度設計

庁・記録庁・文化倫理庁の三庁によって構成。

• 各銀河連邦は高度な自治権を持ちつつ、共通憲章と連邦法に準拠。

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2. 構成銀河連邦(全11連邦)

銀河連邦名 所属銀河群 首都 人口(概算) 特徴

中央 局所銀河群 ヨコマー 約630京人 政治中枢、標準制度の柱

ボレアリス M81 サイギョク 約230京人 防衛・即応重視、保守派

エルガファリス NGC4697 マクシフ 約150京人 実務主義・高機能制度設

エリダヌス エリダヌス ニガター 約130京人 柔構造・制度再建モデル圏

ケートス NGC253 ミト 約120京人 環境・惑星圏開発の先端

ヒュドラ ヒュドラ フーコー 約110京人 純粋秩序、制度統制志向

ペガスス ペガスス マシバエ 約100京人 教育制度の理想化圏域

OVGF オミクロン・ヴァージナ ダーイセン 約95京人 終焉制度思想の発

祥地

フォルナクス フォルナクス ズオカン 約90京人 軍政再建、制度耐久圏

カネス・ヴェナティキ M94 グーウツ 約70京人 哲学的自治・思想の実験

マフェイ マフェイ ティバン 約60京人 倫理・宗教・非制度論強い

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3. 総人口と文明分布

• 総人口:約1,800〜2,000京人(※2垓目前)

• 居住構造比率:

• エキノスフィア(星系型居住圏):約65%

• スウォーム都市・宙間群体:約25%

• 惑星圏(テラフォーミング含む):約10%

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4. 制度思想の多極化

アノレクト文明の発見と、その静かな崩壊の事実は、大銀河連邦の制度

思想に深い衝撃を与えた。

主な思想潮流:

思想潮流 主張内容 拠点連邦

制度安定主義 永続制度・中央憲章原理の維持 中央・ヒュドラ・ボレア

リス

柔構造主義 地域適応・再構成可能な制度 ケートス・エリダヌス・ペガ

スス

終焉制度主義 制度に寿命・終焉様式を導入 OVGF・カネス・一部レンズ

マン派

哲学制度否定派 制度そのものの存在意義を問う カネス・マフェイ・若

年層文化圏

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5. 軍事と治安構造

• 連邦軍(Great Federation Defense Forces, GDF):

戦時の統合艦隊は一度解体されたが、再編され、現在は柔構造的な即

応部隊として存在。

• 構造:

• JDFC(合同防衛司令部):各連邦軍の統合演習・緊急対応指揮。

• TGFEX(三連邦合同演習):定期的な機動艦隊演習。

• 連邦軍の常設配備:辺境宙域、災害圏、防衛接触圏など。

• レンズマン部隊(LTF):

非制度的調停部隊として、思想対立・制度衝突の鎮静にあたる。

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6. 象徴機構と秩序の支柱

• 天皇:アライェドに座する象徴存在。制度に属さないが、連邦精神の

根幹を象徴。

• サムライ・レンズマン:大学校で育成される非制度的秩序の守護者。

• 現在、終焉制度思想に基づく「制度調停の哲学部門」も創設されてい

る。

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7. 評議会と制度改革の流れ

• 憲章第7版が制定され、以下の制度が導入または試験運用中:

• 制度寿命制度

• 制度退出権

• 非記録圏の合法化

• 終焉可能制度の容認

• 評議会内での思想対立は増しているが、

天皇・レンズマン・制度倫理庁の三者中立によるバランス調整が機能し

ており、

パックス・クリサンセマム(連邦的平和秩序)は維持されている。

---

8. 現代文明の核心像

「制度に包まれていた文明が、制度から自由になるための制度を設計し

始めた時、

それはついに、制度を超えて“在り続ける知性体”へと進化する。」

大銀河連邦は、今なお制度の上に立つが、

その制度はもはや絶対ではなく、「人類が制度を選びなおす自由」を内

包するものになりつつある。

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