ギソウ基幹艦隊
◆ 確定設定:ギソウ基幹艦隊(Gisō Core Fleet)
《記録の名のもとに殲滅する、灰色の戦闘アーカイブ》
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【1. 基本的性格と本質】
ギソウ基幹艦隊は、ゼントラン系戦闘文明の中でも最も知性的・整然と
した構造を持つが、
その本質は他知的種族への記録的優越性を目的とした殲滅
主義である。
• 記録とは=完全な制圧・滅亡の上にのみ成立するもの
• 交渉・接触は全て「観察」の一形態であり、和平を本質的に志向しな
い
• 滅ぼすこと、すなわち記録すること。それがギソウの存在目的である
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【2. 外見・身体的特徴】
項目 内容
肌の色 灰色(鉛色〜銀灰)/光沢がなく艶のない金属質な外見
身体構造 他ゼントランに比べやや細身・小柄。知的処理に特化した
ニューロ構造強化型
性別構造 他ゼントランと同様、女性が司令官・知性階層/男性は完全な
兵士階層として設計
→ 男性個体には教育・自我の抑制が施されている
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【3. 軍制・艦隊構造】
項目 内容
中枢艦 記録母艦「アーカイヴ級」:記録収集・分析・保管機能を備え、
艦隊の脳として機能
指揮艦 戦術艦「リストラクト級」:制圧戦専用。艦砲火力に優れ、徹底
した敵性排除能力を持つ
指揮体制 「記録長(グラン=アーカイブ)」が全艦隊に絶対命令を下
す。意志の不一致は存在しない
特殊艦艇 ・標本収容艦「セオラ級」:破壊した文明の遺構・遺体・人工
物を分類保存
・観察衛艦「レギステラ級」:戦場に同伴し記録活動を遂
行(武装は最低限)
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【4. 思想・哲学】
項目 内容
記録観 記録とは“変化を排した結果”である。ゆえに、生存は記録に不要
殲滅美学 敵対勢力が“最も強く抵抗し、それを乗り越えて滅ぼす”瞬間が
記録価値の頂点とされる
偽和平 接触・通信・交渉の全ては「敵性の記録手段」。和平は殲滅の準
備過程にすぎない
儀礼性 戦闘は高度に儀式化されており、「記録の整合性」を損ねる行動
は忌避される(例:逃亡・奇襲)
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【5. 歴史と他勢力との関係】
勢力 関係性
他知的種族 すでにしし座I銀河群の原住種族は滅ぼされており、全ては
“記録済”扱いとなっている
ケンゴ 武士的儀礼や忠誠哲学を「記録価値あり」と評価しつつも、同族
であるがゆえに対話不能
ビショク 再資源化思想に共鳴する部分が一時期存在したが、跳躍依存と
記録軽視が致命的に対立
大銀河連邦 「記録可能な文明圏」として認識。
文化的洗練度を高く評価しつつ、いずれ殲滅して記録すべき対象と見
做している
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【6. 対外政策(現在)】
• 大銀河連邦の通信・接触に対して、敵対行動は取らず、応答もせず。
• これは「交渉の拒否」ではなく、「観察中にある」という姿勢であ
り、
状況が整えば、標準語による交信を開始する可能性がある。
• → しかしそれは“和平のサイン”ではなく、“記録戦”への準備段階であ
る。
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【7. 評価と位置づけ】
● ギソウ基幹艦隊は、ゼントラン文明の到達点ともいえる存在である。
記録という名のもとに戦い、殲滅を正当化し、秩序と美を保ったまま敵
文明を封じる。
● ケンゴが対話に応じ、ビショクが暴走して滅びたのに対し、ギソウは
冷徹な秩序で殲滅を計画する「沈黙の刃」である。
● 大銀河連邦は、ギソウとの対話を模索しつつも、その戦闘的本質を見
誤れば重大な戦略的失敗に繋がる。