ケンゴ宙域戦闘
◆ UE45002年 ケンゴ宙域第一次宙域戦闘
《テン=ガン第一跳躍戦》
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【背景】
• 大銀河連邦第7跳躍艦隊(司令官:カシマ=レン提督)は、
テン=ガン宙域の制宙権確保と前線補給基地建設のために跳躍を開
始。
• 跳躍先は、ケンゴ基幹艦隊が「演武結界」として長年保持していた聖
域宙域「ジン=ヨク軌道帯」であった。
• 連邦は当初、その宙域を“空白地”と誤認していた。
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【戦闘展開】
◆ 第一次接触(跳躍直後)
• 第7艦隊が跳躍直後、ケンゴ艦隊側の「三爪式演武陣形」艦隊(300隻
規模)が即応展開。
• 双方、通信接続に失敗(※ケンゴ側は儀式的通信しか用いない)、即座
に砲撃戦に突入。
◆ 宙域戦展開
局面 内容
跳躍干渉波 ケンゴ艦の跳躍波フィールドが“円弧形防壁”を構成し、連邦
艦の進路を制限
跳躍砲戦 連邦側はマクスフェル重力変換砲で迎撃するも、ケンゴ艦は
「三連跳躍式交差陣」による回避行動
白兵誘導 一部ケンゴ艦が意図的に艦体同士を接近させ、
“跳躍転送斬艦”
拳士部隊(双震刃装備)を送り込む
サムライ対応 連邦第12戦群サムライ部隊が白兵戦で応戦。格闘戦は10
分以上に及び、斬撃軌跡が跳躍軌道にまで拡大
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【転機と伏線】
• 敵旗艦「センコウ=シオ」から出撃したケンゴ拳士中隊が、撃破寸前
のサムライ副将に対し、**「戦刃礼」**と呼ばれる動作(震刃の柄を胸
に当てて沈黙礼)を行う。
• レンズマン記録官がこの動作を捉え、「彼らは単なる戦闘ではなく、
“徳と様式”を交えて我々を評価している可能性がある」と進言。
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【戦闘の結末】
• 第7艦隊、戦術的には戦域を確保(ケンゴ艦隊は約100隻撤退、交戦放
棄)。
• 被害:
• 連邦側:艦損失12隻、戦死420名(うちサムライ隊27名)
• ケンゴ側:艦損失推定30隻、戦死不明(戦死者の遺骸をすべて回収し
て撤収)
• 戦後、戦闘宙域に**“跳躍波で形成された幾何文様”**が残されているの
を発見。
→ 記録庁解析により、古ゼントラン儀礼形式「交信求徳陣」の痕跡であ
ることが判明。
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【戦闘後の大銀河連邦側の対応】
• 跳躍庁・記録庁・軍務局の合同委員会が設置され、ケンゴとの“様式的
戦争”への理解が深まる。
• 第2段階(様式宙域戦)への移行を視野に、サムライ最高位「至刀師ア
サクラ=レン」の前線派遣が決定。




