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しし座Ⅰ銀河群

◆ UE45000年:しし座I銀河群進出決定と三基幹艦隊の確認

---

【I. 背景:秩序拡張の必要性と跳躍前線の新設】

• UE45000年、大銀河連邦は内部人口が2000京人を超え、主要銀河群の

大半において開拓限界が近づいていた。

• ペルセウス銀河群は放任傾向が強く、秩序導入に不向きとの判断が定

着しつつあった。

• こうして、跳躍庁と記録庁の共同検討により、近隣のしし座I銀河群が

新たな跳躍宙域として浮上する。

---

【II. 作戦決定:しし座I跳躍調査計画《レム・アルニール計画》】

• 中央銀河連邦議会にて、しし座I銀河群への予備跳躍調査が正式決定。

• 調査部隊は以下の構成で派遣される。

機関 人員・編成

記録庁 歴史解析官6名、記録倫理官2名

跳躍庁 宙図解析官3名、跳躍導師1名

軍務局 レンズマン4名、サムライ小隊1個(42名)

外交局 通信分析官・初期接触官各1名

• 使用艦:汎用探査母艦ウロボロス・フレア級×2隻、支援艇8隻

• 目的:宙域構造の確認/知的文明の存在確認/記録の探索

---

【III. 宙域到達と調査開始(UE45001)】

• 跳躍網試験構築後、調査隊はしし座I銀河群外縁のリウ=ニス恒星系に

到達。

• 既存文明の存在は確認できず、多数の焦土化惑星・構造物の残骸を発

見。

• 惑星規模の記録破壊痕、通信網の焼失構造などから、「外来型軍事文

明による殲滅行動」の痕跡が明瞭に記録される。

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【IV. 三基幹艦隊の発見】

◆ 1. ギソウ基幹艦隊(Z-Ω-7)

• 宙域:銀河群中部の焦土宙域《モル=ダリス宙系》周辺

• 特徴:

• 高度な構造整備された艦隊配置

• 模倣された行政機構/秩序通信プロトコルを発信

• 旧文明の建築物を“保護”しつつ、自己流に再整備中

• 初期評価:秩序模倣型勢力。ただし、記録倫理とは根本的に異なる理

念による再構成であり、外見だけの擬態にすぎない。

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◆ 2. ビショク基幹艦隊(Z-Λ-2)

• 宙域:銀河群西部宙域《カマル=グレイ宙域》

• 特徴:

• 高頻度の跳躍痕と局地的爆撃の痕跡

• 探査艇への攻撃未遂(“跳躍波逆流による艦軌妨害”)を実施

• 周囲に破壊されたゼントラン艦の残骸が散在

• 初期評価:戦闘快楽主義勢力。倫理・記録・管理の概念を一切持た

ず、交渉不能。完全制圧の必要性が極めて高い。

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◆ 3. ケンゴ基幹艦隊(Z-Σ-4)

• 宙域:銀河群東部、静穏な恒星空間《テン=ガン宙域》

• 特徴:

• 明確な軌道演武形態の跳躍配置を維持

• 外部からの接触に対して“跳躍波形問答”という儀式的通信を返す

• 非交戦的ではあるが、艦隊が軍礼陣形を展開する様子が確認される

• 初期評価:武徳修練型勢力。侵略的ではないが、対話可能性は限定

的。儀式文化を重視した接触体制が必要。

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【V. 結論:三艦隊の存在としし座I銀河群の本質】

• かつての文明はゼントランの手により殲滅され、現在は三つの分裂基

幹艦隊が独自に覇権を争う廃墟宙域。

• 各艦隊はゼントラン系だが、思想・美学・社会構造が完全に異なって

おり、統一の見込みはない。

• すでに連邦記録庁は、しし座I銀河群の状態を**「秩序外宙域における

準軍事的反記録圏」**と公式定義。

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