フォルナクス銀河連邦の立場
◆ フォルナクス銀河連邦の立場
— 「秩序の器」「制度の要塞」
---
【I. 歴史的前提:戦火に焼かれた軍政銀河】
• フォルナクス銀河群は、大銀河分裂戦争中に最も激しく、最も長く抵
抗を受けた銀河群の一つであり、
スタクソン側の玉砕戦術により、記録の大半が喪失し、星系単位で焦
土化された戦場だった。
• 戦後、軍政による徹底した再建と秩序確保が進められたが、その“無機
質な制度化”こそがこの銀河群の再出発点となった。
• 銀河連邦昇格後も、**その社会文化・制度意識・市民気質には「秩序
重視」「無装飾主義」「制度への忠誠心」**が色濃く残っている。
---
【II. 政治的立場:制度安定派の中核】
項目 内容
評議会ブロック 「制度保守派」または「安定協調派」に属し、中央銀河
連邦・ペガススと強い連携を持つ。
主張傾向 拡張政策には賛成だが、強硬路線ではなく、「制度移植型秩序
拡張」を重視。
実務能力 行政・制度設計に関しては非常に優れ、中央評議会に高位官僚
を多数輩出。
銀河評議会の役割 技術・統治制度・軍事法に関する案件において、“実
務基準の提供者”として信頼される。
→ 理念よりも制度、理想よりも現実、秩序維持を最優先する“運用型国
家”
。
---
【III. 軍事的地位:連邦軍の後背基盤】
項目 内容
役割 西宙〜南宙域の軍事物流・跳躍網補給・戦略物資製造の要所。
艦隊規模 常備艦隊2個群、連邦直轄軍の第6補給方面隊と連携。戦闘よ
り支援を重視。
軍事思想 「破壊するより整える」軍事戦略を採用。前線ではなく、拠点
運用に特化。
→ 「前に出る軍ではなく、支える軍」。その思想は制度と軍の融合にも
表れている。
---
【IV. 社会・文化:公共秩序と制度美の社会】
特徴 内容
市民意識 公共秩序・定時運行・法順守に対する意識が極めて高く、逸脱
や特異性を嫌う傾向がある。
教育思想 「秩序と記録の共振」を掲げた標準教育。創造性より再現性を
重視。
建築・都市文化 装飾性より効率性。都市設計も直線・環状・区画整理に
基づく無駄のない機能美。
芸術文化 記録芸術やデータ建築など、情報整理や制度表現を目的とした
文化活動が多い。
例:「ズオカン記録塔演算詩」や「構造律音楽」など。
---
【V. 他銀河との比較】
銀河連邦 特徴 立場との違い
ペガスス 教育と記録の精神文化 フォルナクスはより制度・軍政に立
脚。感情より構造。
中央銀河 伝統と象徴による統治 フォルナクスは象徴性に乏しいが、実
務力では並ぶ。
うみへび座 前線重視・拠点軍政国家 フォルナクスは同じ軍政出身だ
が、すでに制度化完了。
→ 「感情より制度」「精神より秩序」という点で独自の重みを持つ。
---
【VI. 象徴的な言葉】
「秩序は希望ではない。だが希望を運ぶ器にはなれる。」
— 初代首都総督エリアス=フルメイン(UE37620演説)
「フォルナクスが好きだ、という者は少ないかもしれない。
だが、フォルナクスを失っていいと思う者は誰一人いない。」
— 評議会副宰相セルギス・エラディオ(UE38000)