表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
524/861

本土侵攻後期

◆ スタクソン本土侵攻作戦・後期

UE37590〜37620:「星系の死とともに文明も消えた」

---

【全体構図】

• 敵本拠星系群(4星系)はいずれも高度なダイソン球型メガストラク

チャーにより完全閉鎖・居住・防衛されている。

• この星系内に、最終的に残存したスタクソン人類:約0.5京人(5000兆

人)

• 戦闘は各星系の内殻構造・居住層・記録中枢・エネルギー炉核を標的

に、

連邦史上最大規模の侵攻作戦として展開された。

---

【主戦闘展開】

---

◉ 1. サルガッソ=カント星系:星核殲滅戦/指導中枢の崩壊

• ダイソン球内に、“思想中枢”と称される記録核群・AI命令系統・星核

炉制御施設が集中。

• 37600年以降、連邦の地中波動砲・対球殻穿孔爆弾が構造層を貫通。

• **37612年、中央制御層「ハイ・ドーム」へ突入。**記録官・指導官含

む総員が即時自爆、遺体も記録も一切残されず。

• 星核は不安定化し、「内部から恒星がむき出しになるように崩壊」。

恒星嵐が球殻全体を崩す。

---

◉ 2. ミラスト=レッド星系:工廠球の焼却と殉死軍団の玉砕

• 工廠層では最終機械軍団(自動戦車・誘導砲列・工兵群)が最後の物

理抵抗。

• スタクソン側約1.1京人(民兵含む)が球面内で持久戦を挑むが、

• 連邦側は超高熱中性子流・球殻融解弾頭・磁場反転爆撃を用い、星系

内の空間ごと焼却。

• 37616年、球殻が蒸発。居住区を含む大半が恒星風に晒され、完全消

失。

---

◉ 3. ユグス=ザナドア星系:市民蜂起・死の海戦

• 居住区最大の星系。少年・老年・女性兵による「記録群勇団」最後の

蜂起。

• 37603年、“全市街地を動かして敵を挟撃する”構造都市戦術が展開さ

れ、

連邦側歩兵師団5個が球内で殲滅される。

• 連邦は都市機能破壊・球内大気焼却・遮蔽力場遮断爆弾で対抗。

• 最終的に、球面構造が崩れ、スタクソン側人口約2.5京人が恒星暴露で

即死。

---

◉ 4. カリガリオ=ネクス星系:跳躍炉・記録塔の陥落/文明の死

• 中央跳躍炉と“記録の塔(情報遺産保管中枢)”が残存。

• スタクソン側は、最後の兵力(約0.5京人)をここに集中配備。

跳躍炉の**暴走装置(ミニビッグバン炉心)**による“共倒れ”を狙

う。

• 37619年、連邦特攻機動隊が突入、炉制御中枢を制圧するが、塔全体

が自壊プログラム発動

• 跳躍炉・記録塔ともに爆発・崩壊。全記録は回収不能。

---

【最終戦果・文明滅亡】

指標 結果

スタクソン側残存人口 0人(37620年、確認完了)

戦後捕虜 なし(37615年を最後に生存者確認ゼロ)

記録物 殆どが崩壊・焼却。ごく一部断片のみ瓦礫から抽出。真正性不明

星系 すべてのダイソン球が崩壊、恒星暴露 → 居住不能

---

【大銀河連邦側コメント】

「もはや、スタクソンは記録されない。」

― 統合艦隊中央記録庁・最終戦史巻末より

「これは勝利ではない。

敵を殲滅するために、我々は宇宙から恒星ごと引き剥がしたのだ。」

― 統合第3軍・戦後報告書

---

◆ 評価

• この後期戦により、スタクソンという文明は記録・言語・生存・星系

すべてが物理的に抹消された。

• 「記録文明が、記録されずに終わる」という最大の皮肉と象徴性がこ

こにある。

• 以後、連邦内ではこの戦いを指してこう呼ぶようになる:

星系空洞作戦オペレーション・クレイメア

――宇宙から文明を一つ、抜き取った日。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ