本土侵攻後期
◆ スタクソン本土侵攻作戦・後期
UE37590〜37620:「星系の死とともに文明も消えた」
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【全体構図】
• 敵本拠星系群(4星系)はいずれも高度なダイソン球型メガストラク
チャーにより完全閉鎖・居住・防衛されている。
• この星系内に、最終的に残存したスタクソン人類:約0.5京人(5000兆
人)
• 戦闘は各星系の内殻構造・居住層・記録中枢・エネルギー炉核を標的
に、
連邦史上最大規模の侵攻作戦として展開された。
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【主戦闘展開】
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◉ 1. サルガッソ=カント星系:星核殲滅戦/指導中枢の崩壊
• ダイソン球内に、“思想中枢”と称される記録核群・AI命令系統・星核
炉制御施設が集中。
• 37600年以降、連邦の地中波動砲・対球殻穿孔爆弾が構造層を貫通。
• **37612年、中央制御層「ハイ・ドーム」へ突入。**記録官・指導官含
む総員が即時自爆、遺体も記録も一切残されず。
• 星核は不安定化し、「内部から恒星がむき出しになるように崩壊」。
恒星嵐が球殻全体を崩す。
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◉ 2. ミラスト=レッド星系:工廠球の焼却と殉死軍団の玉砕
• 工廠層では最終機械軍団(自動戦車・誘導砲列・工兵群)が最後の物
理抵抗。
• スタクソン側約1.1京人(民兵含む)が球面内で持久戦を挑むが、
• 連邦側は超高熱中性子流・球殻融解弾頭・磁場反転爆撃を用い、星系
内の空間ごと焼却。
• 37616年、球殻が蒸発。居住区を含む大半が恒星風に晒され、完全消
失。
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◉ 3. ユグス=ザナドア星系:市民蜂起・死の海戦
• 居住区最大の星系。少年・老年・女性兵による「記録群勇団」最後の
蜂起。
• 37603年、“全市街地を動かして敵を挟撃する”構造都市戦術が展開さ
れ、
連邦側歩兵師団5個が球内で殲滅される。
• 連邦は都市機能破壊・球内大気焼却・遮蔽力場遮断爆弾で対抗。
• 最終的に、球面構造が崩れ、スタクソン側人口約2.5京人が恒星暴露で
即死。
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◉ 4. カリガリオ=ネクス星系:跳躍炉・記録塔の陥落/文明の死
• 中央跳躍炉と“記録の塔(情報遺産保管中枢)”が残存。
• スタクソン側は、最後の兵力(約0.5京人)をここに集中配備。
跳躍炉の**暴走装置(ミニビッグバン炉心)**による“共倒れ”を狙
う。
• 37619年、連邦特攻機動隊が突入、炉制御中枢を制圧するが、塔全体
が自壊プログラム発動
• 跳躍炉・記録塔ともに爆発・崩壊。全記録は回収不能。
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【最終戦果・文明滅亡】
指標 結果
スタクソン側残存人口 0人(37620年、確認完了)
戦後捕虜 なし(37615年を最後に生存者確認ゼロ)
記録物 殆どが崩壊・焼却。ごく一部断片のみ瓦礫から抽出。真正性不明
星系 すべてのダイソン球が崩壊、恒星暴露 → 居住不能
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【大銀河連邦側コメント】
「もはや、スタクソンは記録されない。」
― 統合艦隊中央記録庁・最終戦史巻末より
「これは勝利ではない。
敵を殲滅するために、我々は宇宙から恒星ごと引き剥がしたのだ。」
― 統合第3軍・戦後報告書
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◆ 評価
• この後期戦により、スタクソンという文明は記録・言語・生存・星系
すべてが物理的に抹消された。
• 「記録文明が、記録されずに終わる」という最大の皮肉と象徴性がこ
こにある。
• 以後、連邦内ではこの戦いを指してこう呼ぶようになる:
「星系空洞作戦」
――宇宙から文明を一つ、抜き取った日。




