表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
517/704

ヒュドラ戦役前半

◆ ヒュドラ戦役・前半戦記録(UE37000〜37125)

「血海に渡る跳躍」――銀河間侵攻の先鋒250年

---

【戦略概要】

• 戦域名:うみへび座銀河群戦域(ヒュドラ宙域)

• 作戦名:〈跳躍槍ルシファ・ランス作戦〉

• 主目標:

1. スタクソン防衛網の前縁銀河群を突破

2. 星系ごとの要塞・軌道網を制圧

3. 銀河間跳躍ルートの恒久支配

---

【序盤戦の構造(UE37000〜37070)】

◉ 跳躍侵攻と接触戦

• フォルナクス銀河群から多段式ラウムバーンを用い、連邦先遣艦隊が

うみへび座銀河群に進出。

• スタクソン側は「双星弧防衛線」を銀河南西部に構築済。要塞化され

た星系が防御要に。

• **初接触戦「イエグラス前哨戦(UE37004)」**で連邦艦隊は大規模地

雷網に突入、初戦から約70万隻を喪失。

◉ 空間制宙戦(UE37010〜37050)

• 連邦は「制宙優勢群(DE-Σ帯)」を展開。恒星間空間の安定跳躍制御

を確立。

• 軌道爆撃により、5星系の衛星網・通信塔群を制圧。

• 同時に、敵艦艇が要塞惑星に退避を開始。スタクソン側の機動艦戦力

は次第に封じ込められていく。

---

【中盤戦:星系降下戦(UE37050〜37125)】

◉ 降下戦の特徴

• 各星系に防衛ドーム・地殻要塞・大気改変装置を配備した「星域都市

型要塞」が集中。

• 連邦軍は軌道爆撃→降下ユニット分散投射→都市包囲戦という三段階

戦術を実施。

---

◆ 代表的な戦闘

【エルグ=ティウス降下戦(UE37058〜37070)】

• 防衛都市が7層構造(地下4/地上3)で、戦闘が星系全体に及ぶ。

• 降下兵団の損耗率38%、市街戦に約12年を要し、降伏者ゼロで敵軍玉

砕。

【カマリア星鎖戦(UE37081〜37100)】

• 軌道衛星群の密集宙域。連邦は砲撃戦で突破し降下を断行。

• 自動兵器群による“全天候包囲”により、第17連隊が全滅、残存者は記

録官2名のみ。

【ルク=アラハ総攻撃(UE37112〜37125)】

• 星系人口6000億の要塞惑星。地上・地下・軌道が三位一体で防衛。

• 連邦軍は最終的に粒子型都市破壊砲(ニュクリオ=デルタ)を使用

し、惑星南半球ごと殲滅。

• 戦後記録によれば、総死者数1兆4000億、うち98.5%が戦死・爆死・自

死。

---

【軍事・社会的評価(UE37125時点)】

項目 状況

制宙権 戦域中核域の約60%確保

降下成功星系 約80星系(うち要塞級31)

連邦側戦死者 約3.5京人(地上戦によるものが主)

スタクソン側戦死者 約12京人(玉砕比率が極端に高い)

市民の反応 「これは第二のフォルナクスか」との声多数/戦争疲弊の空

気が再び高まる

---

【戦術的転換点】

• 連邦軍は、従来の降下→占領戦術に限界を感じ、恒星間兵器の使用を

再検討し始める。

• スタクソンの戦術はもはや「防衛」ではなく、「破滅と引き換えに敵

を削る」という滅びの戦法へと移行。

• 軍内では、**「本土決戦に備えた戦訓の集積」**としてこの戦役を捉え

る空気が強まる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ