フォルナクス戦役中盤
◆ フォルナクス戦役・中盤(UE34800〜34950)
戦域の拡大と要塞惑星制圧戦――熾烈な地上戦争の150年
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【戦略的段階】
フェーズ4:惑星制圧戦争本格化(UE34800〜34950)
• 作戦名:〈鋼槍作戦
• 目的:要塞化されたスタクソン中枢惑星群を段階的に攻略し、連邦の
地上支配圏を確立する。
• 特徴:都市要塞・地下拠点・生物改造施設・地殻貫通砲などが集中す
る難攻宙域での長期戦
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【地上戦の全体構造】
◉ 主な戦場宙域:ヴォルラス宙帯/イソン断層宙域/ゼラニア環星群
主要惑星戦例:
惑星名 特徴 戦闘期間 結果
セクトゥム=アーク 惑星全体が巨大要塞都市/大気制御装置あり 37年
地下動力炉の破壊により制圧
イソン=ヴェク 地殻内地下拠点群/鉱山・工廠連結 21年 局地核投射に
より陥落/損耗甚大
ゼラニア=トリス 三層型浮遊都市構造/通信防御網完備 12年 反重力基
部を無人突撃艇で破壊
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【連邦軍の戦術進化】
• 降下前に〈軌道震盪掃射〉を実施し、敵通信・動力網を破壊してから
上陸。
• 要塞戦専用部隊「重突連隊」創設。
• 大気圏突入 → 地下砲門制圧 → 外周突破 →中枢掌握の流れを体系化。
• 「前進は1ミリあたり1万人の死」という実感をもとに、物量・損耗前
提の侵攻を確立。
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【敵の抵抗】
• スタクソン残存軍は都市部・鉱山帯・地下施設を拠点とし、徹底抗戦
戦術を展開。
• 惑星自爆装置・生物兵器・自己複製地雷網などを多数投入。
• 降伏せず、ほとんどが玉砕または籠城の末に殲滅される傾向。
「スタクソンは倒れながらも、死骸で道を塞ぐ」
― 第41重突連隊報告書より
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【人的・物的損耗】
項目 数値(概算)
連邦軍人員死傷 約9.2兆人(戦死・行方不明・戦傷含む)
航空・宇宙機損耗 約1億1200万機
陥落惑星数 約280(うち要塞級92)
制宙比率 約97%(星間移動・補給完全遮断達成)
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【戦場の描写例(短縮案)】
◉ セクトゥム=アーク最終突入戦(UE34922)
• 先行突入部隊が地下9層目で交戦。重力異常区域と爆圧地形により進軍
が難航。
• 連邦は陽子震動砲による局所爆破で突破口を開き、35年目にして中枢
コア陥落。
• 生存率は地上部隊でわずか12%。生存者全員に「灰色勲章」授与。
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【後方および本国社会】
• 大銀河連邦本国では、戦争経済が完全定着。都市部でも「供給制」や
「宇宙義勇年」が制度化。
• 各銀河群で「記録士官制」強化。戦場の記録・損耗統計・死者名簿の
厳格管理が行われる。
• ペガスス戦役に匹敵する戦死者数が現実化し、市民社会に“再び血に濡
れた勝利”の重圧が広がる。
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【戦略的到達点(UE34950時点)】
項目 状況
制圧済惑星 320星系(完全制圧230、限定支配90)
残存敵拠点 惑星規模:60前後/地下拠点:推定300超
次段階 掃討戦および星系連鎖制圧作戦へ移行準備中