ケートス戦役
【戦役記録】ケートス銀河戦線(UE23101〜
23180)
概要
項目|内容
戦域|ケートス銀河連邦(NGC253銀河群)全域
期間|UE23101年~23180年(約80年)
攻撃側|スタクソン=マフェイ=ボレアリス連合軍(以下「連合軍」)
防衛側|ケートス銀河連邦軍+中央銀河連邦/カネス連邦支援軍
死者数|約36.7京名(軍民合算)
特徴|電撃侵攻→分断→都市制圧→長期占領→全面反攻
第一段階:電撃侵攻(UE23101〜23110)
連合軍は、カネス戦線での戦略的敗北直後、約120万隻規模の機動艦隊
を再編成し、ケートス宙域への跳躍展開を実行。
開戦初週で、ケートス外縁の主要補給惑星6つを制圧。
特に「ラステン・オム宙域」では、軌道砲撃+降下部隊の連携により、
都市壊滅率89%、住民死亡率71%に達した。
電撃侵攻の鍵となったのは、連合軍による**“ラウム遮断衛星網”の布設
**。これにより大銀河連邦からの補給・増援が著しく遅延。
約3.1京名がこの時期に戦死または行方不明となった。
第二段階:分断と占領(UE23111〜23130)
連合軍はケートス銀河連邦全域に“占領線”を構築。星域単位で分断と占
拠を進め、全体の約70%を実質支配下に置く。
首都星「アトラン・ミィリス」は完全包囲されるが陥落せず。
スタクソン軍は、各星系に“秩序行政局”を設置し、徹底した検閲と強制
動員を行う。
連邦軍は“多宙域分散指揮体制”を導入。中小艦隊によるゲリラ宇宙戦術
/跳躍型反撃/自律機雷網構築を展開。
この間、人口密集宙域における連合軍の間引き制圧作戦により、推定
15.8京人が死亡または強制移送中に消失。
第三段階:都市戦・要塞惑星戦争(UE23131〜23155)
戦場は星間から星上へ。ケートス各地の主要惑星では、衛星要塞網・空
中防衛シールド・極軌道からの砲撃が交錯する地上戦へと移行。
要塞惑星「ユドラム=グラウス」では、地下100kmにわたる抗戦壕と重
力圧迫陣が構築され、戦闘が42年続く。
「ナコス宙域」では、大銀河連邦の新型“可動戦域艦”が初実戦投入。宇
宙空間を艦隊ごと変位させる移動戦場戦術を展開。
占領下の惑星では連合軍による報復掃討が日常化。スレヴァ星系では
1.9億人規模の市民が“構造秩序化処置”で抹消。
約9.2京人がこの期間に命を落とし、要塞防衛に参加した民間人口の2割
が戦死した。
第四段階:反攻と再制宙戦(UE23156〜23180)
連邦軍は、“3連邦合同統合艦隊機構(GCIF)”を組織。機動型恒星艦隊
/多軌道封鎖戦術/惑星間兵站制御網を武器に反撃を開始。
UE23160年、連合軍の主補給衛星“コル・ヴァルズ”が破壊され、連合の
支配力が崩壊し始める。
23165年には、“アトラン・ミィリス攻防戦”で中央第9艦隊が星系奪還に
成功。
スタクソンは全面撤退を始めるが、地雷原と追撃衛星を残し、撤退路上
で数千億単位の被害を出す。
この最終局面で8.6京人が死亡。
戦後も約0.6京名の行方不明者が記録上残り、“沈黙の戦域”と呼ばれる区
域が25ヶ所存在する。
戦争の総括(ケートス戦線)
項目|結果
死者数(軍民合算)|約36.7京人
支配率(最大)|ケートス領域の約74%が最大で連合軍の制圧下に
軍艦損失|双方合わせて累計艦艇損失数:約320万隻
防衛拠点損失|防衛型ラウムゲート:92基中58基喪失(再建率33%)
連合軍の敗因|長期占領下での補給線喪失、反攻の高度化、中央連邦の
反転支援
歴史的意義
ケートス戦役は、「スタクソン連合軍による侵略限界の露呈」と「連邦
軍の超宙域戦闘体系の完成」を示した決定的戦役。
惑星都市単位での全滅、宇宙港焦土作戦、民間施設の戦術拠点化などに
より、総力戦の新様式が成立。
戦後、ケートス連邦は銀河連邦軍の常設監視宙域となり、“銀河憲章特
別管理領”に一時指定された。