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綾瀬型巡洋艦

綾瀬型軽巡洋艦

設計背景と目的

1. コンセプト

• 英国のダイドー級軽巡洋艦を参考に、日本が設計した防空巡洋艦。

• 船団護衛や対空支援を目的に設計され、防空能力と指揮機能を重視。

2. 設計の特徴

• 防空能力の充実: 10cm連装高角砲を主武装に据え、敵航空機への対抗

手段を強化。

• 護衛艦隊の旗艦としての機能: 優れた通信・指揮装備を搭載し、船団防

衛の中核として活躍できる設計。

• 簡易設計: 戦時下での短期間建造を実現するため、構造を簡略化しつつ

防空性能を最大化。

性能諸元

• 基準排水量: 約6,000トン

• 全長: 約145m

• 全幅: 約14.5m

• 吃水: 約4.5m

• 主機: 艦本式タービン × 2基、ボイラー × 4基

• 出力: 約60,000馬力

• 速力: 約33ノット

• 航続距離: 7,500海里(18ノット巡航時)

武装

1. 主砲:

• 10cm連装高角砲 × 5基(計10門)

• 高角砲を主要武装として採用し、対空火力を最大化。

2. 魚雷発射管:

• 61cm4連装魚雷発射管 × 1基

• 護衛任務での対水上艦攻撃能力を保持。

3. 対空機銃:

• 初期装備: 25mm三連装機銃 × 12基(計36門)

• 戦中改装: 25mm三連装機銃を40mm連装機銃に変更、25mm単装機銃

を多数装備し対空火力を強化。

4. レーダー・火器管制:

• 射撃管制レーダーと早期警戒レーダーを搭載。

• 敵航空機や潜水艦の早期探知を実現。

建造と同型艦

1. 建造計画

完成。

• 最終的に8隻が建造された。

2. 同型艦一覧

綾瀬ネームシップ

• 水無瀬

• 音無瀬

• 初瀬

• 宮ヶ瀬

• 1943年から順次戦力化。簡易設計のため、1隻あたり約10~12ヶ月で

• 白瀬

• 百瀬

• 奥入瀬

運用と戦歴

1. 運用地域

• 地中海、大西洋での連合国輸送船団護衛、対潜作戦、防空任務に従

事。

• 防空巡洋艦として、護衛艦隊の旗艦や船団防衛の中核を担った。

2. 代表的な戦歴

• ロッテルダム・ハーグ上陸作戦(1945年)

• ドイツ軍占領下のオランダでの連合軍上陸作戦に参加。敵航空機の空

襲を撃退し、上陸部隊の安全を確保。

• 「綾瀬」と「水無瀬」が護衛任務で特に活躍し、敵機約20機を撃墜。

• 地中海での船団護衛(1943~1947年)

• イタリアや北アフリカへの補給路を守るため、輸送船団の護衛に従

事。

• ドイツ空軍の空襲を受けるも、防空火力で対応し、Uボートを複数撃

沈。

3. 戦中改装

• 防空能力向上のため、40mm連装機銃を増備。

• レーダーや通信装置を強化し、指揮能力を向上。

評価と影響

1. 戦術的評価

• 綾瀬型は防空巡洋艦として、特に敵航空機への対抗力で高い評価を受

けた。

• 優れた指揮機能と通信設備により、護衛艦隊の統率を円滑に行えた。

2. 戦後への影響

• 綾瀬型の設計思想は、戦後の日本海軍や日英同盟ブロックにおける防

空艦艇の基盤となった。

• 戦後の防空巡洋艦やミサイル搭載艦への進化に寄与。

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