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艦上攻撃機・艦上爆撃機開発小史

### **1. 初期の艦上攻撃機と艦上爆撃機**

#### **1.1 九二式艦上攻撃機**

- **採用年**: 1932年

- **概要**: 日本初の本格的艦上攻撃機。複葉設計で偵察・哨戒・弾着観

測が主な任務。

- **要目**:

- **全長**: 9.5m

- **全幅**: 13.5m

- **最大速度**: 218km/h

- **航続時間**: 4.5時間

- **搭載量**: 800kg(魚雷または爆弾)

- **運用実績**: 第一次日米戦争序盤での南洋諸島の哨戒任務や偵察活動

に活躍。

---

#### **1.2 九四式艦上爆撃機**

- **採用年**: 1934年

- **概要**: 日本海軍初の艦上爆撃機。複葉機ながら急降下爆撃が可能。

- **要目**:

- **全長**: 9.4m

- **全幅**: 11.37m

- **最大速度**: 281km/h

- **航続力**: 1,200km

- **搭載量**: 最大250kg(爆弾1発)

- **運用実績**: 第一次日米戦争序盤での南洋諸島の哨戒任務や偵察活動

に活躍。

---

#### **1.3 九六式艦上攻撃機**

- **採用年**: 1936年

- **概要**: 九二式の後継機として開発された羽布張り複葉固定脚機。

- **要目**:

- **全長**: 10.15m

- **全幅**: 15.0m

- **最大速度**: 277km/h

- **航続力**: 1,574km

- **搭載量**: 最大800kg(魚雷1本または爆弾)

- **運用実績**: **ハワイ沖海戦(1936年)**で、九六式艦爆と連携し戦

艦「アリゾナ」を撃沈。

---

#### **1.4 九六式艦上爆撃機**

- **採用年**: 1936年

- **概要**: 九四式の後継機で、羽布張り複葉固定脚機。急降下爆撃能力

を持つ。

- **要目**:

- **全長**: 9.4m

- **全幅**: 11.4m

- **最大速度**: 309km/h

- **航続力**: 1,330km

- **搭載量**: 最大250kg(爆弾1発)

- **運用実績**: 第一次日米戦争での艦艇攻撃や対地支援に活躍。

---

#### **1.4 九七式艦上攻撃機**

- **採用年**: 1937年

- **概要**: 日本海軍としては初の全金属製の低翼単葉機かつ国産単発機

初の引込脚を採用。

- **要目**:

- **全長**: 10.3m

- **全幅**: 15.518m

- **最大速度**: 377.8km/h

- **航続力**: 1,993km(過荷)

- **搭載量**: 最大800kg(魚雷1本または爆弾)

- **運用実績**: 第二次世界大戦海戦時の主力艦攻。キール・ヴィルヘル

ムスハーフェン攻撃や地中海などでの対艦・対地攻撃に活躍。「天山」

が主力になった後も海防空母の搭載機として海上護衛任務で長く使われ

た。

---

### **2. 九九式艦上爆撃機**

- **採用年**: 1939年

- **概要**: 九六式艦爆の後継機として開発された単葉艦爆。急降下爆撃

能力が向上。

- **要目**:

- **全長**: 10.185m

- **全幅**: 14.36m

- **最大速度**: 381.5km/h

- **航続力**: 1,472km

- **搭載量**: 最大250kg(爆弾1発)

- **運用実績**: 第二次世界大戦海戦時の主力艦爆。キール・ヴィルヘル

ムスハーフェン攻撃や地中海などでの対艦・対地攻撃に活躍。「彗星」

が主力になった後も海防空母の搭載機として海上護衛任務で長く使われ

た。

---

### **3. 彗星艦上爆撃機**

- **採用年**: 1942年

- **概要**: 九九式艦爆の後継機で、高速性能を強化。

-ロールス・ロイス・マーリンエンジンのライセンス型「カシマ」を採

用。

- **要目**:

- **全長**: 10.22m

- **全幅**: 11.5m

- **最大速度**: 575km/h

- **航続力**: 2,000km

- **搭載量**: 最大500kg(爆弾1発)

- 高速性を活かし偵察任務でも活躍した。

- **運用実績**:

1. **TI作戦(1944年)**: ドイツ戦艦ティルピッツの撃沈に成功

2. **ロッテルダム・ニース上陸作戦(1944年)**: 対地精密爆撃により

上陸部隊支援を実施。

3. **ドイツ本土空襲(1945年)**: 空母部隊による沿岸部への空爆作戦

で活躍。

---

### **3. 天山艦上攻撃機**

- **採用年**: 1942年

- **概要**: 九七式艦攻の後継機。

- **要目**:

- **全長**: 10.865m

- **全幅**: 14.894m

- **最大速度**: 481.5km/h

- **航続力**:3,045km(過荷重)

- **搭載量**: 最大800kg(魚雷1本または爆弾)

- **運用実績**:

1. **TI作戦(1944年)**: ドイツ戦艦ティルピッツの撃沈に成功

2. **ロッテルダム・ニース上陸作戦(1944年)**: 上陸部隊支援を実

施。

3. **ドイツ本土空襲(1945年)**: 空母部隊による沿岸部への空爆作戦

で活躍。

4. 「流星」登場後も空母機動部隊の対潜哨戒任務などに活躍。

---

### **4. 流星艦上攻撃機**

- **採用年**: 1944年

- **概要**: 艦上攻撃機と艦上爆撃機を統一、柔軟な運用を可能とした。

改良型の「流星改」は第二次日米戦争開戦時の主力であり、「輝星」登

場後も補助的任務で長く活躍した。

- **要目(11型: 誉エンジン搭載型)**:

- **全長**: 11.49m

- **全幅**: 14.4m

- **最大速度**: 542.6km/h

- **航続力**: 3,037km(過荷重)

- **搭載量**: 魚雷1本または爆弾800kg

- **要目(22型: 土星エンジン搭載型)**:

- **エンジン**: 三菱「土星(ハ-43)」空冷星型エンジン(2,500馬

力)

- **最大速度**: 572km/h

- **航続力**: 2,400km(過荷重)

- **要目(33型「流星改」: ターボプロップ搭載型)**:

- **エンジン**: 3,720馬力

- **最大速度**: 632km/h

- **航続力**: 2,750km(過荷重)

- **搭載量**: ⿂雷1本または2,500kgまでの爆弾等を翼下10・胴体下1のハー

ドポイントに搭載可能

---

### **5. 輝星艦上攻撃機**

- **採用年**: 1951年

- **概要**: 日本初のジェット艦攻で、第二次日米戦争中盤から主力に。

改良型の「輝星改」は日本海軍初の核兵器運用可能機となった。

- **要目**:

- **全長**: 13.5m

- **全幅**: 15.2m

- **最大速度**: 900km/h(亜音速)

- **航続力**: 2,800km(過荷重)

- **搭載量**: 対艦誘導弾2発または3,200kgまでの爆弾等を翼下10・胴体下1のハー

ドポイントに搭載可能

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