表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/861

高角砲小史

日本海軍の高角砲の進化と運用

1. 一〇年式12cm高角砲

概要

• 採用年: 1922年(大正11年)

• 特徴:

• 45口径設計で、射程と高射高度は平凡ながら、生産性と信頼性に優れ

た初期型高角砲。

• 大量生産が可能で、小型艦艇や陸上砲として戦争末期まで活用され

た。

開発背景

• 航空機の脅威の拡大:

航空機が戦場での重要性を増していた時期に、艦艇防空用の初期型高角

砲として設計された。

• 生産性重視の設計:

技術的には控えめだが、大量生産が可能で運用の信頼性が高かった。

実戦運用

• 艦艇:

• 海防艦や哨戒艇などの小型艦艇に搭載され、船団護衛任務で使用。

• 例: 海防艦「天草」が輸送船団を護衛し、敵航空機を撃退。

• 陸上砲:

• 沿岸砲台や都市防空用として、対空および対艦戦闘で活用。

2. 八九式12.7cm高角砲

概要

• 採用年: 1932年(昭和7年)

• 特徴:

• 40口径設計で、昭和初期の主力高角砲。

• 駆逐艦の主砲および巡洋艦・戦艦の副砲としても採用され、多用途性

を持つ。

• 陸軍でも一部仕様を変更して採用、各地で実戦参加。一部は対戦車戦

闘も行い、一撃で重戦車を破壊するなどの活躍を見せた。

開発背景

• 多用途設計:

高角砲としての防空能力を重視しつつ、駆逐艦主砲としての対艦戦闘能

力も併せ持つ設計が求められた。

• 初の標準型高角砲:

技術基盤を整備することで、量産と運用の効率化が図られた。

実戦運用

• 艦艇:

• 駆逐艦「朝潮型」「陽炎型」の標準主砲。

• 巡洋艦や戦艦の副砲としても採用され、大規模な艦隊戦でも重要な役

割を担った。

• 陸上砲:

• 港湾部や防空拠点で使用され、対空・対艦攻撃の両面で活躍。

他国との比較

劣る。

• 米国の5インチ砲(127mm)に性能が近いが、発射速度と射程でやや

• 英国のQF 4.7インチ砲(120mm)に近い性能を持つ。

3. 九八式10cm高角砲

概要

• 採用年: 1938年(昭和13年)

• 特徴:

• 65口径の長砲身設計で、射程・高射高度・発射速度が大幅に向上。

• 防空巡洋艦や秋月型駆逐艦に搭載され、艦隊防空の主力火器となる。

• 陸軍でも一部仕様を変更して採用、各地で実戦参加。第二次世界大戦

時には砲戦車への搭載も行われ、貴重な対戦車戦力としても活躍、七式

戦車の主砲にも採用された。

開発背景

• 航空機性能の向上への対応:

高高度を飛行する重爆撃機や、高速で接近する航空機に対応するために

開発。

• 技術的進化:

後座機構や発射速度を改良し、65口径の優れた射程を持つ。

実戦運用

• 艦艇:

• 陸上砲:

• 戦車砲:

撃破。

• 秋月型駆逐艦で初採用され、防空巡洋艦「大淀」では12基搭載。

• 防空砲台として使用され、特に都市部や港湾防衛に効果を発揮。

• 三式砲戦車・七式戦車の主砲に転用され、高い貫徹力で敵装甲車両を

4. 五式12.7cm高角砲

概要

• 採用年: 1945年(昭和20年)

• 特徴:

• 60口径設計で、射程・威力・発射速度がさらに向上。

• レーダー連動型射撃管制装置を標準搭載し、精密射撃が可能。

• 陸軍でも一部仕様を変更して採用、第二次日米戦争では各地で実戦参

加。特に千島攻防戦での一連の北海道空襲では主力高射砲として活躍。

七式砲戦車、六一式戦車の主砲としても採用された。

開発背景

• レーダー技術の進化:

最新の射撃管制システムと連動することで、夜間や悪天候時の防空能力

を大幅に強化。

実戦運用

• 艦艇:

• 陸上砲:

• 各地の防空拠点で活躍。

• 戦車砲:

• 揖斐型防空巡洋艦で初採用され、その後多くの艦艇に搭載。

• 七式砲戦車・六一式戦車の主砲に改造され、対戦車戦闘や支援砲撃で

多用途性を発揮。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ