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日米戦争

## **日米戦争(1935年~1937年)の詳細** ※1

### **1. 開戦の背景**

#### **(1) 満州事変と極東での対立**

- 英国が満州事変を起こし、満州を支配下に置いたこ

とで極東での英日の影響力が急拡大。

- 米国は中華民国との経済権益を失い、フィリピンや

グアムを通じて勢力を維持しようとするが、英日との

緊張が高まる。

#### **(2) 経済的な摩擦**

- 米国が日本に対して鉄鋼や石油の輸出制限を課し、

日本経済に圧力をかける。

- 日本は米国の経済的封鎖を「帝国の生命線を脅かす

行為」とみなし、反発を強める。

#### **(3) フィリピン独立問題**

- 日本がフィリピン独立派を支援し、反米感情を煽

る。

- 米国がこれを「日本による内政干渉」と非難し、

フィリピンに軍を増派。

#### **(4) グアム沖事件**

- グアム付近で日本海軍と米艦艇が衝突し、双方に死

傷者が出る。

- この事件をきっかけに米国が日本に宣戦布告し、日

米戦争が勃発。

---

### **2. 戦争の初期段階(1935年)**

#### **(1) フィリピン戦線**

- **日本の攻勢**

- 日本軍がフィリピンに侵攻し、マニラを迅速に制

圧。

- フィリピン独立派が日本軍を支援し、米軍守備隊の

撤退を余儀なくされる。

- **米軍の反撃**

- 米国がフィリピンに増援を送り込むが、日本の制海

権掌握により補給路が遮断される。

#### **(2) グアム戦線**

- **日本の占領**

- 日本海軍が航空攻撃と上陸作戦を実施し、グアムを

占領。

- 米国は反撃を試みるが、八八艦隊による制海権の掌

握により失敗。

#### **(3) 太平洋全域での小規模戦闘**

- 日本の潜水艦隊が米国の補給船団を攻撃し、太平洋

での米軍の作戦行動を大きく制約。

---

### **3. 中盤の展開(1936年)**

### **マリアナ沖海戦の詳細**

#### **1. 戦場の背景**

- **⽶側の⽬標**

⽶太平洋艦隊は、フィリピンへの救援ルート確保と⽇本本⼟への圧迫を⽬的

に、マリアナ諸島の奪還を計画。

艦隊は主⼒艦隊(コロラド型・サウスダコタ型戦艦を中核)と偵察艦隊(レ

キシントン型巡洋戦艦中⼼)に分かれ、慎重な進攻作戦を展開。

- **⽇本側の防衛意図**

⽇本海軍はマリアナを「絶対防衛ライン」として位置付け、あらゆる⼿段を

講じて⽶艦隊を阻⽌することを決定。第1艦隊(主⼒艦隊)、第2艦隊(⾼速

艦隊)、第3艦隊(追撃艦隊)を動員し、迎撃態勢を整える。

---

#### **2. 第2艦隊による前哨戦(夜戦)**

- **偵察と索敵**

第2艦隊(富⼠型・天城型を含む⾼速艦隊)は、⽶偵察艦隊を索敵・撃破す

る任務を帯び、夜戦に突⼊。艦載機による照明弾投下と偵察活動を通じて、敵

艦隊の位置を把握する。

- **戦闘経過**

1. **接敵**

⽶偵察艦隊が第2艦隊の進出を察知し、迎撃を試みるも、⽇本側の先制攻撃

を受ける。天城型巡洋戦艦の主砲弾がレキシントン型巡洋戦艦に命中し、艦隊

に混乱をもたらす。

2. **照明弾の効果**

照明弾の効果で視界が確保され、⽶艦隊は防御態勢に移るが、富⼠型巡洋

戦艦が敵旗艦を砲撃し沈める。⽶艦隊の指揮系統が崩壊する。

3. **戦果と損失**

⽇本側は⽶偵察艦隊をほぼ壊滅させるも、夜戦の混乱で⾚城が集中砲⽕を

受け沈没。

---

#### **3. 第1艦隊と⽶主⼒艦隊の決戦(昼間戦闘)**

- **序盤: ⻑距離砲撃戦**

1. ⽶主⼒艦隊(コロラド型・サウスダコタ型)がマリアナ近海に接近。

⽇本の第1艦隊(紀伊型・⼟佐型・⻑⾨型)は、艦載機による弾着観測で砲

撃の精度を向上させ、敵艦隊に先制攻撃を加える。

2. ⽶艦隊は応戦するも、砲撃の精度で劣り、⽇本側に押される。⽇本艦隊は

加賀が損傷を受けつつも、コロラド型1隻を撃沈。

- **中盤: 接近戦**

1. ⽶艦隊は反撃を試みるべく接近戦に持ち込むが、⽇本の艦載機が⽶艦の集

中砲⽕を妨害。

2. ⾶翔の艦載機が弾着観測を継続し、⽇本側戦艦が敵旗艦を撃破。

3. しかし、加賀が複数の砲撃を受けて爆沈。艦隊は⼀時混乱するも、紀伊型

が敵艦隊を押し返す。

- **終盤: ⽶艦隊の撤退**

1. ⽶艦隊は指揮系統が崩壊し、南⻄⽅向へ撤退を開始。⽇本艦隊は戦果を追

撃でさらに拡⼤する準備を進める。

---

#### **4. 第3艦隊による追撃戦**

- **撤退する⽶艦隊への追撃**

第3艦隊(⾦剛型・扶桑型・⼭城型)が⽶艦隊の進路を遮断。逃⾛する⽶艦

隊は応戦しつつ撤退を試みるが、⽇本艦隊の集中砲⽕により壊滅的打撃を受け

る。

- **⽇本側の損失**

扶桑と⼭城が⽶艦隊の反撃で撃沈されるも、⽶艦隊の残存戦⼒をほぼ殲滅。

---

#### **5. 戦闘後の影響**

- **⽇本側の勝利**

- ⽶太平洋艦隊の主⼒を撃滅し、フィリピンへの救援ルートを完全に遮断。

- マリアナ諸島の防衛を確⽴し、太平洋戦争の主導権を⼀時的に握る。

- **⽶側の対応**

- ⽶国では敗北の衝撃が広がり、戦争⽀持派と孤⽴主義派の対⽴が激化。

- 戦争継続のために新型艦艇の建造と、航空戦⼒を強化する⻑期計画を発

動。

- **戦略的余波**

- ⽇本側は勝利の代償として主⼒艦4隻(⾚城、加賀、扶桑、⼭城)を失い、

海軍⼒の再編を迫られる。

- ⽶国は戦局を挽回するため、次の反攻作戦の準備を進める。

---

### **ハワイ侵攻作戦**

#### **1. 戦場の背景**

- **⽶太平洋艦隊の状況**

- マリアナ沖海戦で主⼒を喪失した⽶太平洋艦隊は、戦⼒を再構築するため

に⼤⻄洋艦隊からの戦艦回航を急ぐ。

- 配備されたネバダ型(2隻)、ペンシルバニア型(2隻)、ニューメキシコ

型(3隻)、テネシー型(2隻)がハワイに展開し、侵攻してくる⽇本艦隊に

備える。

- **⽇本海軍の状況**

- ⽇本はマリアナ沖海戦での勝利を受け、ハワイ侵攻を計画。上陸部隊を護

衛する第3艦隊を囮に使⽤し、第1艦隊(紀伊型・⻑⾨型・⼟佐を中⼼)と第2

艦隊(天城型・富⼠型を中⼼)による挟撃で⽶艦隊を殲滅する作戦を⽴案。

- **戦略⽬標**

- ⽶艦隊の残存戦⼒を撃破し、ハワイを占領。⽶国の太平洋戦略を崩壊さ

せ、短期決戦で講和に持ち込む。

---

#### **2. 作戦の流れ**

##### **2.1. 囮作戦の開始**

- 第3艦隊(⾦剛型・伊勢型を中⼼)が上陸船団を護衛しながら真珠湾付近に

接近。

⽶艦隊はこれを主⼒と誤認し、迎撃に向かう。

- **⽶側の動き**

⽶艦隊はハワイ近海に展開し、全戦⼒を囮の第3艦隊に向けて動員。艦隊同

⼠の接触が発⽣し、砲撃戦が始まる。

##### **2.2. 主⼒艦隊の挟撃**

- **第1艦隊の攻撃**

紀伊型・⻑⾨型・⼟佐を中核とする第1艦隊が⽶艦隊の進路を遮断し、⻑距

離砲撃を開始。

⽇本艦隊の弾着観測機が命中精度を⾼め、⽶艦隊に⼤損害を与える。

- **第2艦隊の側⾯攻撃**

天城型・富⼠型を中核とする第2艦隊が側⾯から奇襲を仕掛け、⽶艦隊の陣

形を崩壊させる。

##### **2.3. ⽶艦隊の壊滅**

- **戦闘の終局**

- ⽶艦隊は挟撃の効果により壊滅状態に陥り、ネバダ型2隻とペンシルバニア

型1隻が沈没。

- 残存艦も沈没または⼤破し、艦隊としての機能を失う。

- **⽇本側の損害**

- ⽐叡・霧島が集中砲⽕を受けて撃沈されるが、その他の艦はほぼ無傷。

---

#### **3. ⽇本のハワイ侵攻**

##### **3.1. 艦砲射撃**

- 主⼒戦艦(紀伊型・⻑⾨型・⼟佐)を中⼼とする艦隊が真珠湾とオアフ島の

軍事施設に対し艦砲射撃を実施。

- 港湾施設、航空基地、燃料貯蔵施設を壊滅させ、地上の⽶軍部隊の⼠気と

能⼒を低下させる。

##### **3.2. 上陸作戦**

- **初動**

- 上陸船団がハワイ島とオアフ島に向けて展開。陸戦隊が上陸し、真珠湾の

防衛ラインを突破。

- **⽶陸軍の抵抗**

- ⽀援を失った⽶軍守備隊が頑強に抵抗するが、⽇本陸戦隊の圧⼒により次

第に後退。

- **島々の占領**

- ハワイ島、オアフ島、カウアイ島など主要島々を制圧。残存する⽶軍部隊

は降伏または壊滅。

---

#### **4. 戦闘後の影響**

##### **4.1. ⽇本の勝利**

- ハワイ諸島の占領に成功し,太平洋の制海権を事実上掌握。

- ⽶本⼟からの補給を遮断し,南⽅戦線の安定化を実現。

##### **4.2. ⽶国の対応**

- **戦略的損失**

- ⽶国は太平洋戦略の中⼼拠点を失い、残存艦隊もほぼ壊滅状態。

- ハワイ奪還の準備を進めるため、本⼟での造船計画を加速。

- **国内影響**

- ハワイの喪失により、⽶国⺠の戦意が⼀時低下。ただし、この敗北が総⼒

戦体制の強化を促進。

##### **4.3. ⽇本の課題**

- 勝利の代償として,⽐叡・霧島の喪失に加え,燃料・弾薬の消耗が激しい状況

に。

- ハワイ占領後の補給線維持が新たな課題として浮上。

---

## **1. 停戦交渉の背景**

### **1.1. ⽶国の状況**

- **戦争継続の限界**

- マリアナ沖海戦での⼤敗北、さらに続くハワイでの敗北により、⽶国は太

平洋戦争の継続が困難に。

- 主⼒艦隊を失った⽶国は、新型艦艇の建造や航空戦⼒強化に時間が必要と

なり、短期的な反攻が不可能な状況。

- 孤⽴主義勢⼒が「欧州や⼤⻄洋を優先すべき」と主張を強め、政界で影響

⼒を拡⼤。

- **国内の動揺**

- 戦争継続派(介⼊主義者)は「ハワイを奪還すべき」と訴えるが、敗北の

連続により国⺠の戦意は低下。

- 戦争⽀持派の影響⼒が低下し、停戦交渉が現実的な選択肢として浮上。

---

### **1.2. ⽇本の状況**

- **マリアナ沖海戦後の停戦打診**

- マリアナ沖海戦で⽇本が勝利し、⽶国の主⼒艦隊を撃破した後、速やかに

停戦を打診。

- 提案内容:

1. ハワイの⾮武装化。

2. フィリピンの独⽴承認。

3. 満州や南洋諸島での⽇本の権益確保。

4. 太平洋諸島の緩衝地帯化。

- **⽶国の拒否**

- ⽶国は、停戦が「敗北の認識」となることを懸念し拒否。これにより、⽇

本は最終的にハワイ侵攻を決断。

- **戦略的勝利の余波**

- ハワイ占領後、⽇本は太平洋での優位を確⽴するが、南⽅資源地帯からの

補給に限界が⾒え始める。

- 英国との同盟関係を維持しつつ、「有利な終結」を⽬指し、戦争を⻑引か

せないための停戦を模索。

---

### **1.3. 英国の⽴場**

- **調停役としての⾏動**

- 英国は⽇英同盟の維持と⾃国の植⺠地安定を⽬的に、⽇本を⽀援しつつ、

⽶国に戦争終結を促す。

- ⽶国内の孤⽴主義勢⼒を⽀援し、⽶国を停戦交渉に引き込むため、⼤⻄洋

に艦隊を集結させて圧⼒をかける。

- **国際的な圧⼒**

- 欧州諸国フランスやドイツと協調し、太平洋戦争の早期終結がアジ

ア・欧州双⽅の安定に必要であると主張。

- ⾃国の植⺠地への波及を防ぐため、戦争収束を図る。

---

## **2. 停戦交渉のきっかけ**

### **2.1. 英国による仲介の提案**

- 英国⾸相が,⽇英同盟を背景に⽇⽶間の停戦交渉を仲介する意向を表明。

- **⽶国への説得**

- 英国は、「太平洋戦争の⻑期化は⽶国の経済的・軍事的負担を増⼤させ、

⼤⻄洋防衛を危うくする」と強調。

- 孤⽴主義勢⼒を⽀援し、⽶国に停戦受け⼊れを促す。

- **⽇本への説得**

- 英国は、「現時点で停戦すれば、満州利権や南⽅資源地帯の現状維持が保

証される」と説得し、外交的勝利の確保を提案。

---

### **2.2. 停戦案の概要**

英国が⽇⽶双⽅に提案した停戦案:

1. **ハワイの地位調整**

- ハワイ諸島を⾮武装化し、⽶国への主権を形式的に残す⼀⽅、⽇本の占領

下での限定的⾃治を許容。

2. **南⽅資源地帯の現状維持**

- ⽇本は英仏領東南アジアへの進出を控える代わりに、現状の資源確保を認

められる。

3. **太平洋の軍事緩衝地帯**

- 太平洋諸島の⼀部を緩衝地帯として⾮軍事化。

---

### **2.3. ⽶国内の動き**

- **孤⽴主義者の⽀援**

- 英国が⽶議会内の孤⽴主義勢⼒と連携し、停戦交渉への⽀持を拡⼤。

- 「ハワイの戦略的価値は限定的であり、欧州優先の外交が⽶国の利益にな

る」と主張。

- **政界の転換**

- ⽶⼤統領は政界や国⺠の圧⼒を受け、停戦交渉を検討。英国の仲介案を受

け⼊れる準備を進める。

---

## **3. 停戦交渉の開始**

### **3.1. 場所と形式**

- 停戦交渉は,英国の提案によりスイス・ジュネーブで開催。

- 中⽴国スイスが会談場所として選ばれ,交渉の公平性を担保。

- ⽇⽶双⽅が代表団を派遣し,英国の外交官が仲介役を務める。

---

### **3.2. 交渉の主な議題**

1. **ハワイの地位**

- ⽇本の占領下での⾃治をどの程度認めるか。

- ⽶国への主権の形式的承認を維持する⽅法。

2. **軍事的緩衝地帯の設置**

- 太平洋諸島の⼀部を⾮軍事化する範囲と詳細。

3. **戦争責任と賠償問題**

- 戦争責任をどの程度追及するか、賠償⾦の有無。

---

## **4. 停戦交渉の進展と緊張**

### **4.1. ⽇⽶間の対⽴点**

- **ハワイの扱い**

- ⽶国:ハワイ諸島の主権回復を要求。

- ⽇本:ハワイを「軍事的緩衝地帯」として占領維持を主張。

- **軍事削減**

- ⽶国は⽇本の軍備削減を要求するが、⽇本は太平洋防衛を理由に拒否。

---

### **4.2. 停戦の成⽴**

- 1937年後半、⽇⽶間で停戦協定が調印され、戦争が終結。

- ⽇本が太平洋全域での影響⼒を確⽴し,⽇英同盟の威信がさらに⾼まる。

---

### **6. 戦争後の影響**

#### **(1) 日本の地位向上**

- 太平洋での制海権を掌握し、大東亜共栄圏を実質的

に完成。

- ハワイを拠点に米国への圧力を継続的に行使。

#### **(2) 米国の変化**

- 米国が内政再建に注力し、軍備増強を急ぐ。

- 戦争の敗北が孤立主義をさらに強化し、欧州やアジ

アでの関与を減少。

#### **(3) 英国とロマノフ公国の役割**

- 英国が極東での影響力を維持し、満州やロマノフ公

国との協力を強化。

- ロマノフ公国が日本や英国と連携しつつ、極東での

経済的地位を拡大。


※1:航空機が発展する前に⼤規模艦隊決戦のある戦争がしたかったから。

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