ヴァンツァー
# **MW-16「士魂」— 日本初の実用戦闘ヴァンツァー**
## **1. 開発経緯**
### **(1) 日本のヴァンツァー開発の背景**
- レイバー技術の発展を受け、軍用レイバーを発展させた戦闘ヴァン
ツァーの開発が開始。
- MULS-P規格が制定され、日本でもこれに準拠した機体の開発が進
む。
- 日本陸軍は「高機動・隠密戦闘・都市戦・ゲリラ戦に適した機体」を
要求。
- 三菱重工が開発を担当し、MW-16「士魂」が誕生(開発コード:
JXW-16)。
### **(2) 開発目標と設計思想**
- 機動力・隠密性・戦術柔軟性を重視。
- 市街戦・森林戦・夜間戦闘での運用を想定。
- 単独行動や少数精鋭部隊での運用が可能。
- ヴァンツァーとしては比較的軽量な設計(中量級)。
## **2. 要目(仕様)**
| **項目** | **MW-16「士魂」** |
|----------|----------------|
| **分類** | 中量級ヴァンツァー |
| **全高** | 6.2m |
| **重量** | 23t |
| **駆動系** | 半永久機関(バッテリー・ジェネレーター・エンジン併
用) |
| **最大速度** | 80km/h(歩行時)、180km/h(ローラーダッシュ時) |
| **航続距離** | 1,200km(追加燃料タンク使用時) |
| **武装(標準装備)** | 105mmリニアライフル、20mmガトリング砲、
携行式対戦車ミサイル |
| **武装(換装可能)** | 武器腕モジュール(火力強化型、電子戦型、近
接格闘型) |
| **防御装備** | 複合装甲(高硬度セラミック+自己修復ポリマー) |
| **追加機能** | ステルス塗装、光学迷彩(短時間使用可)、電子戦シス
テム |
## **3. MULS-P規格による特長**
- 機体の胴体・腕部・脚部・COM(制御系)を分割・規格化し、メー
カー問わず互換性を確保。
- メンテナンスの容易さ、戦場での修理・換装の迅速化。
- 脚部換装により、2足歩行・4足歩行・クローラー・車両形態などへの
適応が可能。
- ローラーダッシュによる高速機動を実現。
- 非常時にはブロック化されたコクピットが射出される設計。
## **4. 戦術運用法**
### **(1) 市街戦での運用**
- 建物の影を利用し、ステルス機能を活用した待ち伏せ戦術。
- 「ヒット・アンド・アウェイ」戦法で敵を攪乱。
- ヴァンツァーの高さを活かし、高層ビルの壁面や屋上を活用。
### **(2) 森林・湖水地帯での運用**
- 樹木の間を利用したカバー戦術。
- 水中潜行機能(短時間)があり、湿地・湖沼地帯で奇襲を仕掛ける。
- 軽量化により、傾斜地・岩場での機動性を確保。
### **(3) ゲリラ戦での活用**
- 夜間や悪天候時の隠密行動が可能。
- 独立した小隊単位での作戦行動に適応。
- 敵の補給線・通信施設・司令部を襲撃。
## **5. 独波戦争での活躍**
### **(1) 2021年:ワルシャワ防衛戦**
- ポーランド軍に供与されたMW-16が都市防衛の主力となる。
- 独墺連邦軍の戦車・装甲車部隊に対し、ゲリラ戦を展開。
- ビルの屋上や地下からの奇襲攻撃で、独墺連邦軍の進軍を阻止。
### **(2) 2022年:カルパティア山岳戦**
- 山岳地帯での奇襲作戦に活用される。
- ローラーダッシュを活かし、機動戦を展開。
- 独墺連邦軍の重装甲車両を無力化し、戦線を膠着させる。
### **(3) 2022年:クラクフ奪還戦**
- ポーランド軍の反攻作戦で中心的な役割を果たす。
- 電子戦型「士魂」が独墺連邦軍の通信網を妨害。
- 火力強化型「士魂」が市街戦で歩兵支援を担当し、戦局を有利に導
く。
## **6. 戦後の影響と発展**
### **(1) MW-16の戦術的評価**
- 独波戦争を通じて、ヴァンツァーが戦場に適応できることを証明。
- 機動力・隠密性の高さから、都市戦・ゲリラ戦での有用性が確立。
- 戦車との連携ではなく、独立したヴァンツァー部隊運用が有効と判
明。
### **(2) MW-16の発展と後継機開発**
- 独波戦争のデータをもとに改良型「MW-17」「MW-18」が開発され
る。
- ESTO各国でもMW-16を基にした国産ヴァンツァーの開発が進む。
- 戦後、PKF部隊が「士魂」を用いた治安維持活動を実施。




