資料集2
資料集その2です。
マンガのシナリオになります。
企画進行しているものではなく、企画倒れになっています。
コミカライズできる確率はこの上なく低いです。あしからず。
四コママンガで企画していた当時のシナリオが出てきましたので掲載します。
d-ty シナリオ
■大まかな流れ
・雪合戦をしよう
・雪合戦の公式ルール
・メンバーが一人足りない
・呼ばれた助っ人
・対戦相手がいない
・此上、生徒会室へ
・生徒会長卜部が試合相手を申し出る
・
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1『雪合戦をしよう』
・1コマ
部室にあるコタツの中。此上と久方が向かい合い、それを挟むように竹川。
此上「雪合戦をするわよ!」
・2コマ
竹川「雪合戦ですか?」
・3コマ
久方「そう雪合戦」「古遊技研究会の恒例行事なの」
・4コマ
竹川「じゃあ、冬になってからコタツから出ないのは?」
此上・久方「これも立派な部活よ」
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2『公式ルール』
・1コマ
此上「毎年、雪合戦の公式ルールに則って試合をするのよ」
竹川「公式ルールなんてあるんですね」
・2コマ
久方「結構、あちこちで大会とかあるのよ」小声で「マイナーだけどね…」
竹川「へぇ」(竹川のイラストは省いても可)
・3コマ
此上「それじゃあ何も知らない後輩くんのために説明してあげないとね」
・4コマ
竹川「どうしたんですか?」
此上「コタツから出たくない…」
体を固くしながら、表情は暗い
竹川「でてくださいよ」
きっぱりと
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3『公式ルール2』
此上「まず、コートのイラストを描くわね」
黒板に公式試合のコートが板書される。
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4『公式ルール3』
・1コマ
此上「試合は七対七で行うの」「公式試合だと監督がいて控えに二人おけるの」
・2コマ
椚「七人には役割があってフォワード四人。バックスが三人」
・3コマ
此上「フォワードは自コートのバックラインより前方すべてが競技範囲」「バックスはコートすべてが競技範囲になるわ」
・4コマ
竹川「ですが、古遊技研究会の部員は六人ですよね? 一人足りませんよ?」
此上「…」
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5『七人目』
・1コマ
沢田「というわけで助っ人を連れてきたぞ」
沢田の横に仏頂面の東堂院
・2コマ
竹川「東堂院じゃないか」
東堂院「その名で呼ぶな」
・3コマ
菖蒲「じゃあ、太郎くん」
東堂院「その名でも呼ばないでくれ」
・四コマ
此上「結局、彼を何て呼べばいいの?」
質問してくる此上に竹川は苦笑いを浮かべる。
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6『対戦相手』
・1コマ
困った表情の久方
久方「メンバーが揃ったけど、対戦相手がいないわね」
椚は考えこんだ表情で
椚「そうだね」
・2コマ
菖蒲「太郎くんは誰か知らない?」
東堂院「何故、俺に聞く?」小声で「あるわけないだろ」
・3コマ
卜部「失礼するわ」「此上、そろそろ書類の提出期限が…」
・4コマ
此上「いたわ」「対戦相手」
此上は卜部を見つめながら、卜部は話がわからず首を傾げる
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7『卜部さん』
・1コマ
此上「卜部!」
真剣な眼差しで卜部を見つめながら彼女の手を両手で握る
卜部「!」
驚いて顔を赤らめる卜部
・2コマ
此上「大事なお願いがあるの!」
卜部「顔が近いわよ!」
・3コマ
此上「雪合戦の対戦相手になってほしいの」
卜部「はあ?」
此上「お願い!」
・4コマ
此上「卜部しか頼る人がいないの」
お願いする表情で見つめてくる此上
卜部(この目で見つめられると断れないのよね…)
卜部は目を逸らしつつ
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8『沢田先生』
・1コマ
沢田がドアを開けて登場
沢田「話は聞かせてもらったぞ」
・2コマ
此上「沢田先生?」
卜部「どうしたんですか?」
・3コマ
沢田「生徒会の市村先生とは俺が話をつけてこよう」「生徒会対古遊技研究会の試合は来週の日曜日でどうだ?」
・4コマ
何かを企んでいるような表情の沢田を見て
此上(怪しい…)
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9『賭けの対象』
・1コマ
沢田「此上、実は大事な話があるんだ」
此上「どうしたんですか?」
・2コマ
沢田「負けたら部室を明け渡すことになるんだ」
此上「は?」
・3コマ
沢田「その代わり、勝てば部室を守れて市村先生が焼き肉をおごってくれるって話だぞ」
いい笑顔で親指を立てる沢田。
・4コマ
此上「ちょっと! 全然、対価が釣り合ってないわよ!」
沢田の胸ぐらを掴む此上。
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10『部室が危ない』
・1コマ
椚「此上さん、部室の話はどうだったの?
・2コマ
此上「負けたら小さな空き部屋があるから、そっちに移動してくれだって。この部室は物置に使いたいらしいわ。引っ越しはもちろん、物置の整理も手伝えってさ」
・3コマ
久方「結構、横暴ね」「でも、負けても部室が小さくなるだけなのよね?」
・4コマ
此上「ところが、その小さな部屋はコタツを置くスペースがないのよね…」
久方「それは負けられないわね」
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11『沢田の企み』
沢田の独白(3コマまで自由に構成してください)
沢田(これで此上が勝てば夜は焼き肉。負けても部室を明け渡すだけで、部室の移動も此上たちがやる。俺の懐は痛まないし、汗を一滴も流す必要がない。
さらにどちらが勝つかの賭けを行うことでさらに懐が温もるって算段だ。
どちらが勝つかを当てれば2倍。スコアを当てるか、フラッグを取るところを予想できれば3倍。両方当てれば4倍。実践を通して学生たちにギャンブルの恐ろしさを教えられて教育にもなるっていうまさに一石二鳥。
・4コマ
沢田「此上、応援しているぞ!」
此上「はあ…」
テンションの高い沢田に引き気味の表情で
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12『市村先生』
・1コマ
市村「雪合戦と聞いては黙っていられないわ。沢田先生、私の率いる生徒会に簡単に勝てるとは思わないことね」
沢田「それはこちらのセリフですよ。今晩はごちそうになります」
・2コマ
此上「市村先生、自信あるのね」
卜部「昔、公式大会に出場経験とかあったらしいのよ」
・3コマ
此上「それはそうと、何だか疲れてない?」
卜部「昨日まで、みっちり練習させられたのよ」
少しやつれた表情の卜部
・4コマ
此上「大丈夫なの?」
卜部「市村先生があそこまでスパルタとは思わなかったわ…」
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13『雪玉製造器』
・1コマ
メガネくいっとしながら
久方「雪玉のサイズは決まっていて、1セットで使える球数は九〇球までと決まっているのよ」
補足のイラストがあるとよし
・2コマ
竹川「じゃあ大きさを気にしながら雪玉を作る必要がありますね」
久方「一球ずつ手作業で作っていたら大変よ」
・3コマ
久方「そこで雪玉製造機よ!」「一度にたくさんの雪玉を作れる優れものよ」
・4コマ
久方「皆さん、是非買ってくださいね!」
読者に向けて
竹川「誰に言ってるんですか?」
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14『応援』
・1コマ
竹川「観客が結構いるよなな」
東堂院「こんなに寒いのにな」
・2コマ
中学生くらいの可愛い娘「りょうくん、頑張ってー!」
・3コマ
竹川「りょうくんって、篠尾のことか?」
・4コマ
篠尾「ああ、俺の彼女だ」
さらりとした口調
竹川・東堂院「まじか!」
と衝撃を受ける二人
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15『卜部さんのチーム 』
・1コマ
卜部とそのメンバーの面々が映る。
・2コマ~
椚「何だか卜部さんのチーム強そうだね」
久方「あんな屈強そうな連中どこから集めたのかしら?」
椚「わからないけど、僕らの方が競技歴長いはずなのにあっちのほうが貫禄あるしさ」
久方「というか私たちの方が寄せ集めみたいなのよね…」
椚「勝てるかな…」
苦笑いを浮かべる二人
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16『ポジション1』
・1コマ
此上「ポジションを決めるわよ」
久方「どんな配置にするの?」
・2コマ~3コマ
此上「初心者も多いし、トップなしでいこうか」
久方「手堅くいくのね」
ポジションの説明を図でお願いします。
・4コマ
此上「監督が沢田先生ってのが一番の不安ね」
嫌そうに沢田を見る。沢田は楽しそうに手を振ってくる。
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17『ポジション2』
・1コマ~
此上「1シェルに私として、2シェルに柚梨と篠尾。フリーに菖蒲。バックには残りの三人。椚くんは補給係よろしくね」
・4コマ
此上「それじゃあ行くわよ!」
一同「おー!」
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18『試合開始!』
・1コマ
ホイッスルの音が響くとともにコートへ飛び出す古遊技研究会の一同。
・2コマ
篠尾が雪玉を投擲。強肩設定なので剛球
・3コマ
雪玉は逸れるが、球威に驚く相手チーム
・4コマ
篠尾「次は当てるぜ」
ドヤ顔を浮かべた瞬間に雪玉があたり篠尾は失格
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19『雪玉はよけられない』
・1コマ
菖蒲に向かって雪玉が投げつけられる構図。
竹川「月乃、あぶない!」
・2コマ
隆奈が庇って雪玉が当たる。
隆奈「うわ!」
・3コマ
菖蒲が竹川を抱きかかえながら
菖蒲「隆ちゃん、だいじょうぶ?」
竹川「月乃、すまない。俺はもう…」
・4コマ
月乃に雪玉がヒット。
此上「ラブコメはあとでやりなさい」
あきれながら
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20『立て直し』
・1コマ
椚「3人もやられたね…」
久方「相手も一人減ってるけど、厳しい展開ね」
・2コマ
久方「とりあえず、ポジションの変更よ。私が前に出て美原のフォローにまわるわ。椚くんは東堂院くんと補給係を交代して」
椚「わかった」
・3コマ
久方「ここから巻き返すわよ!」
走りだす久方と椚
・4コマ
とりあえず補給係になってホッとした表情の東堂院
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21『勝利!』
・1コマ
此上が一人に雪玉を当てて、ちょうど試合終了。
・2コマ
竹川「何とか1セットとれたな!」
菖蒲「やったね」
興奮気味の二人
・3コマ
此上「二人とも相手の雪玉を減らすのも戦術なんだから。もう少し相手の動きを見るように」
竹川・菖蒲「はい…」
・4コマ
此上「あと1セット。とるわよ」
意気込む此上
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22『2セット目開始!』
・1コマ
ホイッスルと同時に卜部があがっていく。
此上「1トップ!?」
・2コマ
竹川「弾幕がすごいな…」
篠尾「顔を出すとすぐにやられるな」
・3コマ
此上(序盤でこんなに雪玉を使ってくるなんて…。卜部は何を狙っているの?)
・4コマ
卜部が不敵な笑みを浮かべて、Aシェルから走りだす準備をしている
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23『フラッグ』
・1コマ
卜部「フラッグをとったわよ!」
卜部がチームとともに喜び合う。
・2コマ
此上「くっ。やられたわ…」
竹川「相手に1セットとられちゃいましたね」
・3コマ
外野「うおおお!」
やたらテンションが高く、沸き立っている。
・4コマ
此上「それにしても、何でまわりのテンションがこんなに高いの?」
竹川「さあ?」
向きあう二人の傍で沢田がニヤリと笑う。
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24『後には引けない』
・1コマ
此上「まさかフラッグをとりにくるなんて思わなかったわね」
久方「即興のチームだと思ってたけど、侮れないわね」
・2コマ
久方「美原は作戦とかあるの?」
此上「一応ね」
・3コマ
此上「ポジションを変えて、フォーメーションの練り直しよ」
・4コマ
此上「卜部、借りは返すわよ」
キリッとした表情で前を見据える此上
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25『古遊技研究会の反撃』
・1コマ
試合開始のホイッスルとともに此上と菖蒲が飛び出す。
・2コマ
卜部「2トップを張ろうっていうの!?」「そうはいかないわ!」
卜部が雪を投げる。
・3コマ
卜部のチームの一人が雪玉に当たる。
「うわ!」
・4コマ
飛んでくる雪玉をシェルターでなんとかやりすごす卜部。
「まだまだ勝負ははじまったばかりなんだから」
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26『篠尾の活躍』
・1コマ
後方から雪玉を投げる篠尾
・2コマ
久方「篠尾くんを後衛にまわしたのは正解だったわね」
椚「こんな後方からなのに球威も落ちないし、コントロールもいいよね」
・3コマ
久方「これはいける…」
ガッツポーズをとろうとした瞬間に雪玉に当たる久方
・4コマ
椚「やっぱり勝つまでは気を抜いちゃいけないな…」
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27『決着!』
・1コマ
竹川が雪玉に当たる。
竹川「しまった」
・2コマ
菖蒲「隆ちゃん、お疲れさま」
竹川「やられちゃったよ…」
・3コマ
対峙する此上と卜部。
此上「卜部」
卜部「此上」
・4コマ
此上・卜部「勝負よ!」
二人が同時に雪玉を投げ合う
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28『試合が終わって』
・1コマ
古遊技研究会一同「やったー!」
久方「部室を守れたわね!」
篠尾「今日は焼き肉だー!」
・2コマ
校長「一つの目標に向かって一致団結して達成する。あれこそ青春。素晴らしいものを見せてもらいました、沢田先生」
沢田「こ、校長先生」
・3コマ
校長「ところで、この試合を賭けに利用した人間がいると聞いたのですが、何かご存じですかな? いや、失礼しました。沢田先生を疑うなどあるまじき行為。こんなことを教育者が学生たちを率先して焚きつけるなどあるわけありません」
校長が沢田の目の前で試合の賭け券をひらひらと見せる。
沢田は絶句した表情。
・4コマ
校長「とりあえず、詳しい話を校長室で聞きたいと思うのですが、いかがですかな?」
校長は沢田の肩をしっかり掴む。
沢田は無言のまま苦笑い
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29『おしまい』
・1コマ
焼き肉屋にて
竹川「あれ、沢田先生は?」
菖蒲「急用ができたんだって」
・2コマ
篠尾「雪合戦も面白いもんだな」
東堂院「僕はこりごりだけどね…」
・3コマ
椚「部室は守れたし何よりだね」
久方「まったくよ」
・4コマ
此上「私たちの戦いは雪合戦がオリンピック種目に入るまで続くわよ!」