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異世界に来たけど、生活魔法しか使えません  作者: 梨香
第二部 第一章 ソニア王国に行くよ!

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婚約披露パーティが始まる!

 婚約披露パーティの準備は、万全だ!

 今夜は、社交嫌いのお父様も参加してくれる。

 万が一、しなかったらアマリア伯母様がアタックしてきそうだものね。


 夕方に軽い食事をして、お風呂に入ってドレスに着替える。


 髪型は、勿論アップ。そこにサファイアのティアラを付け、ピアス、ネックレスを付けて完成!


 鏡の中の私は、ちょっと背伸びした格好の女の子。もう少し、背が伸びたら良いな。


「お嬢様、とてもお綺麗ですわ」


 赤ちゃんの頃からお世話しているメアリーは、涙ぐんでいる。


 薄化粧もしているし、なんとかパーシバルの横に並んでも、バランスは取れるんじゃないかな? 親戚の女の子じゃなくて、婚約者に見えるよね!


「メアリーとマダム・マグノリアのお陰ね。急いでドレスを縫ってくれた皆にも感謝だわ」


 急に婚約披露パーティに変更されてから、バタバタさせたものね。


「お姉様、おめでとうございます!」


 ナシウス、私より背が高くなったけど、今夜ぐらいハグしても良いよね!


「お姉様、綺麗です!」

 

 可愛いヘンリーのお見送りだ。ギュッとハグして、キスしておこう!


 今夜は、お父様とモラン伯爵屋敷に少し早目に行く。


 お父様は、モラン伯爵夫妻と共にお客様を出迎えなきゃいけないからだ。


 私とパーシバルは、その間は二階で休憩かな? 


 今夜は、親戚は全員招待されている。ただ、パーシバルのお姉様はコルドバ王国に外交官の夫と共に行かれているから会えないんだ。残念!


 パーシバルの従兄弟達も集合! 勿論、サリエス卿とユージーヌ卿も! 


 後は、マーガレット王女とリュミエラ王女、エリザベス様とアビゲイル様……パートナーのパリス王子とリチャード王子も当然招待されている。


 外務大臣だから、各国の大使も勢揃い。パーシバルは、いずれは外務省に勤めるし、下級官吏としてソニア王国にも行くから、顔を売るのも目的みたい。


 私は、パーシバルと婚約できて幸せ! それしか考えていなかったけど、外交官の夫人として、足を引っ張らないように気をつけよう。


 特に、訪問が決定しているソニア王国のゲーリング大使には、気をつけなきゃね。


 パリス王子とは、仲良くなっていると思うのだけど……王族って、国を背負っているからね。


 個人の感情と、国の利益は別に考えるかも知れない。


 ゲイツ様に「血が青いのですよ!」と前に忠告されたのを思い出す。


 リチャード王子も、できた王太子だけど、油断するとこき使われそう。

 国の為になると思ったら、非情な決断もできる方なんだよね。


 特に、冷たいソニア王国の王宮育ちのパリス王子、心の底に冷え切った塊があっても不思議じゃない。


 我儘なところはあるけど、優しいマーガレット王女が、その冷え切った心を溶かしてあげられたら良いのだけど……。


「ペイシェンス、とても綺麗ですよ!」とパーシバルに出迎えられて、頬にキスされたら、あれこれ考えていたのが消えちゃった。


「パーシバル様も!」


 本当にハンサムで、私の婚約者だなんて信じられない。私があげたサファイアのカフスボタンを付けてくれている!


「ほほほほ、微笑ましい二人ですが、お客様が来られるまで休憩しておきなさい」


 玄関でいちゃいちゃしていたら、モラン伯爵夫人に注意されちゃった。


 お父様は、サッサと中に入ってスモーキングルームの椅子に座っている。

 本を持って来させなくて良かったよ。持って行きたそうだったけど、アマリア伯母様が来るので諦めたみたい。


「招待客が揃ったら、私が二人の婚約をお披露目するので、それまでは二階のサロンで待機しなさい」


 今夜は、一階にはダンスホール、食事処、そしてスモーキングルームが用意されている。


 バラが綺麗に飾られて、婚約披露パーティーに相応しい。階段にも、バラが這わせてある!


 令嬢やご婦人方の休憩室は、二階に用意されているみたい。今夜の主役の私とパーシバルは、別の部屋だよ。


「スモーキングルームは、初めてですわ」


 天狼星(シリウス)がいるので、ほぼパーティは欠席だったけど、知らなかったよ。


「普通のパーティでは、あまり聞きませんからね。あれは、外交官の集まりの為です。それと、付き合いで参加されたけど、ダンスに興味のない方の為ですね」


 葉巻やアルコールを嗜みながら、あれこれ探り合うのかな? 確かに、お父様なら、そこで読書をしそう。


 ただし、今夜は私の婚約披露パーティなのだから、そこに籠らせないよ! 


 アマリア伯母様が許さないだろうし、引き籠ったら、モンテラシード伯爵に引き摺り出させそう。


 今夜は、こちらの親戚も招待されているので、モンテラシード伯爵、ノースコート伯爵、マックスウェル子爵やサティスフォード子爵が、お父様の話し相手になってくれるだろう。


 お年を召した紳士達に、少し奥まった所に椅子が用意されているから、そちらで休憩もできるんじゃない? 


 ドキドキしながら、パーシバルと領地や南の大陸について話していると、馬車が次々に着いたのが分かる。


 騒めく屋敷、人々が集まってくる。


「ペイシェンス、大丈夫! 今夜は常に一緒だからね!」


 パーシバルが私の手を握ってくれた。


「ええ!」


 武者震いしそうだったけど、パーシバルの温かい手を感じて、少し落ち着いた。


「そろそろ時間です」

 モラン伯爵家の執事さんが呼びにきた。


 メアリーの「行っていらっしゃいませ!」の言葉に背を押されて、パーシバルと階段の上に立つ。

 婚約披露パーティーの始まりだ!

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― 新着の感想 ―
ペイシェンスは、他領より自分の領地繁栄のために行動する!という魔法を自分にかけとくべき
『血が青いのですよ!』… 「あんたの血はヘモシアンかいな?」とツッコミを入れてみる。 まぁ、『高貴な=青い』という意味は知っていますけどね。 『赤き血がいい!』とかいうFUNAさん的なボケはしない。 …
うーん、正直なところペイシェンス父は家族の大事な時にくらい少しは自分の趣味を我慢しようとする気持ちもないのかって思っちゃいますね
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